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    <title>博田伸樹の地方競馬・ダート競馬コラム「Ｄの疾風」:未分類</title>
    <category domain="http://hirotanobukihorse.exblog.jp/i1/">未分類</category>
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    <description>地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹（ヒロタ・ノブキ）です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が１人でも増えてほしいと願っています。　twitter：@HirotaNobuki</description>
    <dc:language>ja</dc:language>
    <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
    <dc:rights>2021</dc:rights>
    <pubDate>Sun, 03 Oct 2021 00:27:42 +0900</pubDate>
    <dc:date>2021-10-03T00:27:42+09:00</dc:date>
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      <title>博田伸樹の地方競馬・ダート競馬コラム「Ｄの疾風」</title>
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    <item>
      <title>コラム　再開した笠松競馬。今、問われるのは“主催者の覚悟”</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716155/</link>
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      <description><![CDATA[さる９月８日、現役騎手などの厩舎関係者による不適切事案により、約８ヶ月にわたって開催を自粛してきた笠松競馬が再開した。再開を前に行われたセレモニーにおける岐阜県調騎会の後藤正義会長（調教師）の謝罪の挨拶は、二度と関係者やファンを悲しませることはしないという誓いとともに、本来あの場に立って謝罪しなければならなかった元関係者に対する怒りが込められていたように感じた。私自身もこの件に関し、どういう言葉を紡げばよいかずっと迷っていたが、競馬を愛する１人として、どうしても指摘しておきたい話がある。<br />
<br />
・今、笠松にいる厩舎関係者は“覚悟を決めた人”たち<br />
<br />
笠松競馬が再開して２開催が終了した今も、関係者に対する非難の声は収まったとはいえない。事案が事案だけにその声を消し去るまで長い時間が必要なことは間違いないが、今も笠松競馬にいる厩舎関係者に対しては、実は私はそれほど心配をしていない。それは今、笠松競馬にいる厩舎関係者は、笠松競馬で生き抜くと“覚悟を決めた人”たちと考えているからである。<br />
<br />
今度同じような事案を起こせば、今度こそ笠松競馬の歴史に終止符が打たれる。そしてその時、厩舎関係者は（それに全くかかわっていない人でも）競馬界に残ることができないことを理解した上で、笠松競馬とともに歩むと決意した人たちだからだ。<br />
<br />
長い自粛を経験した今いる厩舎関係者はこの自粛期間を忘れず、真摯に強い馬づくりに、いい競馬を繰り広げることに取り組んでくれると思っている。そしてこの苦しんだ時間は、これから笠松競馬で馬づくりに携わる人たちにも伝え、共有し続けることも同時に取り組まなければいけない。それを永久に続けることで、信頼回復に近づいていくと思っている。<br />
<br />
・県知事はこの不適切事案にどこまで向き合っているのか<br />
<br />
では主催者は、どこまでこの不適切事案に真剣に向き合っているだろうか。それを考える上でどうしても引っかかっているのが、５月１４日付で岐阜県地方競馬組合（岐阜県・笠松町・岐南町で構成、以降“組合”）の管理者が、古田聖人笠松町長（副管理者に降格）から河合孝憲岐阜県副知事（以降“副知事”）に交代した人事である。組合のトップが町から県に変わったことを好意的に捉える声もあるようだが、ではなぜ選挙の洗礼を受けていない副知事なのだろうか。<br />
<br />
これは恐らくだが、笠松競馬の再生に向けた“覚悟”を、古田肇岐阜県知事（以降“知事”）が持っていないからではないだろうか。何故なら組合を構成するトップの自治体の首長は、存廃を決断できる存在であるから。しかもその場面において、多かれ少なかれ政治的な責任も負うことになる。にもかかわらず組合の管理者（＝責任者）とならないことは、この事案に真剣に向き合っていない、また信頼回復を目指す厩舎関係者に向き合わないと捉えられても仕方ないと考えている。<br />
<br />
再開当日の９月８日に知事は笠松競馬場を訪ねてレースを観戦し、メディアに対してコメントも残していたが、再開セレモニーには登壇しなかったこともその延長線上だろう。しかし現場組が苦しんでいる時ほど、背広組（主催者）が見捨てていないというメッセージを、選挙の洗礼を受けた政治家が発する必要がある。それが現場組のモチベーションを保つことにつながるし、再生に向けたエネルギーにもなるのだ。<br />
<br />
・トップが見捨てなかったことで再生につながった高知競馬<br />
<br />
では自治体のトップが見捨てていないというメッセージを、再生につなげた主催者はあるのか。それは間違いなく現在の高知競馬である。<br />
<br />
高知競馬は１９８５（昭和６０）年に現在地に移転した際の建設費や売上減少などの理由で、累積赤字が最大８８億円にまで達した。しかし２００３（平成１５）年に管理者でもあった橋本大二郎高知県知事（当時、以降“橋本氏”）が、新たな赤字を作らないことなどを条件に、血税によって累積赤字を清算する政治決断が行われた。その後も綱渡りの経営が続いたが、それでも関係者が踏ん張れた理由に、橋本氏の姿勢があったと考えている。<br />
<br />
実は１９９１（平成３）年１２月に橋本氏が高知県知事に就任した直後、高知県知事賞当日の高知競馬場を県知事（＝管理者）として初めて来場している。当時はバブル経済の恩恵で売り上げが好調な時期だったが、その後存廃問題が明らかになってからも高知県知事賞当日は高知競馬場に来場し、ファンの前で挨拶を行い続けたのだ。<br />
<br />
たかが年に１度と思うかもしれないが、これはお互いに現実を知る・知ってもらう機会でもある。その積み重ねが橋本氏はその地位を選挙で失うリスクがあっても血税投入という政治決断につながっているし、厩舎関係者はそれを汲んだ上で心の支えになったはずだ。その意義を認めているからこそ、高知県知事賞当日の高知競馬場に県知事が来場して挨拶することが、今や伝統となってその後に就任した高知県知事にも受け継がれている。そうした積み重ねなくして、今の高知競馬の隆盛はありえなかったと考えている。<br />
<br />
・背広組の努力なくして競馬の発展はない<br />
<br />
話を再び笠松競馬に戻すが、ここで１つ補足をさせていただく。それは管理者人事の背景には、一連の不適切事案を受け、笠松町と岐南町が一時的に指定市町村（注）から外れていたことと無関係ではない。そのため副知事が管理者となった現在の人事は、暫定的なもの…つまり笠松町長に管理者を戻す将来を否定しないためである可能性がある。その意味で今後数年は、管理者クラスの人事に注視する必要があるとみている。<br />
<br />
もしそうだとしても、現知事が笠松競馬に無関心でいいという理由にはならない。苦境にある今こそ、選挙の洗礼を受けた県政のトップにある知事が、背広組の象徴として積極的に笠松競馬を支える行動を起こすべきなのだ。それは現場組が再生に向けたモチベーションとなるし、背広組の士気にもつながる。また併せてその姿勢は、問題を起こさないための監視力にもなる。つまり競馬の発展に必要なことは、強い馬づくりに取り組む厩舎関係者に報いるために、背広組が汗を流すことなのである。<br />
<br />
再生に向けて厩舎関係者が覚悟を決めて一歩を踏み出した今、その彼らを支える主催者の、そして政治家の覚悟が、誰からの目でも理解できる状況が今の笠松競馬には必要だ。それだけに知事が前面に立たなくても批判されにくい人事をしたことに、不安を覚えている。そう指摘する１番の理由は、再開セレモニーにおける副知事（管理者）による謝罪に、その強い覚悟が感じられなかったからである。<br />
<br />
（注）市町村が地方競馬の主催者となるには、競馬場所在地などの要件がある。指定市町村とは、それにより主催権が与えられている市町村を指す。なお大井競馬を主催する東京２３区（特別区競馬組合）は、２３区合わせて市町村と同一とみなされている。<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Fri, 01 Oct 2021 12:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-10-01T12:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>大井「帝王賞」全頭解説（２０２１年６月３０日　２０：０５発走）</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716154/</link>
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      <description><![CDATA[１９８６年７月３１日に大井競馬場でスタートした、国内初のナイター競馬『トゥインクルレース』が今年で３５周年を迎える。それを記念して、親子の絆とトゥインクルレースの歴史が交差するショートムービー「トゥインクルレースっていいなって思った。」が製作され、特設サイトにて２９日に公開された。私も先程拝見したが、こんな家族があったらいいなと思える、素敵な世界がそこにあった。そしてそれは、勝ち負けではない競馬界が追い求める理想なのかもしれない。今後関連のキャンペーンなども実施されるとのことなので、皆様も是非ご覧いただきたいと思っている。<br />
<br />
大井競馬１１レース「第４４回　帝王賞」（古馬・JpnⅠ・２０００ｍ）<br />
<br />
創設直後における“南関東の天皇賞”という位置づけから“交流競走の草分け”として全国に門戸を開放したのが１９８６年。つまり帝王賞も交流競走となって３５周年を迎えたのである。幾多の名勝負、名シーンを生み出してきたこの舞台にふさわしい、豪華メンバーが今年は集うことになった。<br />
<br />
＜全頭解説＞<br />
（１）番　ヒカリオーソ（川崎）<br />
昨年の川崎記念で２着に入ったように、底力は統一ＧⅠクラスで十分勝負になるものを秘める。ただし３歳時から幾度となく繰り返している鼻出血の影響で、その輝きは霞んでいるのが現状だ。ここも復調に向けた足掛かりを得られるか、自分自身との闘いになる。<br />
<br />
（２）番　モンゲートラオ（大井）<br />
これまで重賞で目立った実績はなく、勝ち星も古馬Ｂ３級まで。南関東の４歳勢自体は古馬重賞でも結果を残している馬はいるが、このメンバーで通用する要素はどこにもない。この経験を先々に活かすための１戦だろう。<br />
<br />
（３）番　ミューチャリー（大井）<br />
向正面から積極的に動き、２着に６馬身差をつけた大井記念は圧巻。ただしレース内容や時計など、昨秋のＪＢＣクラシック４着時とほぼ同等だったのも事実だ。これまで９回出走した統一ＧⅠにおける最高は３着で、それを超える材料が前走であったかとなれば微妙でもある。<br />
<br />
（４）番　テーオーケインズ（中央）<br />
強行軍だった昨年の東京大賞典が見せ場十分の６着。それが本物だったことが、年明け後の２連勝に現れていた。特に前走アンタレスＳでは、東京大賞典で先着を許したヒストリーメイカーを完封しており、更にスケールアップ。２度目の大井コースで、頂点に駆け上がる可能性も秘めている。<br />
<br />
（５）番　カジノフォンテン（船橋）<br />
今年に入り川崎記念で統一ＧⅠ初制覇を果たすと、かしわ記念でも強い内容で制覇し、一気にダート界のトップホースへと躍り出た。ただし右回りは苦戦していた時代があり、昨年の東京大賞典２着も流れに恵まれた部分はあった。それだけにここで勝てば、自他ともに認める王者と称えられるだろう。<br />
<br />
（６）番　ダノンファラオ（中央）<br />
浦和記念とダイオライト記念は好位から抜け出す競馬だったが、ハイペースを押し切ったジャパンダートダービーを制したイメージは残っている。今回絶対的なフロントランナーがいないだけに、当時のような競馬をした時の方が、ライバルにとっては嫌な気がするが。<br />
<br />
（７）番　チュウワウィザード（中央）<br />
昨年のチャンピオンズＣを圧勝し、ドバイワールドＣでも正攻法の競馬で２着。戸崎圭太騎手を鞍上に迎えてから、超一流相手に足りないイメージを一変させるパフォーマンスを見せている。今回は海外遠征帰りとなるが、このレースは過去も同様のスケジュールで多くの馬が結果を出しているので、後は結果が出ていない大井コースがどうかである。<br />
<br />
（８）番　オメガパフューム（中央）<br />
昨年まで東京大賞典を３連覇。特に昨年は１強ムードの中、着差以上に危なげない戦いぶりだった。この舞台に対する適正で右に出るものはおらず、今回も当然主役候補だが、平安Ｓをひと叩きされた過去２年と違い、今年は川崎記念２着以来の休み明け。この臨戦過程の変化が、どう影響するかは気になる。<br />
<br />
（９）番　フレアリングダイヤ（大井）<br />
金盃２着に川崎のＯＰ特別勝利など、充実していた中で参戦した昨年のこのレースがシンガリ負け。その後馬券圏内に入ったレースはなく、現状では厳しいと言わざるを得ない。末脚勝負に徹して、何頭か交わせれば御の字と考える。<br />
<br />
（１０）番　オーヴェルニュ（中央）<br />
今年に入り、ともに中京で行われた東海Ｓと平安Ｓを制覇。ただし昨年末には右回りでリステッド格を２連勝しているように、必ずしも左回り専門ではない。むしろポイントは初めての大井コースで、それを克服すれば、相手が強くなったここでも勝ち負けに加われそうだ。<br />
<br />
（１１）番　ノンコノユメ（大井）<br />
前走金盃７着は、初の長距離戦に対応できなかったの一言で十分。しかし昨秋に復帰してからの内容は、南関東移籍直後と比べて輝きを失っていたのは確かだ。この休養で輝きを取り戻せていれば侮れないが、年齢的に上積みを期待しにくいだけに・・・。<br />
<br />
（１２）番　マルシュロレーヌ（中央）<br />
昨秋から統一グレード３勝を挙げて、牝馬路線における現役ナンバー１といえる存在。前走平安Ｓでも直線良く伸びて３着と、牡馬相手に戦えることを示したことも好感が持てる。とはいえバリバリのＧⅠクラス相手となる今回は、結果を出している大井コースといえども、楽な戦いはさせてくれない気がする。<br />
<br />
（１３）番　クリンチャー（中央）<br />
みやこＳで初タイトルを手にするまで時間がかかったが、年明けから更に統一グレードを２勝。特に前走名古屋大賞典における２分ジャストの勝ちタイムは破格で、過去同レースで２分を切ったのは、エスポワールシチーとホッコータルマエという歴史的名馬２頭のみ。この馬もその域にあるなら、アッサリまであって驚けない。<br />
<br />
（詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください）<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Wed, 30 Jun 2021 05:30:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-06-30T05:30:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>コラム　間もなくダービーシリーズ２０２１−各地の３歳路線の現状を探るＰＡＲＴ２（大井ほか６月開催６場編）</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716153/</link>
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      <description><![CDATA[５月に行われた金沢と佐賀のダービーは、１冠目を制した馬がそのままダービー馬の称号を手にした。このあと続くダービーでもこの流れが続くのか、または待ったをかける馬が現れるのか、興味は尽きないところだ。<br />
ここでは６月９日に実施される東京ダービー以降、６月に開催されるダービーシリーズ６競走について、動向をお伝えします。<br />
<br />
おことわり・本コラムは、６月５日１８時までに得た情報を基にしています。また繰り返しになりますが、開催時に予想記事は掲載いたしません。ご了承ください。<br />
<br />
東京ダービー（６月９日・大井２０００ｍ）<br />
<br />
昨年の全日本２歳優駿を逃げ切ったアランバローズが、距離を克服できるかが焦点の１つだった南関東の３歳路線。今期初戦の京浜盃はスタートで出遅れて９着に終わったが、４月２９日に行われた１冠目の羽田盃では、好スタートから最後まで粘り２着と、距離にメドを立てた。更に１ハロンの距離延長は有利とはいえないが、それ故にマークが緩むようなら、逃げ切るスピードは十分ある。レースのカギを握ることは、間違いないだろう。<br />
<br />
その羽田盃を制したのはトランセンデンスだった。道営時代は惜しい競馬が多かったが、南関東移籍初戦のニューイヤーＣを制して勝つ味を覚え、それが羽田盃で最後捉える走りにつながった。また末一手のイメージが強かったが、この時は３番手につける積極的な走りを見せたことも注目。展開と位置取りが噛み合えば、２冠達成という可能性も十分考えられるところだ。<br />
<br />
京浜盃を制して一躍注目を集めたチサットは、羽田盃は直線伸びあぐねて４着止まり。ただし対トランセンデンスという視点でみれば、道中の位置取りが入れ替わったことが結果につながったという内容で、力負けではないだろう。南関東移籍後、京浜盃まで無傷の３連勝を飾った勢いが失われていなければ、羽田盃の雪辱を果たしても驚くことはないはずだ。<br />
<br />
別路線組では、４月２１日のクラウンＣはジョエルが直線一気の末脚を披露して差し切り勝ち。その切れ味はマイル向きの印象はあるが、この距離でも披露できるなら侮れない。そしてこの時２着だったギガキングは、５月４日の東京湾Ｃで２着に５馬身差をつける圧勝を収めたが、本来は混戦に強いタイプ。乱戦になるようなら、抜け出してくる力は持っていると思う。<br />
<br />
あと４月３０日に行われたトライアルを制し、デビュー３連勝で出走権を手にしたトーセンクロードに、未知の魅力がある。雲取賞を制し羽田盃３着だったランリョウオーが故障により戦線を離脱したものの、今年も有力候補目白押しの大混戦で本番を迎えることになりそうだ。<br />
<br />
兵庫ダービー（６月１０日・園田１８７０ｍ）<br />
<br />
２歳時に路線を牽引したツムタイザンが今年に入って戦線を離脱。４月１５日に行われた１冠目の菊水賞は確たる主役不在で迎えたが、勝ったのは２歳時に園田ジュニアＣ２着があり、また名古屋スプリングＣ２着と遠征競馬でも実績があるシエナキングだった。息の長い末脚を武器に、距離が延びてから安定した戦いぶりを披露しており、更に距離が延びる本番でも期待はかかる。ただし菊水賞は仕掛けどころが嵌った部分もあったし、また５月４日の統一ＧⅡ兵庫チャンピオンシップを回避して５月１４日の一般戦を使う（１着）というローテーションは異質。これが吉となるかどうか、わからない部分はある。<br />
<br />
その菊水賞で１番人気だったサラコナンは５着。転入後負け知らずの勢いと兵庫ユースＣで遠征勢を破った点が評価されたものだが、この日は太目の馬体とまくり合戦の中で戦い方が中途半端になったのが敗因。馬体を絞った前走兵庫チャンピオンシップでは、中央勢の争いに加われなかったとはいえ、地元再先着をがっちりキープ。強い相手にもまれた経験を武器に、巻き返しを期するはずだ。<br />
<br />
菊水賞で２着だったエイシンイナズマは、まくり合戦を真っ先に動いて３角先頭。結果的に早仕掛けだった分だけ粘り切れなかったが、内容は遜色なかった。こちらも転入後３着を外していない安定感が武器で、逆にいえば勝ち味に遅いところは否めない。それでも今年のメンバーなら、大舞台で勝利を掴み取る可能性は十分あるだろう。<br />
<br />
あと５月１３日に行われた牝馬限定ののじぎく賞をクレモナが制したが、馬場状態の違いはあるにせよ、菊水賞より速いタイムで走ったのは注目される。またこの時２着だったパールプレミアは、名古屋で若草賞を勝った実績の持ち主で、これら牝馬勢も今年のメンバーならチャンスがあるかもしれない。<br />
<br />
東北優駿（６月１３日・水沢２０００ｍ）<br />
<br />
５月２日に行われた１冠目のダイヤモンドＣは、２歳王者リュウノシンゲンが２番手追走から早目先頭に立ち、後続を寄せ付けずに快勝した。これまでダートで敗れたのは南部駒賞３着だけだが、この時勝ったギガキングをはじめ３頭が東京ダービーの優先出走権を獲得する、ハイレベルの１戦。地元馬同士であれば断然の存在で、自身に不安があるとすれば未知の距離だけ。ここを制し、さらなる飛躍を期待したいところだ。<br />
<br />
この時２着だったゴールデンヒーラーは、２歳時に交流重賞の知床賞とプリンセスＣを制した牝馬。牝馬路線を捨ててこちらに向かったが、突き放されずに最後まで喰らいついた走りは、評価に値するものだった。この馬もリュウノシンゲン以外にはダートで負けておらず、交流重賞を勝っている経験値が未知の距離で活きれば、逆転があるかもしれない。なお主戦の山本聡哉騎手は５月２５日の競走で落馬負傷しており、乗り替わりの可能性がある。<br />
<br />
この他ではあやめ賞でゴールデンヒーラーの２着に入り、５月１６日に行われた留守杯日高賞で遠征勢に食らいついたベニスビーチや、２歳戦で重賞２着が２回あるグランフォロミー辺りか。ただし今年は、本番まで地元でマイルを超える距離が１度も行われなかった。そのため距離経験がある転入組が、その利を活かして台頭する可能性があることは、留意すべきかもしれない。<br />
<br />
東海ダービー（６月１５日・名古屋１９００ｍ）<br />
<br />
笠松競馬の開催自粛は、東海地区の３歳路線にも大きな影響を与えた。１月のゴールドジュニアと４月の新緑賞という２つの３歳重賞が消え、さらに名古屋所属馬だけの争いになったために、近年以上に層の薄さが目立つ印象がある。<br />
<br />
そんな中で迎えた５月４日に行われた１冠目の駿蹄賞は、年明け後重賞３連勝中だったブンブンマルと、転入後４戦無敗だったトミケンシャイリの対戦に注目が集まったが、勝ったのは１番枠から逃げたトミケンシャイリ。勝負所で２番手追走のブンブンマルを突き放し、その貯金で最後まで踏ん張ったが、勝ちタイムは１８００ｍに戻った２０１３年以降では、歴代２位の好時計と中身もあった。スピードタイプ故にプラス１００ｍは課題になりそうだが、それを克服すれば２冠達成のチャンスは十分あると思う。<br />
<br />
その駿蹄賞で２着だったブンブンマルだが、敗因は枠順の内外と勝負所における手応えの差。そしてもう１ついえば１強ムードが出来つつあった中で、勝たなければというプレッシャーがあった点かもしれない。この敗戦によってそれから解放され、自身の力を発揮することに専念できるなら、当時の１馬身差は気にならない。その意味でも勝負所で突き放されながら最後の直線でもう１度詰め寄った走りは、本番につながるものだった。<br />
<br />
この２頭に迫る可能性があるなら、４月２１日の東海クイーンＣを含む牝馬重賞２勝を挙げているニジイロだが、前走園田に遠征したのじぎく賞で９着惨敗が示す通り、好凡走の差が激しいところがある。時計面でも同距離の駿蹄賞と比べて約３秒も差があるなら、出てきたとしても厳しい戦いになるか。そうなると余程のことがない限り、２強ムードで本番を迎えるだろう。<br />
<br />
北海優駿（６月１７日・門別２０００ｍ　地方全国交流）<br />
<br />
２歳時のトップクラスがなかなか残ってくれないのが近年のホッカイドウ競馬だったが、この世代はエーデルワイス賞を制したソロユニットと、第１回ＪＢＣ２歳優駿の覇者ラッキードリームが揃って残った。他にも力のある馬が多く残り、それだけ賞金面などの環境が充実してきたことを示している。<br />
<br />
５月１３日に行われた１冠目の北斗盃は、この２頭の初対戦という意味でも注目を集めたが、先行勢を見る位置で進めたラッキードリームが、３角からスパートすると４角先頭。最後の直線で突き放すことはできなかったが、そのまま押し切り１冠目を制した。メンバーで唯一年明け初戦だったことや、内回りコースがどうかという不安点があったものの、結果としては杞憂といえる走り。あらゆる意味で条件が好転する大舞台は、更なる高みを目指すための通過点になるかもしれない。<br />
<br />
北斗盃で２着だったリーチも、２歳時に南関東に遠征して鎌倉記念を勝った実績馬。先に抜け出したラッキードリームに最後まで喰らいつき、レース巧者ぶりを如何なく発揮した内容は好感が持てた。ただし距離経験はマイルまでで、底力が求められる２０００ｍへの対応力は未知数。それでも勝負付けが済んでいない点は、侮れないところである。<br />
<br />
逆に北斗盃で力を出せなかったと思われたのが、４着だったオタクインパクト。器用さを求められる内回りより、豪快なレースができる外回りの方が動きは良いので、巻き返しがあればこの馬だろう。なお北斗盃３着のソロユニットは北海優駿に登録がなく、今後は短距離路線を歩む予定。別路線組は中央から転入した馬が何頭か登録しているが、基本は北斗盃上位組の争いとみていいだろう。<br />
<br />
高知優駿（６月２０日・高知１９００ｍ　地方全国交流）<br />
<br />
５月２日に行われた１冠目の黒潮皐月賞は、３角から動いたハルノインパクトが４角までに先行勢を捲り切り、１冠目を手にした。黒潮Ｊｒチャンピオンシップを制した生え抜きナンバー１も、年末から勝てない競馬が続いていたが、暖かくなってから復調。５月２２日に行われた１８００ｍの準重賞も制し、これで現在４連勝。自他ともに認める地元のエースとして、遠征勢を迎え撃つ立場で大舞台を迎える。<br />
<br />
黒潮皐月賞で２着だったブラックマンバは、金の鞍賞でハルノインパクトを破るなど、２歳時から互角の競馬をしている馬。しかし年明け後は古馬相手の１勝だけで、同世代相手では勝ちきれない競馬が続いている。その内容をみるとハルノインパクトをマークする競馬が多いが、勝負所で置かれることがその要因か。この流れを変えるために、勝つために戦い方を変えるかどうか気になるところだ。<br />
<br />
黒潮皐月賞３着のナムライダテンと４着のモユノイイオンナは、ともに５月２２日の準重賞で崩れており、距離延長に疑問符が付く。一方でその準重賞で２着のエゾフウジンは単騎逃げと減量騎手起用が奏功した印象で、更に上を期待するのは厳しいかも。１月に１６００ｍの準重賞を勝ったペアナチュラルもその後状態を落としており、遠征勢に対峙できる馬は、黒潮皐月賞１−２着の生え抜き２頭に限られそうだ。<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Sat, 05 Jun 2021 21:30:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-06-05T21:30:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>ハイレベルの戦いがみられた「大井記念」を振り返る</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716152/</link>
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      <description><![CDATA[定量戦となった２０１８年から毎年のように好勝負が繰り広げられ、南関東競馬の今を映す舞台となった大井記念。今年も各馬のプライドがぶつかる激しい戦いとなった。現状は振り返りもツイッター上で行っていたが、今回は少し紙幅を取って掘り下げてみたいと思い、この記事を掲載することにした。<br />
<br />
＜大井２０００mのラップタイムから見えたもの＞<br />
<br />
まずはラップタイムを分析していきたい。１つ目は前半と上りの３ハロンと５ハロンの時計をまとめたもの。２つ目は過去にこのブロマガで新たな指標として提示した、最初と最後の２ハロンを除いた中間部分のタイムを算出したものである。いずれも比較として、２０１９年以降の大井記念と、昨年同じ大井２０００mで実施された古馬統一ＧⅠ３競走のタイムも紹介する。<br />
<br />
★前半と上りの３ハロン・５ハロンのタイム<br />
　　　　　　前半３Ｆ−前半５Ｆ−後半５Ｆ−上り３Ｆ　→　勝ちタイム<br />
２０１９年　３６．２−６１．４−６３．６−３８．７　→　２：０５：０（重）<br />
２０２０年　３６．７−６１．７−６５．７−４０．１　→　２：０７：４（不）<br />
２０２１年　３５．７−６１．６−６２．７−３７．６　→　２：０４：３（重）<br />
帝王賞　　　３７．３−６３．９−６１．４−３６．４　→　２：０５：３（重）<br />
ＪＢＣクラ　３６．５−６１．４−６１．１−３７．３　→　２：０２：５（稍）<br />
東京大賞典　３７．８−６４．９−６２．０−３６．７　→　２：０６：９（良）<br />
<br />
★最初と最後の２ハロンを除いた中間部分のタイム<br />
　　　　　　前半２Ｆ−中間６Ｆ−上り２Ｆ　→　勝ちタイム<br />
２０１９年　２３．７−７５．８−２５．５　→　２：０５：０（重）<br />
２０２０年　２４．４−７６．６−２６．４　→　２：０７：４（不）<br />
２０２１年　２３．４−７６．５−２４．４　→　２：０４：３（重）<br />
帝王賞　　　２４．４−７７．１−２３．８　→　２：０５：３（重）<br />
ＪＢＣクラ　２４．１−７３．７−２４．７　→　２：０２：５（稍）<br />
東京大賞典　２４．４−７８．５−２４．０　→　２：０６：９（良）<br />
<br />
このデータを並べて見えてきた傾向を紹介すると、前者のデータからは大井記念は前半淀みないペースで進むものの、それで最後まで押し切れないことが。一方で統一ＧⅠになると、前半のペースに関わらず、後半をしっかりまとめる力が求められていることがわかる。また後者のデータからは、レース全体のタイムが左右される中間部分について、大井記念では大きな差がみられないことがわかった。<br />
<br />
＜統一グレード級の力を誇示した、ミューチャリーの向正面まくり＞<br />
<br />
では今年の大井記念が、比較のために取り上げたどのレースに近かったかといわれれば、私は昨年のＪＢＣクラシックと考える。レース直後のツイッターでも、勝ったミューチャリーはＪＢＣクラシックとほぼ同じパフォーマンスをしたと評したが、その理由をここで示したい。<br />
<br />
ポイントとして挙げたいのは、３秒近い差がついた後者のデータにおける中間部分である。今回の大井記念は統一グレードで多数の好走歴がある、転入初戦のドリームキラリが序盤速い流れで引っ張ったが、向正面半ばで一杯になったため、中間部分のラップが遅くなってしまった。そこで動いたのが序盤後方にいたミューチャリーだった訳だが、裏を返せばミューチャリー自身は、ＪＢＣクラシックのレースラップに近い時計で前との差を詰めていたことになるのだ。<br />
<br />
ということはレース後、手綱を取った御神本訓史騎手が「自分でレースを動かした」と語っていた向正面まくりは、実際は自分で動いたわけではないのに一気に前との差を詰めたという次元だった。そこに統一ＧⅠで差のない競馬を繰り返してきた底力が、誇示されていたと感じている。<br />
<br />
一方でこの動きに対応できなかったのが、１番人気のタービランスだった。ミューチャリーに交わされた時に動こうとしたものの、ここから手応えが悪くなって、追走で手一杯に。それでもバテずに３着に食い込んだのは地力の証だが、統一グレードでこれまで勝ち負けに届かない一端を示す格好になった。更にいえば直近５戦連続して統一ＧⅠを使っていたミューチャリーと、今年の川崎記念が約３年ぶりの統一ＧⅠ出走だったタービランスが戦ってきた相手の差を突きつけられた結果でもあった。<br />
<br />
改めてミューチャリーの話に戻るが、ＪＢＣクラシック４着時に獲得したレーティングは１０７（自身最高は昨年の東京大賞典５着時の１０８）。それと同等のパフォーマンスと評するなら、レーティング上でも同等の評価にならないとおかしいと考える。このあと帝王賞に出走するならプレレーティングが公表され、そこでこの１戦における評価が明らかになる可能性がある。その情報を見逃さないでいただきたいと思っている。<br />
<br />
＜フィアットルクスはまだ強くなる可能性が＞<br />
<br />
最後にミューチャリーとタービランス以外の馬について触れたい。２着に入ったフィアットルクスは４角手前でミューチャリーに捲られながら、直線半ばまで喰らいついた姿が印象的。最後は６馬身離されたが、このメンバーに通用したことは高く評価したい。勢いだけで手にした結果ではないし、大事に使われていることからまだまだ強くなる可能性がある。帝王賞に駒を進めるなら、楽しみを抱いて良いのではないだろうか。<br />
<br />
最後タービランスに迫る場面があった４着アングライフェンは、これで昨年のＪＢＣクラシック並みの走り。５着に終わったストライクイーグルも、昨年勝った時のパフォーマンスに近く、ともに自分の力を出し切った格好だ。ただアングライフェンは、現状では左回りの方がハッキリ良い印象で、左回りならこの差はもっと詰まる気がする。<br />
<br />
あともう１頭触れたいのがドリームキラリで、元々逃げ馬ではあるものの、１年３か月ぶりの実戦で楽にハナを奪ったスピードは衰えていなかった。今後は中央時代に主戦場だったマイル前後の距離を選んで使われると思うが、いい意味で南関東の古馬戦線に刺激を与えてくれると思っている。<br />
<br />
（詳細なレース結果は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください）<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Wed, 26 May 2021 00:30:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-05-26T00:30:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>コラム　間もなくダービーシリーズ２０２１−各地の３歳路線の現状を探るＰＡＲＴ１（金沢・佐賀編）</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716151/</link>
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      <description><![CDATA[全国各地でダービー馬が決まる“ダービーシリーズ”が、今年は５月２５日の石川ダービーよりスタートします。各地で売上拡大に伴う賞金増加が進む中、ダービーも例外ではなく、今年は岩手と高知で１着賞金が１０００万円に増加。これで昨年の時点で１０００万円台となっていた門別・大井・園田と併せ、５主催者のダービーで１着賞金が１０００万円以上になった。できれば来年には、全主催者のダービーが１０００万円以上になったことを、この記事で紹介したいものである。<br />
<br />
このブロマガではダービーに向けた各地の３歳路線の情勢を紹介していましたが、今年も前哨戦の結果を交えながら開催順に紹介することにします。なお初戦から最終戦まで１ヶ月ほどの期間があることから、ここでは５月に実施される２競走のみを取り上げます。また６月に実施される競走は、６月９日に実施される東京ダービーまでに掲載いたします。<br />
<br />
おことわり・本コラムは、５月２０日２１時までに得た情報を基にしています。また現在は予想に関する活動を行っていないため、開催時に予想記事は掲載いたしません。ご了承ください。<br />
<br />
石川ダービー（５月２５日・金沢２０００ｍ）<br />
<br />
２歳戦の開始直後は、連勝街道を歩んでいた生え抜きのサブノタマヒメをどの馬が止めるかに注目されていたが、それを金沢ヤングチャンピオンで止めたのが道営デビューのアイバンホーだった。そのアイバンホーは４月１８日に行われた１冠目の北日本新聞杯でも、２着に２秒の大差をつけて圧勝し、金沢コースにおける無敗の連勝を４に伸ばしている。好位から抜け出す戦い方に隙はなく、距離が延びても問題ないとすれば、年明け後に戦った馬とは勝負付けが済んだ印象。あとは未対決組とどうかという話ではないだろうか。<br />
<br />
そのアイバンホーに連勝を止められたサブノタマヒメは、年明け２連勝後に遠征した東海クイーンＣで９着惨敗も、５月２日に行われた牝馬限定重賞のノトキリシマ賞を完勝。しかし遠征帰りの影響か、走りに冴えが見られなかったのは気になる。本番までにどこまで立て直されるかが、打倒アイバンホーに向けたポイントになりそうだ。<br />
<br />
これに割って入るとなれば、ノトキリシマ賞当日のＡ１戦で、これより速いタイムで勝ったビルボードクィーンだ。中央１勝からの転入初戦となったこのレースで、北日本新聞杯２着のフューリアスや金沢シンデレラＣを勝ったマナバレンシアを倒したのは評価できる。それだけにこれが出てくるかどうかに、レースの興味は左右されるかもしれない。<br />
<br />
・九州ダービー栄城賞（５月３０日・佐賀２０００ｍ）<br />
<br />
４月２５日に行われた１冠目の佐賀皐月賞を制したのは、道営デビューから年末に転入後、快進撃を続けていたトゥルスウィーだった。これで佐賀転入後７戦６勝となり、１７５０ｍ以上に限れば転入後５戦無敗。この中には古馬Ｂ級相手の勝利も含まれており、この世代では完全に頭一つ抜けた存在だ。九州皐月賞もそうだったが、３角から動いて前を捕まえる走りは安定感抜群で、距離延長もかえってプラス。頂点に最も近い存在と考える。<br />
<br />
その佐賀皐月賞で２・３着だった馬も出走した５月１５日に行われたトライアルは、転入初戦だったガーディアンが勝って出走権を手にした。笠松デビューから園田を経由してきた馬で、実は園田に止まっていればその３歳路線で上位級の評価ができた馬。良馬場だった佐賀皐月賞に対し不良馬場だったが、勝ちタイムで０．９秒上回っており、最大のライバルとして急浮上したといえよう。<br />
<br />
このトライアルでは崩れたものの、佐賀皐月賞で２着だったプリマステラと３着のテイエムサツマオーは、佐賀で重賞タイトルを手にした経験のある馬。特にテイエムサツマオーは、飛燕賞でトゥルスウィーを破って逃げ切った１戦があり、そのスピードの使い方ひとつで、再現する可能性もあるか。重賞で結果が出ていないものの、時計は優秀なムーンオブザボスも差がなさそうだ。<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Fri, 21 May 2021 12:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-05-21T12:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>船橋「かしわ記念」＆園田「兵庫大賞典」ゴールデンウィークの注目レース見どころ　２０２１年５月５日版（船橋・園田）</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716150/</link>
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      <description><![CDATA[２００５年に統一ＧⅠに格上げされたかしわ記念。それまで南関東の中でもビッグレースが行われていなかった船橋競馬場にとって、統一ＧⅠの創設は悲願ともいえるものだった。そして２００６年のアジュディミツオーと２０１１年のフリオーソが、船橋所属としてかしわ記念を制覇。今年はそれ以来となる、地元勢によるかしわ記念制覇のチャンスが巡ってきた。<br />
<br />
＜お知らせ＞<br />
この記事で取り上げる競馬場の他、門別・水沢・金沢・名古屋でも本日は開催がございます。<br />
<br />
船橋競馬１１レース「第３３回　かしわ記念」（１６：０５発走）<br />
（古馬・JpnⅠ・１６００ｍ）<br />
<br />
例年以上の豪華メンバーが揃ったが、まず取り上げたいのはやはり地元のカジノフォンテンだ。川崎記念で統一ＧⅠホースとなったが、マイル以上の古馬統一ＧⅠを制した地方所属馬自体、前述したかしわ記念のフリオーソ以来。本当に地方競馬ファンにとって、待たされた快挙だった。前走京成盃グランドマイラーズは辛勝も、ここに向けた調整の一環であり、気持ちをマイルモードに切り替えた意味でも良かったはず。相手は厳しいが、地方競馬ファンの期待に応えてくれるだろうか。<br />
<br />
一方で中央から参戦する６頭中、統一ＧⅠタイトルを持つ馬が４頭いるが、その全てがマイルの統一ＧⅠを勝っている豪華メンバーとなった。その中では今年のフェブラリーＳを制したカフェファラオがエース格になると思うが、かしわ記念の統一ＧⅠ昇格後、同じ年のフェブラリーＳとかしわ記念を両方制した馬は、２０１０年のエスポワールシチーと２０１４年のコパノリッキーの２頭。それに続くだけのマイラーとしての適性はありそうだが、船橋コースに対応できるかはひとつの課題である。<br />
<br />
レースでポイントとなるのは、前年覇者のワイドファラオを始め、逃げられないと厳しいという馬が多数揃ったことだ。しかもサルサディオーネやワークアンドラブなど、単騎逃げならハイラップを踏んでも押し切れる力を軒並み持っているのが厄介だ。これらがやりあった結果として、サンライズノヴァやミューチャリーのような直線勝負型が台頭する形も想定され、当日の展開ひとつで如何様な結果も考えられる組み合わせになったと思っている。<br />
<br />
園田競馬１１レース「第５７回　兵庫大賞典」（１６：１５発走）<br />
（古馬重賞・１８７０ｍ）<br />
<br />
年末の園田金盃が暮れの大一番とすれば、このレースは兵庫県競馬における春の大一番である。近年は同じゴールデンウィークに行われる兵庫チャンピオンシップのレベルを測るリトマス試験紙のような扱いもされるが、裏を返せば今の兵庫県競馬の地区レベルを測る競走でもあるのだ。<br />
<br />
最大の注目は昨年２着だったジンギが、このタイトルを手にできるかどうかだ。前走は統一グレードの名古屋大賞典に遠征したが、流れに乗り切れない中で４着と、全国区でも戦える可能性を示唆。今後も積極的に強い相手を求めてほしい中で、地元限定戦のここで簡単に負けてほしくない。未来への期待につながる走りを見せてほしいものだ。<br />
<br />
これに昨年先着した実績があるのが、古豪エイシンニシパと、約７ヶ月ぶりの実戦となるマイフォルテ。どちらも交流戦で実績豊富な存在だけに、簡単に勝たせる走りになってほしくない。他にも前走はがくれ大賞典でエイシンニシパに迫ったコスモバレットや、元中央ＯＰのメイプルブラザーといった実績馬にも注目したいところだ。<br />
<br />
（詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください）<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Tue, 04 May 2021 21:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-05-04T21:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>園田「兵庫チャンピオンシップ」など、ゴールデンウィークの注目レース見どころ　２０２１年５月４日版（園田・船橋・名古屋・金沢・門別）</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716149/</link>
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      <description><![CDATA[兵庫チャンピオンシップはユニコーンＳとともに、ジャパンダートダービーに向けた１戦だ。しかしその先まで見据えた場合、勝ち馬から２０００ｍ以上の古馬統一ＧⅠ優勝馬が出ていないユニコーンＳ（６月開催になって以降）に対し、兵庫チャンピオンシップ優勝馬からは過去１０年で３頭も輩出している。未来の王者を探すという意味では、この１戦を見逃すことはできないだろう。<br />
<br />
園田競馬１１レース「第２２回　兵庫チャンピオンシップ」（１６：１５発走）<br />
（３歳・JpnⅡ・１８７０ｍ）<br />
<br />
例年中央勢が強い１戦だが、その中で１枚抜けた実績を持つのがゴッドセレクションだ。前走ＯＰ特別を、早目先頭から後続を寄せ付けずに快勝。勝ちタイムの１分５２秒１も、翌日の１０００万下より１秒速いとなれば、高い評価が必要だろう。中央勢はまだ現時点で核となる存在がいないだけに、その座に座る最短距離にいると感じている。<br />
<br />
この他の中央勢は、前走ゴッドセレクションに完敗だったランスオブアースは、小倉で２連勝したことから、小回りの園田コースなら前進があるか。ロードエクレールは前走５００万下を逃げ切ったタイムは平凡も、行き切ればしぶとい馬。あと芝で５００万下を突破したリプレーザは、距離経験が１４００ｍまで。ダート実績はあるものの、課題を抱えている印象だ。<br />
<br />
一方の地元勢は、菊水賞の１−２着が不在。高望みは厳しい印象もあるが、菊水賞３着のエイシンヒビキは相手なりに走れる上に、距離経験も豊富。一昨年３着に入ったバンローズキングスのような好走も、可能かもしれない。<br />
<br />
船橋競馬１１レース「第３５回　東京湾カップ」（１６：０５発走）<br />
（３歳重賞・１７００ｍ）<br />
<br />
東京ダービーに向けた裏街道という位置づけから、どうしても小粒感を感じてしまうレースだが、昨年はここでの１−２着が入れ替わる形で東京ダービーでも１−２を決めた。そういえばあのアジュディミツオーも、このレースを勝って東京ダービーも制した、遅れてきた新星だった。<br />
<br />
前開催に同じ条件でトライアルが行われたが、それを制したのはオークハンプトン。３角から反応良くスパートして前を捉えると、そのまま最後まで粘り通した。ただしマークするように２着に来たギャルダルに、逃げて３着に粘ったアムールショコラも差はなく、この辺りは展開や状態面ひとつで着順が変わってもおかしくないだろう。<br />
<br />
重賞好走組からは、メンバー唯一の重賞勝ち馬で、前走クラウンＣでも２着のギガキングに、重賞２着２回のジョーロノがエントリー。東京ダービーを目指すためにも、ここでタイトルを取って弾みをつけたいところだ。またクラウンＣを取り消した３戦無敗のレスポンデールは仕切り直しの１戦で、東京ダービーの権利を取れれば本番の興味が広がる。いずれにせよ白熱した戦いが見られるはずである。<br />
<br />
名古屋競馬１１レース「第６０回　駿蹄賞」（１６：２５発走）<br />
（３歳重賞・１８００ｍ）<br />
<br />
東海地区の３歳３冠初戦だが、今年は笠松競馬が長期の開催自粛を行っている関係で、名古屋所属馬のみで争われている。また笠松で予定されていた重賞もそのまま中止となっているため、ここまでの路線も例年と違う状況で迎えている。<br />
<br />
今年、３歳世代を牽引しているのはブンブンマル。年明けから重賞３連勝中で、交流戦のスプリングＣこそ遠征馬に迫られたものの、地元馬は全く寄せ付けない競馬が続いている。２ヶ月間隔が空いて調整が難しかったかもしれないが、力を出し切れば１冠目は手にできそうである。<br />
<br />
これを破る可能性があれば、唯一初対戦となるトミケンシャイリか。中央未勝利から転入後、ここまで他を圧倒する内容で無傷の４連勝。相手強化と距離延長に対応できれば、勢力図を塗り替えることも可能だ。これ以外の馬では、何らかのミスがブンブンマルにない限り、逆転までは難しそうだ。<br />
<br />
金沢競馬１１レース「第３回　徽軫＜ことじ＞賞」（１７：５５発走）<br />
（古馬牝馬重賞・１５００ｍ）<br />
<br />
全国的に古馬牝馬の重賞がほとんどなかった時代から、金沢には読売レディス杯という伝統の牝馬限定重賞があった。現在も地方全国交流として行われているが、ならば地元限定の牝馬重賞をということが、このレースが創設された理由ではと思っている。<br />
<br />
注目はもちろんハクサンアマゾネスで、今季初戦となったＪＢＣイヤー記念を、好スタートから他を寄せ付けずに圧勝。地元ナンバー１として、幸先のいいスタートを切った。牡馬相手だった前走から牝馬限定戦になり、相手関係は楽。秋に待つＪＢＣレディスクラシックと同じ舞台で、どんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。<br />
<br />
ここにライバルとして名乗りを上げたのがネオアマゾネス。高知Ｃ２級から転入初戦の前走で、軽く気合をつけられただけで後続を大差に千切る圧勝劇。ハクサンアマゾネスのＪＢＣイヤー記念と１秒ほどの時計差はあったが、詰められる可能性は大で、今後牡馬を含めた古馬戦線を占う意味でも注目の対戦となった。<br />
<br />
門別競馬１２レース「第１１回　コスモバルク記念」（２０：４０発走）<br />
（古馬・地方全国交流重賞・１８００ｍ）<br />
<br />
コスモバルクを発掘した岡田繁幸氏が今年亡くなられたことは、競馬界に大きな衝撃を与えた。その独特な相場眼などが注目されていたが、彼がコスモバルクを通じて世に問いかけた“外厩”の考えは、間違いなく２０世紀に息づいていた競馬界の価値観を打ち破ったと思う。彼がその先に見据えていたものが何だったか、残された私たちが考えていきたいところである。<br />
<br />
昨年の道営記念を制したクインズサターンは、中央ＯＰから南関東を経てシーズン途中に転入すると、無傷の４連勝で頂点まで駆け上がった。その後遠征した浦和記念は見せ場を作れなかったが、中央時代は統一グレードでも度々好走していた力量馬。ひと冬越して能力的な衰えがなければ、地元での連勝を更に伸ばす可能性が高そうだ。<br />
<br />
２週前にここにつながるＯＰ特別があったが、そこで逃げ切ったのはリンゾウチャネル。一昨年の道営記念覇者が昨シーズン後半から徹底先行に活路を求めているが、その形に持ち込めば逆転もあるか。さらに実績馬ヤマノファイトに、中央ＯＰから転入初戦となるテーオーフォース、また今期は距離を伸ばそうとしているソイカウボーイなど、伏兵陣にも動向が見逃せない馬が顔を揃えている。<br />
<br />
（詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください）<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Mon, 03 May 2021 21:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-05-03T21:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>名古屋「かきつばた記念」など、ゴールデンウィークの注目レース見どころ　２０２１年５月３日版（名古屋・船橋・高知）</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716148/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716148/</guid>
      <description><![CDATA[２０２２年４月に弥富市の新競馬場に移転することになっている名古屋競馬場。つまり日程が今年と変わらなければ、来年のかきつばた記念は新競馬場で行われる最初の統一グレードとなる。その未来に思いを馳せながら、今年の戦いを見守りたいと思う。<br />
<br />
＜お知らせ＞<br />
５月３日は本記事で取り上げる競馬場の他に、ばんえい帯広・水沢・金沢・園田・佐賀で開催が予定されておりましたが、佐賀競馬はきゅう舎関係者に新型コロナウイルス陽性者が発生したことから、３日および４日に予定されていた開催が取りやめとなりました。<br />
<br />
名古屋競馬１１レース「第２３回　かきつばた記念」（１６：２０発走）<br />
（古馬・JpnⅢ・１４００ｍ）<br />
<br />
昨年逃げ切ったラプタスが、連覇を目指して今年も参戦してきた。重賞タイトルこそその後積み重ねていないが、前走ＯＰ特別で久々に勝利。しかも逃げ馬を行かせて抜け出す競馬ができたことから、逃げ一辺倒から脱却した印象を与えたのも見逃せない。またトップハンデの５８キロも、その前走で背負っていたことから、そこに不安はないだろう。<br />
<br />
そのラプタスは昨年、黒船賞を勝っての参戦だったが、今年その路線で臨むのがテイエムサウスダン。その黒船賞は早目先頭から２着に８馬身差をつける圧勝劇で、スムーズな競馬ができた時の強さを示した。同じようにスムーズな戦いができるようなら、統一グレード連勝も期待できそうだ。<br />
<br />
ノボバカラは５年前にこのレースを制し、それ以来の参戦となった昨年も２着。コース相性がいい上に、昨年久々に統一グレードタイトルを手にしたように、まだこの路線で戦える地力はある。また上り馬のベルダーイメルは、休み明けでも５５キロのハンデならチャンスはあるだろう。<br />
<br />
地方勢では２年前の覇者ゴールドクイーンが、転入初戦の前走東海桜花賞を使われて、どこまで上積みがあるか。また兵庫ゴールドＴ４着があるナリタミニスターは、ハンデが厳しくなった印象こそあるが、兵庫県勢は過去２勝を挙げているだけに、見逃せないかもしれない。<br />
<br />
船橋競馬１１レース「第１回　若潮スプリント」（１６：０５発走）<br />
（３歳重賞・１２００ｍ）<br />
<br />
短距離路線の拡充が進んでいる南関東に、新たに創設された３歳馬による短距離重賞。個人的にはフルゲートが多くなる１０００ｍ戦で実施してほしかったところだが、これを機に、昨年ＪＢＣスプリントを大井生え抜きで制したサブノジュニアに続く馬が輩出されることを願っている。<br />
<br />
今回の出走メンバーで最多となる３勝を挙げている馬は５頭いるが、その全てを１２００ｍ以下で挙げているのはファイナルキングとブラックストームの２頭。特に船橋生え抜きのファイナルキングは、前走マークした１分１２秒０は、２日後の古馬Ａ２下と同タイム。このスピードを如何なく発揮した際に、更に速い馬がいるか、これを差せる馬がいるかがポイントになるだろう。<br />
<br />
また重賞路線をメインに使ってきた馬では、イノセントＣ２着に平和賞３着があるハートプレイスの実績が目立つ。この他にも南関東でこの世代最初の勝ち名乗りを上げたマテーラフレイバーに、転入初戦の前走を圧勝した中央１勝馬エンテレケイアなど、目移りする組み合わせ。何が勝ってもおかしくない、大混戦の１戦だろう。<br />
<br />
高知競馬１０レース「第１２回　福永洋一記念」（１９：４５発走）<br />
（古馬重賞・１６００ｍ）<br />
<br />
人名を冠した重賞競走は日本に５競走ある（他に安田記念、有馬記念、一條記念みちのく大賞典、中島記念）が、騎手などでファンの歓声を浴びた立場となると福永洋一氏ただ一人である。それ故に高知競馬関係者にとって誰もが手にしたいタイトルとなり、高知競馬春のグランプリとしての地位を、短期間で獲得した競走である。<br />
<br />
昨年より高知の重賞戦線を牽引するスペルマロンは、昨年はハードスケジュールを前に息切れする形で３着に終わったが、今年は月１走のローテーションを守っての参戦。マイル以上の距離では昨年のこのレース以降、無敗を続けており、昨年の雪辱を果たす環境は整っているといえそうだ。<br />
<br />
しかしライバル勢も多士済々。初対戦の二十四万石賞では２着に敗れたショートストーリーは、この距離で逆転の可能性はあるか。大高坂賞で実際に土をつけたアイアンブルーもいるし、統一グレード勝ちがある古豪モルトベーネや、復調急なミサイルマンも忘れてはいけない。笠松ＯＰから転入し、前走好時計で勝ったニューホープの走りも見逃せない。<br />
<br />
（詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください）<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Sun, 02 May 2021 21:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-05-02T21:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>ゴールデンウィークの注目レース見どころ　２０２１年５月２日版（水沢・金沢・高知・ばんえい帯広）</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716147/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716147/</guid>
      <description><![CDATA[各地で重賞ラッシュとなる地方競馬のゴールデンウィーク開催。ツイッターでは事前にお知らせしておりましたが、各地で重賞が行われる５月２日から５日に関し、重賞競走を中心に見どころを紹介していきます。<br />
<br />
なお紹介は発走時刻順を基準としますが、ダート統一グレードが行われる５月３日から５日に関しては、その競走を冒頭に取り上げます。またレースの振り返りに関してはコメント欄ではなく、ツイッターを用いる予定です。<br />
<br />
水沢競馬１０レース「第４１回　ダイヤモンドカップ」（１７：３０発走）<br />
（３歳重賞・１６００ｍ）<br />
<br />
昨年から岩手３歳３冠の初戦に位置付けられた１戦。かつて東北優駿が東北３県持ち回りで実施されていた当時は、岩手の代表馬決定戦になっていた競走でもあり、長年岩手競馬を楽しんでいたファンには落ち着く順番だと思っている。<br />
<br />
ここはこの世代を牽引してきた牡牝の両雄である、リュウノシンゲンとゴールデンヒーラーの対戦に注目が集まる。両馬は昨年９月２２日に盛岡１４００ｍで対戦しており、この時はリュウノシンゲンが４分の３馬身差で勝利しているが、当時は３キロ差。今回は２キロ差になり、また舞台が変わったことでどうなるかは見どころだ。<br />
<br />
また転入後無傷の４連勝、前走はリュウノシンゲンのスプリングＣより速いタイムで勝ってシエルクイーンが、両雄相手にどう戦うか。昨シーズンはリュウノシンゲンと際どい競馬をしていたグランフォロミーの巻き返しも見逃せない。<br />
<br />
金沢競馬１１レース「第２回　ノトキリシマ賞」（１７：５０発走）<br />
（３歳牝馬・金沢デビュー馬限定重賞・１５００ｍ）<br />
<br />
昨年このレースを無敗で制したハクサンアマゾネスは、直後の石川ダービーを制すると、古馬を含めた地元ナンバー１まで上り詰めた。その意味では縁起のいいレースともいえるが、条件的には能力差の大きい１戦である。<br />
<br />
ここは生え抜きナンバー１であるサブノタマヒメの走りに注目が集まる。前走東海クイーンＣは、初の遠征競馬に加え、ハイペースのサバイバルマッチに耐えられなかったという結果。遠征疲れがあったとしてもここは相手が楽で、勝ち方が問われる舞台だろう。<br />
<br />
馬券的には相手探しになるが、冒頭で能力差の大きい１戦と称したように、出走メンバーの過半数となる５頭が未勝利馬。勝ち星の有無がそのまま能力差といえる状況でもなく、当日の気配優先で考えても良さそうである。<br />
<br />
高知競馬７レース「第２５回　黒潮皐月賞」（１８：００発走）<br />
（３歳重賞・１４００ｍ）<br />
<br />
高知３歳３冠の初戦という位置づけだが、ここは普段から走り慣れた距離で行われる。それもあって２歳新馬戦が復活して以降の過去５回は、比較的上位人気馬同士で決着しているが、３番人気馬の連対がないというのは少し気になるデータである。<br />
<br />
今年は高知生え抜き組が優位に進めているが、その中心的な存在が黒潮ジュニアＣｈを制したハルノインパクト。その後勝てない競馬が続いていたが、暖かくなって３月の土佐春花賞と４月の準重賞を連勝。通算１６戦１４連対の安定感も随一で、まともなら勝ち負けできるだろう。<br />
<br />
これに待ったをかけるなら、金の鞍賞でハルノインパクトを破っているブラックマンバ。相手なりのところがあるものの、メンバー唯一となる古馬Ｃ２級相手の勝ち星もあるので、能力的には互角といっていい。また転入組では土佐春花賞２着のナムライダテンに、持ちタイムでトップのラヴレイアード辺りは差がないか。ただ伏兵陣も単騎逃げならしぶとい馬が多く、前を楽に逃がすようだと波乱の目もありそうだ。<br />
<br />
ばんえい帯広競馬１０レース「第１５回　ばんえい十勝オッズパーク杯」（２０：１０発走）<br />
（古馬重賞・２００ｍ）<br />
<br />
先日掲載したばんえい記念の戦評でも触れたように、長年主役を担った王者が引退し、今期は急激にＯＰ馬の世代が若返った。ここも全馬が７歳以下という、ばんえいの古馬重賞としては珍しい組み合わせになっている。<br />
<br />
今回出走するメンバーの大半は先週の開幕戦に出走していたが、勝ったのは５歳世代のアオノブラック。他馬が第２障害に揃わないうちにひと腰でトップ抜けし、そのまま独走する強い内容だった。古馬重賞で昨シーズン２勝を挙げたように、年長馬相手での勝負強さが光る。前走同様にトップ抜けから押し切るシーンが期待できよう。<br />
<br />
開幕戦で２−３着に入ったメジロゴーリキとミノルシャープは、ともにばんえい記念に出走していた７歳世代で、今期の古馬戦線を牽引することが期待される存在。７００キロ台の戦いとはいえ、簡単に後輩に譲る訳にはいかないはずだ。もちろんアオノブラックを世代限定戦で凌駕し続けたメムロボブサップも、世代のリーダーとしてのプライドがある。一方でばんえい記念２着だったキタノユウジロウは、開幕戦は見せ場なく６着。昨年も春先は苦戦が続いていたが、今期の飛躍のためには見せ場は作っておきたいだろう。<br />
<br />
（詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください）<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Sat, 01 May 2021 21:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-05-01T21:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>コラム　新時代への希望が見えた、ばんえい記念２０２１を振り返る</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716146/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716146/</guid>
      <description><![CDATA[世界で唯一のばんえい競馬としてのアピールと、帯広競馬場の観光資源化。更にネット投票の拡充を通じて参加人口が増えたことで、ここ数年は数十億円単位で売上を伸ばしていた。２０２０年度（以降、今シーズン）は旧４市組合時代の最高売上高３２２億円（１９９１年度。億円未満切り捨て、以下同じ）の更新を視野に入れて始まったが、これをアッサリ塗り替えると、その後も勢いは収まらず、最終的に４８３億円という驚異的な新記録をマークした。コロナ過による追い風があったとしても、積年の取り組みが実を結んだことを象徴する数字といえるだろう。<br />
そんな売上拡大期にあったばんえい競馬で、主役を張り続けたオレノココロとコウシュハウンカイが、２０２０年度シーズンをもって競馬場に別れを告げた。それは未来への不安と背中合わせといえるものだが、そのラストランとなったばんえい記念は、新時代への希望が見えたと私は感じた。２０２Ⅰ年度（以降、新シーズン）の開幕を明日４月２３日に控えているが、ここでその激闘を振り返っておきたい。<br />
<br />
＜伊達ではなかった３１連勝。高速戦を制したのはホクショウマサル＞<br />
<br />
５年ぶりにフルゲートとなった今年のばんえい記念は、その全てがオープン馬によって争われた。例年はフルゲートになるかどうかに関わらず、条件馬の参戦が少なからずあるのだが、全馬オープン馬によるフルゲートは実に２００６年以来。しかもラストランとなるオレノココロとコウシュハウンカイに、２年ぶりの頂点を目指すセンゴクエース。また今シーズンの重賞路線で存在感を放った明け７歳のミノルシャープとメジロゴーリキが、満を持して初参戦。そこに昨シーズン連勝記録で沸かせたホクショウマサルに、６歳世代からキタノユウジロウも加わり、大一番にふさわしいメンバーが集った。<br />
<br />
しかし未明から雪が降りそそいた舞台が、レースに大きな影響を与えた。朝から高速決着のレースが続き、２．７％という馬場水分以上に軽い馬場となったことで、各馬がスムーズに第２障害まで歩みを進めた。そして先頭が第２障害手前に到着するまで、およそ１分４０秒。昨年より４０秒近く速かったものの、それでも１トン戦らしい慎重さが伝わってきた。<br />
<br />
ところが第２障害でその空気が一変する。トップ抜けしたコウシュハウンカイに、離されずに続いたキタノユウジロウ、そして３番手で抜けたホクショウマサルまでも、ひと腰でこの難関を突破したのだ。その勢いのままノンストップでゴールを目指す３頭は、残り３０ｍ付近まで序列は変わらなかったが、ここでギアチェンジしたのがホクショウマサル。悲願のばんえい記念タイトルを目指して粘るコウシュハウンカイを、残り２０ｍを切って交わすと、そのまま先頭でゴール。昨年３着の雪辱を晴らすとともに、古馬重賞初タイトルを最高峰の舞台で手にすることになった。<br />
<br />
勝ったホクショウマサルは昨年のばんえい記念３着で、国内最多連勝記録が３１でストップしたが、この敗戦を糧に今シーズンは重賞戦線で活躍してくれると期待されていた。しかしばんえい記念を使った後遺症に苦しみ、重賞では惨敗続き。そこで北見記念を最後に重賞戦線から離れ、立て直しを図ったことが奏功し、１トン戦の大舞台をひと腰で抜ける走りにつながった。<br />
<br />
またそれまでのばんえい競馬における連勝記録（１９連勝）を持っていたサカノタイソンが、後にばんえい記念を連覇したように、ホクショウマサルもまた相手に恵まれただけで連勝記録を作ったわけではないことを証明した意味もあった。元々２歳シーズンにイレネー記念、３歳シーズンにばんえいダービーを勝った世代最強馬。最後の末脚には、その当時に培った底力が宿っていた。<br />
<br />
なお勝ちタイムは、２０１２年以来の３分切りとなる２分４３秒４。高速馬場で第２障害をひと腰で抜ける馬が多く、また抜けてから詰まる馬も少なかった。１トン戦らしい力勝負にならなかったことは、高重量戦における障害力に課題のあったホクショウマサルにとって、助けになったと考えている。<br />
<br />
＜ラストラン２騎への、はなむけの言葉＞<br />
<br />
今年も第２障害をトップ抜けしたのはコウシュハウンカイ。まだ手にしていない悲願のタイトルに向け懸命に逃げたが、今年も最後に脚色が鈍り、ゴール直前にキタノユウジロウにも交わされて３着に終わった。ばんえい記念は６年連続参戦して全て掲示板に入りながら、最高は３回記録した３着。絶えずつきまとった１トン戦で最後まで曳き切る平地力という課題を、最後の機会でも乗り越えることができなかった。<br />
<br />
しかし偉大な同世代のライバルがいたにもかかわらず、旧４市競走完全制覇を含む重賞１５勝（うち世代限定重賞２勝）は、誇るべき記録。ライバル対決はこれから種牡馬となってからも続くわけだが、そこで自身が為し得なかったばんえい記念のタイトルを手にする産駒が生まれることを、期待したいと思う。<br />
<br />
一方で４度目のばんえい記念制覇を目指したオレノココロは、第２障害で真っ先に仕掛けたものの、ひと腰で上げられなかったのが致命的。５番手で抜けた時には既に前と絶望的な差がついており、懸命な追い込みも４着が精一杯だった。過去３度制した時は４分前後時計がかかっていたことを考えれば、明らかに敗因は高速馬場。それでも最後まであきらめずに追い込んできた姿は、長年王者として君臨した意地が垣間見えた。<br />
<br />
初めての重賞タイトルとなったばんえいダービー以降、積み重ねたタイトルは実に２５勝（うち世代限定重賞４勝）。これはばんえい競馬における最多重賞勝利記録で、この記録を塗り替える馬は簡単に出ないだろう。特にばんえい記念に加え、９００キロ前後を曳く帯広記念でも４勝と、高重量戦に対する強さは見事だった。北見記念を勝てなかったために旧４市競走完全制覇がならなかったのは意外だが、ばんえい競馬の再興とともにその名声は後世に語り継がれるはず。その行く末を見守りつつ、種牡馬としても自らを超えるような名馬を輩出してほしいと思う。<br />
<br />
＜新シーズンは、群雄割拠した新世代による戦い＞<br />
<br />
２着に入ったのは最も若い６歳馬のキタノユウジロウだった。本格的に古馬一線級との戦いとなった今シーズンは苦戦が続いていたが、徐々に力をつけると帯広記念で３着に入り、高重量戦への適性を披露。その後ＯＰ３連勝とリズムに乗り、その勢いをぶつける形であわやの競馬を見せた。直前に主戦を務めた松田道明騎手が負傷により乗れないというアクシデントがなければと思わせた程で、新シーズンにおける戦い、特に高重量戦での走りに期待を抱かせた。<br />
<br />
今シーズンを沸かせた７歳世代は、ミノルシャープは４番手で抜けたものの最後伸びず５着。メジロゴーリキは第２障害の仕掛けで後れを取って６着に終わった。ミノルシャープは岩見沢記念の除外以降、立て直せずに最後まで来てしまったが、それまでの重賞３連勝は見事。メジロゴーリキは年間を通じての安定感はなかったが、北見記念を制して帯広記念でも僅差の２着と、地力を示した。どちらも課題は残るものの、新黄金世代とも呼ばれるこの世代が、これからのばんえい競馬を牽引してもらわないと困るのだ。<br />
<br />
なぜならホクショウマサルは、新シーズンがラストシーズンとなる可能性が高いこと。また一昨年のばんえい記念を制したセンゴクエースは、今シーズンは重賞連対ナシと不振をかこったためである。ベテラン勢に過度な期待ができない分、それだけ新世代にかかる期待が大きいのである。<br />
<br />
折しも新シーズンの開幕を彩るスプリングカップは、前記した３頭を含め、出走メンバーは全て７歳以下となった。ばんえい記念未出走組では、キタノユウジロウと同じ６歳世代から、先んじて昨年ばんえい記念に出走していたアアモンドグンシン。５歳世代からは３歳・４歳世代で３冠を達成したメムロボブサップに、そのライバルとしてしのぎを削ってきたアオノブラックも登場する。これら群雄割拠した新世代が新シーズンを盛り上げてくれるはずで、そこに宿る新時代への希望を裏切らない戦いを繰り広げてほしいものである。<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Thu, 22 Apr 2021 23:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-04-22T23:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>コラム　東日本大震災から１０年−公営競技から消えた意義と新たな役割</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716145/</link>
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      <description><![CDATA[２０１１年３月１１日、午後２時４６分。東北を震源とするマグニチュード９．０という大地震が日本列島を襲ってから、今日で丸１０年を迎える。ほぼ毎年この日には震災にまつわる話をこのブロマガで記してきたが、この１０年で公営競技には“社会貢献”という新たな役割が定着したように感じている。だがそれは、ひとつの意義が事実上消滅したことも意味している。今回はそれを語りつつ、これからの社会貢献に必要なことも考えてみたい。<br />
<br />
・主催者の定義にみる、戦後公営競技の存在意義<br />
<br />
第二次世界大戦の終戦後、全国各地に作られた競馬場で地方競馬が行われたのは“戦災復興”という意味合いが大きかった。しかしその役割が果たし終わると、新たな存在意義が求められることになり、それが主催自治体に対する“財政貢献”だった。しかし競馬法で定義されている主催者を調べてみると、地方競馬にはもう１つの存在意義があることがわかる。そこでまず、地方競馬を主催できる自治体を紹介しておきたい。<br />
<br />
１．都道府県<br />
２．競馬場がある市町村<br />
３．著しい災害を受けた市町村<br />
４．１または２から委託を受けた自治体<br />
<br />
この中で注目したいのは“３”で、このことから“災害復興”も地方競馬を開催する１つの意義であることが裏付けられている。１つ具体例を紹介すると、１９４８（昭和２３）年に岩手県を襲ったアイオン台風による大規模水害が発生した一関市が“災害市”の指定を受け、翌１９４９年より水沢競馬場にて一関市営競馬を開催した例がある。１９６３年（昭和３８）年まで開催された市営競馬（注）で、約３５００万円の収益をあげ、災害復興に寄与したのである。<br />
<br />
ただし“災害復興”を理由に競馬を主催した自治体は、直近でも数十年のスパンで過去の話だ。当然である。右肩上がりに売り上げを伸ばしていた時代ならともかく、少なくとも昭和５０年代には公営競技、特に開催コストが膨大な地方競馬は黒字が保証された業界ではなくなっていた。災害復興のための開催で赤字が生まれるリスクを考えれば、もう１つの開催意義が形骸化するのも仕方ないことだったのだ。<br />
<br />
（注）一関市は１９６４（昭和３９）年に設立された岩手県競馬組合にも参加。１９６８（昭和４３）年３月に“災害市”の指定切れによる脱退まで、競馬事業を行っていた。<br />
<br />
・阪神淡路大震災が端緒となった“復興支援競走”<br />
<br />
そんな時代になってしばらく経った１９９５（平成７）年１月１７日に、兵庫県を震源とする阪神淡路大震災が発生。競馬界でもＪＲＡ阪神競馬場と園田競馬場が被災し、開催不能となったことを覚えている人も多いだろう。当時未曽有だった震災を受け、ＪＲＡは直後に兵庫県などへ総額５億３０００万円の寄付を実施。またこの年の宝塚記念開催週を“復興支援競馬”として開催し、その売上等から２４億円を拠出している（翌１９９６年にも宝塚記念開催週に実施）。<br />
<br />
それまで公営競技による寄付や社会貢献活動といえば、馬主会や騎手会（競馬以外の公営競技であれば選手会）といったプレイヤー側によるものはあったが、主催者が直接被災地に寄付を行ったことは画期的だった。なぜならこの時、ＪＲＡ内部でも“何らかの法に触れていないか”などの不安があったという報道があったことからも、その心理的なハードルが高かったことが窺えたからである。<br />
<br />
だがこれで心理的な足かせがなくなったことで、阪神淡路大震災の復興支援を目的とした開催は、ＪＲＡ以外の公営競技主催者にも広がった。この取り組みは一定の役割を果たしたとして数年で終了したものの、売り上げの一部を必要なところへダイレクトに届ける“社会貢献”の形は、公営競技の新たな役割として、この時に植え付けられたと考えている。<br />
<br />
・広がりを見せる支援の取り組み<br />
<br />
東日本大震災は競馬界の一部地域を除き、公営競技は開催中止を余儀なくされた。すると公営競技関係者も街頭に立ち、被災者支援の募金を呼び掛ける活動を繰り広げた。ある日私は、当時大井のナンバー１ジョッキーだった戸崎圭太騎手が、募金箱を手に大声で歩く人に呼び掛けながら頭を下げ続けていた姿を見たことがある。必死に想いを訴えるその姿に、本人に歩み寄って募金をするとともに、ねぎらいの言葉をかけさせていただいたが、あの時の真っ直ぐな瞳は今も忘れることができない。<br />
<br />
そして開催が再開されると、阪神淡路大震災時の経験をもとに、売り上げの一部を被災地へ送る東日本大震災被災者支援競走が継続的に実施された。その総額が公営競技界全体でどれだけになったのか定かではないが、震災を、被災者を忘れないという想いは確実に届いたはずだ。<br />
<br />
あれから１０年。日本列島は２０１６年に発生した熊本地震や、大規模な豪雨災害が各地で頻発。その度に各種公営競技で被災者支援につながる開催を実施し、その収益を被災者に届けてきた。また昨年から社会を不安に陥れている新型コロナウイルス感染症に対しては、医療従事者などに対する支援競走も行われている。公営競技による“社会貢献”の取り組みは、新たなフェーズに入ってきたのではないだろうか。<br />
<br />
・これから“社会貢献”を進める上で必要なこと<br />
<br />
では今後も公営競技主催者が社会貢献を行っていく上で必要なことは何か。主催者にとって何より大事なことは“健全経営”で、社会貢献を行ったことで経営が赤字になってしまっては本末転倒。しかも公営競技は、主催自治体への“財政貢献”を上回る役割を担うことができない。健全な黒字を出しながら、それぞれの身の丈に合った社会貢献を継続して行う、または必要な時にできる体制を構築することを主催者には求めたいと思う。<br />
<br />
そしてプレイヤー側に求められているのは、コンプライアンス（法令順守）の姿勢だ。残念なことに最近になって、その存在意義を揺るがしたり、社会的なモラルを失っていたりすると言わざるを得ない報道が、公営競技界にみられている。その個々の評価や真偽については触れないが、こういった事案が相次げば、社会貢献に対する価値が毀損するだけでなく、その主催者の経営や公営競技全体の評価にも影響を及ぼしてしまう。それだけに社会の一員として必要なことを改めて自覚した上で、競技に参加することを私は願っている。<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Thu, 11 Mar 2021 14:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-03-11T14:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>ショートコラム　望みたい、アブクマポーロ記念の創設</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716144/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716144/</guid>
      <description><![CDATA[ダート競馬の草創期、地方競馬から日本の頂点に君臨したアブクマポーロが、２月２１日にこの世を去った。生涯成績３２戦２３勝。うち統一グレード９勝は、後にフリオーソに並ばれたものの、今も地方所属馬における統一グレード最多勝利記録。記録にも記憶にも残る名馬が２９歳で大往生を遂げた今、その想いを少し綴りたい。<br />
<br />
アブクマポーロを語る上で外せないのは、最も輝いた１９９８年だ。川崎記念で統一ＧⅠ初制覇を果たすと、帝王賞では逃げるメイセイオペラを狭い内ラチ沿いから抜け出して制覇。マイルチャンピオンシップ南部杯こそメイセイオペラの３着に終わったが、この年から２０００ｍになった東京大賞典で、先に抜け出したメイセイオペラを並ぶ間もなく差し切り勝ち。この年挙げた年間統一グレード６勝は、２０１３年にホッコータルマエに塗り替えられるまでの、年間最多勝利記録でもあった。<br />
<br />
私は１９９９年の川崎記念を含め、４度制した統一ＧⅠを全て現地で見ていたが、どこからでも抜け出してくる、自信に溢れた姿を見せ続けたことが強く印象に残っている。また１９９８年に出走した全ての統一ＧⅠでシノギを削ったメイセイオペラというライバルがいたことで、更にその強さを輝かせたのは間違いない。ダート競馬の歴史における最初のライバル関係として、多くの競馬ファンを熱くさせたことも忘れてはいけないだろう。<br />
<br />
それだけに私を含むその雄姿を知る人たちは、アブクマポーロという存在を語り継ぐ責任があるが、私たちだけの力だけでは限界もある。そうなればやはり、全盛期に所属していた船橋競馬場に、その名を冠する重賞競走が生まれてほしいという感情を抱いてしまうのである。<br />
<br />
船橋競馬では２０１７年度から船橋所属で活躍した往年の名馬の名を冠した特別競走は組まれており、その中にアブクマポーロの競走もある（但し、２０２０年度は実施なし）。だがアブクマポーロのような歴史的名馬には、特別競走という扱いが物足りなくも映っていた。また２０１６年にこの世を去ったライバルのメイセイオペラは、翌年からマーキュリーＣに「メイセイオペラ記念」のサブタイトルがついている。それならアブクマポーロも重賞競走に名を記す資格は十分にあるはずで、その名を語り継ぐにふさわしい競走条件を整えた上で、「アブクマポーロ記念」が誕生することを願っている。<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Sun, 28 Feb 2021 22:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-02-28T22:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>コラム　「ロンジン　ワールドベストレースホースランキング」２０２０発表</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716143/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716143/</guid>
      <description><![CDATA[世界中で猛威を振るった新型コロナウィルスの影響は、人の移動が世界的に制限されたことで、海外遠征に対する障壁を生んだ。その象徴的な出来事がドバイミーティングの中止だったが、それ故に日本競馬は国内で名勝負が生まれる背景にもなった。先日２０２０年版が発表された「ロンジン　ワールドベストレースホースランキング」では、各馬の評価はその競走の歴史的評価に寄り添う部分があり、私自身もそれを基準に評論することが多いが、それは歪んだ評価を生み出す可能性もあった。その意味で２０２０年は、その馬のパフォーマンスを競走の歴史に左右されずに数値化する、第一歩にできるのかもしれない。<br />
毎年このブロマガでは、国内向けに発表される「ＪＰＮサラブレッドランキング」のダート部門について個人的な考察を加えながらコラムをまとめているが、今年も例年と同様に紹介していきたい。<br />
<br />
おことわり・本文中の“今年”は２０２０年を、“昨年”は２０１９年を示します。<br />
<br />
・最高評価を得たのは２年連続でクリソベリル。昨年を上回る１１９は、国内における評価としては史上２位タイ<br />
<br />
今年のダート競馬界は昨年最高評価を得たクリソベリルの動向に注目が集まっていたが、同馬は元々、今年は海外中心のローテーションを志向していた。ところが海外２戦目になる予定だったドバイワールドＣが中止になると、その後は国内に専念。すると帝王賞とＪＢＣクラシックで他を圧倒するパフォーマンスを披露して、国内ダートナンバー１の座を確立するシーズンを送ることになった。<br />
<br />
その２戦で得た評価は、昨年の１１８を上回る１１９。昨年の段階では高すぎる周囲の評価に引っ張られる形で評価が上がったと指摘したが、今年のパフォーマンスを見せられたら、むしろ１２０に届かなかったことが残念に思うほど。しかしこの数字も国内のダート戦で得た評価としては、２００８年のカネヒキリ（ＪＣダート）、２０１１年のトランセンド（ＪＣダート）、２０１４年のホッコータルマエ（東京大賞典）に並ぶ、史上２位タイ。歴史的名馬として後世に語り継がれるにふさわしい評価を、レーティングの上で得たことは間違いないところだ。<br />
<br />
ＪＢＣクラシック直後のチャンピオンズＣで４着に敗れ、国内での無敗に終止符が打たれたこと。また直後に故障が判明してしばらくその雄姿が見られないのは残念だが、既に国内で何かを目指すとするなら、コパノリッキーが持つ統一ＧⅠ１１勝を上回ることぐらいしかない。だがそのためだけに現役を続行する馬ではないと思うのも確かで、復帰を願いつつも、もしかしたら重い決断に向き合う時が意外と早く訪れるかもしれない。<br />
<br />
・チャンピオンズＣ制覇のチュウワウィザードは１１７。オメガパフュームは３年連続で１１５止まり<br />
<br />
そのクリソベリルをチャンピオンズＣで破ったチュウワウィザードは、昨年のＪＢＣクラシックおよび今年の川崎記念で手にしていた１１５を上回る、１１７の評価を得た。例年上振れする競走で、また帝王賞とＪＢＣクラシックでクリソベリルに完敗したことを踏まえれば、少し評価は高い印象は否めない。だが２着に２馬身半差をつけたという事実から、受け入れるべき評価と考える。<br />
<br />
一方、東京大賞典でレース史上初の３連覇を果たしたオメガパフュームは、今年も過去２年と同じ１１５に止まった。これは帝王賞とＪＢＣクラシックの２着（他に平安Ｓ１着）で得たもので、そこで自身のパフォーマンスに衰えはなかったと評価されたのは、ある意味救いだった。しかし東京大賞典に限れば１１１止まり。その理由はこの後、改めて取り上げる機会を作る。<br />
<br />
今年１８００ｍ以上の競走で１１５以上の評価を得たのはこの３頭だけで、昨年古馬の最高評価となる１１７を得たゴールドドリームとインティは、今年はともに１１２に落とした。どちらも年間未勝利と満足いく成績を残せなかったこともあるが、過去の評価が高すぎたのも事実。ただこれでも１８００ｍ以上の競走による評価としては４位タイであり、チャンピオンディスタンスにおける層の薄さが垣間見えた年でもあった。<br />
<br />
・フェブラリーＳを制したモズアスコットに不可思議な高評価。短距離部門はサブノジュニアら４頭が１１１で並ぶ<br />
<br />
ここではチャンピオンディスタンス以外の古馬に関する評価を紹介する。年間３戦行われるマイルの統一ＧⅠ優勝馬は、フェブラリーＳを制したモズアスコットが１１７と、チャンピオンズＣのチュウワウィザードに並ぶ高評価を獲得。またかしわ記念を逃げ切ったワイドファラオは１１５、マイルチャンピオンシップ南部杯を日本レコードで制したアルクトスは１１４の評価となった。<br />
<br />
ここで驚かされたのはモズアスコットの評価だ。これは２０１８年に芝で１１８のレーティングを手にしていたこと、また同競走で統一ＧⅠ優勝経験馬が２−３着に入ったことが背景にある（実際、レース直後の暫定値は１１８だった）。ただこれが適正とするなら、クビ差２着だったマイルチャンピオンシップ南部杯が凡走に近い評価になってしまう。著しくバランスを欠いている印象が否めず、マイルチャンピオンシップ南部杯（レース直後の暫定値は１１５）はまだしも、フェブラリーＳとかしわ記念は最低２ポイント上振れしたと私は考えている。<br />
<br />
一方でスプリント部門は、最高峰であるＪＢＣスプリントを制したサブノジュニアが、昨年同レースを制したブルドッグボスと同じ１１１の評価を同競走で手にした。さらに１１１には年間重賞３勝を挙げたジャスティン（カペラＳ）と、ＪＢＣスプリント３着のブルドッグボス（東京盃２着）も並んだ。突き抜けた路線の牽引役がいない代わり、上位陣がハイレベルで切磋琢磨した１年だったことを象徴している。<br />
<br />
一方で気になったのは、サウジアラビアで新設された国際競走・サウジアＣ２着で国内専念組と同じ１１１の評価を得たマテラスカイが、国内では１０７（ＪＢＣスプリント２着など）が最高だったこと。海外でより良い結果を出す傾向にある馬だが、その先入観は同馬が好走したスプリント戦の評価を押し下げていないだろうか。ＪＢＣスプリントの歴代覇者は平均１１２を得ている上に、マテラスカイ自身も過去に国内で１１１の評価を得た経験があるのだから。<br />
<br />
また牝馬路線はＪＢＣレディスクラシックを制したファッショニスタが、過去３年の同競走優勝馬と同じ１０７となった。以前の牝馬トップは１０８が目安だったが、当時は牝馬路線の層が薄く、同じ馬が勝ち続けやすかった。それ故に高い評価を得ていたとするなら、層が厚くなったことで評価が下がるという、皮肉な状況を生んでいることになる。<br />
<br />
なお古馬全体をまとめると、１１５以上は昨年より１頭増の５頭、１１０以上は昨年より４頭増の２１頭である。これはマイル以下を主戦場とする馬に、高い評価を得た馬が多かったため。なお昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯を制し、当時１１３の評価を得たサンライズノヴァは、今年も２勝した統一ＧⅢでともに１１３を獲得。また昨年短距離部門で最高の１１２を得たコパノキッキングは、マイルカテゴリ（根岸Ｓ２着）で１１０の評価を得ている。<br />
<br />
・３歳部門は平均レベルの評価。２歳部門のアランバローズは、地方所属馬として歴代最高評価<br />
<br />
ここでは世代別の評価を紹介する。３歳馬でトップに立ったのはジャパンダートダービーを制したダノンファラオと、ユニコーンＳを制したカフェファラオで、ともに１１２の評価となった。年間最高評価を得た過去２年のジャパンダートダービー優勝馬と比べれば見劣るものの、これで世代トップの評価は平均レベルである。ただしダノンファラオは古馬相手の浦和記念を勝った時の評価で、ジャパンダートダービーでは１１１だった。<br />
<br />
また１００以上の評価を受けた３歳馬は、海外で１１０の評価を得たフルフラット（サウジダービーＣ）を含め２５頭。昨年より１頭減っているものの、思ったより多いという印象がある。昨年も指摘したように全体の底上げが進んでいる事実は認めても、一方で３歳限定のＯＰ特別・リステッド競走１着馬に対するレーティングが１０５前後あるのは、少し高い可能性はある。逆にいえばこれが適正な評価なら、これらの競走の統一グレード化を推し進めても良いことになるが。<br />
<br />
そして２歳馬は、全日本２歳優駿を無敗で制したアランバローズが１１０を獲得。２歳馬の歴代最高である２０１７年のルヴァンスレーヴの１１１には届かなかったが、地方所属馬に限れば２０１３年のハッピースプリント、昨年のヴァケーションの１０８を上回る歴代最高。全日本２歳優駿における５馬身差圧勝が、最大限評価されたと考えている。<br />
<br />
また１００以上の評価を得た２歳馬は、昨年と同じ１１頭。昨年初めて２桁に乗ったが、今年もクリアした。これは久しくなかった中央主催のＯＰ特別が組まれたこともあるが、第１回ＪＢＣ２歳優駿が、北海道２歳優駿時代を含め過去最高のレースレーティング（勝ったラッキードリームは１０４）となったことが大きい。そこで上位に入ったホッカイドウ競馬所属馬を始め、地方所属馬が史上最多となる６頭がランクインしている。<br />
<br />
・東京大賞典２着のカジノフォンテンが１１０に止まった背景は<br />
<br />
ここからは、これまで登場していない地方所属馬のレーティングを紹介したいが、まずは東京大賞典２着のカジノフォンテンの話から進めたい。３連覇を果たしたオメガパフュームを苦しめた走りがどれだけ評価されたか注目されたが、昨年３着だったモジアナフレイバーと同じ１１０という評価は、思ったより低いと感じた人もいたと思う。<br />
<br />
その要因は２つあるが、１つは東京大賞典自体に高いレーティングを持っていた馬が少なかったこと。レース前に公表されたプレレーティングで２番手だったダノンファラオの１１２は、昨年の出走馬に当てはめると５番手まで下がる。それだけ評価されにくいメンバー構成になったことは、無関係といえないだろう。<br />
<br />
そしてもう１つは、カジノフォンテンが重賞初制覇を果たした勝島王冠の評価が低かったことだ。プレレーティングで公表された同競走の評価は１０１。しかし２馬身差２着のノンコノユメが帝王賞５着で１１０、３着モジアナフレイバーがマイルチャンピオンシップ南部杯で１１１（後に修正され１１０）を手にしていたと考えれば、この両馬がこの１戦で１００未満のパフォーマンスだったと評するのは厳しすぎる気もした。<br />
<br />
確かにレーティングが低い馬は、いきなり大舞台で高いパフォーマンスをしても、評価されにくい傾向はある。また昨年このコラムで地方重賞の積極的な評価を求めたが、まだ足りない現実もある。私は勝島王冠で１０４まで評価できる（２着ノンコノユメで１００の意）と考えていたが、その数字を持った上での東京大賞典だったら、その評価はもう少し上がったのではないだろうか。<br />
<br />
・ノンコノユメは通算５度目の１１０以上。３歳馬は４頭ランク入りも、ダービーＧＰ馬フレッチャビアンカは届かず<br />
<br />
前段でも軽く触れたが、１１０にはノンコノユメとモジアナフレイバーが名を連ねた。ともに重賞未勝利に終わったが、モジアナフレイバーはマイルチャンピオンシップ南部杯３着が高く評価され、２連連続で１１０を獲得。またノンコノユメは昨年の１１３から評価を落としたが、これで１１０以上は３年連続かつ通算５度目。唯一届かなかった２０１７年も１０９であり、高いレベルで息長く活躍していることを示している。<br />
<br />
また昨年３歳時に高い評価を得た南関東４歳世代は、今年統一ＧⅠで３度入着を果たしたミューチャリーが、東京大賞典５着で昨年と同じ１０８を獲得。昨年の東京ダービーなどで１０４の評価を得たヒカリオーソは、川崎記念２着で１０７の評価を得た。カジノフォンテンを含めて期待に違わぬ活躍をしたことを、レーティングの上でも印象付けた。<br />
<br />
この他に古馬で今年統一グレードを制した馬は、１０歳にして北海道スプリントＣを制したメイショウアイアンが１０４、牝馬限定の統一グレードを２勝したサルサディオーネが１０３となった。サルサディオーネは中央時代の最高値が１０２（２０１８年）だったので、地方移籍で評価を上げることに成功した形だ。<br />
<br />
一方３歳馬は、ジャパンダートダービーで１００以上の評価を得た地方馬がいなかったこともあり、東京ダービーを制したエメリミットの１０３が地方馬における最高評価。さらに羽田杯を制したゴールドホイヤーも、東京ダービー２着のマンガンと同じ１０２の評価を得ており、南関東の３歳３冠路線は一定の評価をされたと判断できる。<br />
<br />
それだけに気になったのが、ダービーＧＰを制したフレッチャビアンカの評価だ。東京ダービー３着のティーズダンクに４馬身差をつけただけに、ランク入りが期待されたが、結局名前は載らず。その後古馬重賞で勝てなかったことが印象を悪くしたかもしれないが、南関東勢が勝てなかったダービーＧＰ王者は、今年も１００の壁を越えられなかった。<br />
<br />
また南関東３歳牝馬３冠路線で準３冠となったアクアリーブルが、関東オークス２着で１００の評価を得た。アローワンスを考えると、実質的に地方馬で世代最高評価を得たのはこの馬ということになる。<br />
<br />
最後にエーデルワイス賞を制したソロユニットに、１０１の評価が与えられたことを触れておきたい。２歳牝馬限定である同競走を優勝した地方馬で、過去に１００以上の評価を得たのは北海道２歳優駿も制したタイニーダンサーだけ。歴史的にも特筆すべき評価といえよう。<br />
<br />
（参考）勝ち馬が１００以上の評価を得た地方重賞一覧<br />
<br />
今年から各馬がどの競走でレーティングされたかが明示されたため、統一グレード以外の地方重賞で、勝ち馬が１００以上の評価を得た競走の一覧化に取り組むことにした。地方重賞でランキングされた馬の評価および、統一ＧⅠ競走の前に公表されるプレレーティングに加え、統一グレードなどで高いレーティングを手にした馬が勝った競走を、理論上考えられる最高値を※印で示す形で追加した。また★印の競走はプレレーティングの数値で、後に上方修正された可能性があることを意味している。<br />
<br />
★３歳<br />
東京ダービー（Ｉ）−１０３（エメリミット）<br />
羽田盃（Ｍ）−１０２（ゴールドホイヤー）<br />
★古馬<br />
ゴールドＣ（Ｍ）−１０７※（ブルドッグボス）<br />
東京記念（Ｌ）−１０３（サウンドトゥルー）<br />
報知オールスターカップ（Ｉ）−１０２（オールブラッシュ）<br />
ブリリアントカップ（Ｍ）−１０２（ストライクイーグル）<br />
マイルグランプリ（Ｍ）−１０２（ミューチャリー）<br />
金盃（大井）（Ｌ）−１０２※（サウンドトゥルー）<br />
習志野きらっとスプリント（Ｓ）−１０１（ノブワイルド）<br />
サンタアニタトロフィー（Ｍ）−１０１（ワークアンドラブ）<br />
勝島王冠（Ｍ）−１０１★（カジノフォンテン）<br />
川崎マイラーズ（Ｍ）−１００（グレンツェント）<br />
大井記念（Ｉ）−１００※（ストライクイーグル） <br />
<br />
（注）カッコ内は距離区分で、以下のとおりである<br />
Ｓ−スプリント（１０００～１３００ｍ）<br />
Ｍ−マイル（１３０１～１８９９ｍ）<br />
Ｉ−インターミディエイト（１９００～２１００ｍ）<br />
Ｌ−ロング（２１０１～２７００ｍ）<br />
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      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Tue, 16 Feb 2021 19:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-02-16T19:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>コラム　２０２０ＮＡＲグランプリ年度代表馬−もし私が選ぶなら</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716142/</link>
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      <description><![CDATA[東京大賞典の戦評記事を掲載したところで、今年も地方競馬の年間表彰「ＮＡＲグランプリ」について触れておくことにする。これは選考委員に選ばれた全国の地方競馬関係者および有識者が、選考委員会に対する投票とそこでの合議を通じ、年度代表馬を含む代表馬が選定されることになっている。毎回説明しているが、これはＪＲＡ賞で行っているような記者投票で選考される際に、私が１票を持っているならこういう投票をするという目的で行っているもの。これに何の権限もないし、そもそも選考に関わっていればこういう話を書くことはできないので、その点をご理解いただければ幸いである。<br />
<br />
２０２０年の地方競馬は、統一ＧⅠ戦線における南関東所属馬の健闘が光ったシーズンだった。かしわ記念を除く地方主催で行われるすべての統一ＧⅠで、南関東所属馬が掲示板を確保。特に秋に入ってからマイルチャンピオンシップ南部杯で３着に入ったモジアナフレイバー、ＪＢＣスプリントを制したサブノジュニア、そして東京大賞典であと一歩という走りを披露したカジノフォンテンと、立て続けに勝ち負けに加わった。一時期実力馬が統一グレードを敬遠するという時代があったが、少なくとも南関東に関しては、臆せず頂点を目指す姿勢が結果となって現れていると思っている。<br />
<br />
また２歳路線では、統一グレード４戦中３戦で地方所属馬が制したことも大きく取り上げたい。全日本２歳優駿でアランバローズが無敗で頂点に立ったことはもちろん、新装なった第１回ＪＢＣ２歳優駿をラッキードリームが制し、地方デビューの２歳馬が質量ともレベルが高かったことを証明。これらが３歳路線を賑わせるだろう２０２１年の地方競馬に、大きな楽しみを与えた。しかし３歳路線に関しては、レベルが高いとされながら年間を通じて活躍した馬に乏しく、物足りなさが残ったのは残念だった。<br />
<br />
さて年度代表馬だが、サブノジュニアとアランバローズという、統一ＧⅠを制した２頭の比較に落ち着くはずだ。サブノジュニアは年間９戦５勝。重賞はＪＢＣスプリントに加え、地元のアフター５スター賞を勝利。また統一グレードでは、他に東京スプリント２着があり、年間を通じて活躍したといえる。ただ９戦中７戦が大井１２００ｍ戦。そのこだわりあるローテーションが重賞タイトルの少なさになっている一方、それ以外の条件で結果を出せなかったことをどう評価するか、議論が分かれるだろう。<br />
<br />
対するアランバローズは、デビューから無傷の５連勝で全日本２歳優駿を制覇。さらに今年から重賞に昇格したゴールドジュニアとハイセイコー記念も制し、年間重賞３勝の実績は、２歳馬としては破格だ。過去に２歳で年度代表馬に選ばれたラブミーチャンとハッピースプリントが、いずれもダート無敗で全日本２歳優駿を制したことからも、昨年のヴァケーション以上の評価は十分できると考えている。<br />
<br />
もしサブノジュニアが様々な条件で結果を出していたなら、スンナリ選ぶことができたと思うが、そうではなかっただけにこの二者択一は悩んだ。最終的に判断の決め手としたのは、持ち回り開催のために年によって舞台設定からくる有利不利が否定できない、ＪＢＣの位置づけ。つまり今回サブノジュニアを選ばなかった場合、舞台に恵まれたが故の勝利という評価になりかねないからだ。しかしそれでは国内最高峰であるＪＢＣ全体の評価を貶めることになると考え、その価値を守る意味でも私は、２０２０年のＮＡＲグランプリ年度代表馬にサブノジュニアを選ぶことにした。<br />
<br />
＜博田伸樹が選ぶ、２０２０ＮＡＲグランプリ最優秀馬＞<br />
（カッコ内は地方所属としての最終出走時の所属）<br />
<br />
【２歳最優秀牡馬】アランバローズ（船橋）（次点・ラッキードリーム）（北海道）<br />
【２歳最優秀牝馬】ケラススヴィア（浦和）（次点・ソロユニット）（北海道）<br />
【３歳最優秀牡馬】フレッチャビアンカ（岩手県）（次点・サロルン）（船橋）<br />
【３歳最優秀牝馬】アクアリーブル（船橋）（次点・ハクサンアマゾネス）（金沢）<br />
【古馬最優秀牡馬】サブノジュニア（大井）（次点・カジノフォンテン）（船橋）<br />
【古馬最優秀牝馬】サルサディオーネ（大井）（次点・ダノンレジーナ）（浦和）<br />
【最優秀短距離馬】サブノジュニア（大井）（次点・ブルドッグボス）（浦和）<br />
【最優秀ターフ馬】シンボ（北海道）（次点・ブラックバゴ）（大井）<br />
【ばんえい最優秀馬】コウシュハウンカイ（次点・オレノココロ）<br />
<br />
【年度代表馬】サブノジュニア（大井）（次点・アランバローズ）（船橋）<br />
<br />
※微妙な部門の選考について<br />
<br />
ここでは判断に悩んだ部門を中心に、選出理由を説明したい。<br />
<br />
＜２歳最優秀牝馬＞<br />
レースの格としてはエーデルワイス賞を制したソロユニットを評価しなければいけないが、東京２歳優駿牝馬で８着に敗れ、評価を難しくした。その東京２歳優駿牝馬を無敗で制したケラススヴィアは、ローレル賞の勝利もあって“グランダム・ジャパン”の総合優勝も獲得。昨年も同レースを無敗で制したレイチェルウーズを私は選出したが、それ以上の実績を積み重ねたことを評価し、ケラススヴィアが今回もふさわしいと判断した。<br />
<br />
＜３歳最優秀牡馬＞<br />
年間を通じて古馬重賞を制した３歳牡馬が、道営スプリントのジャスパーシャイン（北海道）１頭だけなら、評価の中心は３歳限定戦の活躍になる。南関東３冠路線の活躍馬では年間重賞２勝のゴールドホイヤー（川崎）に、ジャパンダートダービーで地方再先着となる４着だったブラヴール（船橋）、戸塚記念勝ちなど年間を通じて安定した走りを見せたティーズダンク（浦和）が候補になるが、どの馬も選出できるだけのインパクトはなかったと感じている。<br />
そうなると評価したくなるのは、ともにティーズダンクが２着に終わった、ダービーグランプリと楠賞という地方全国交流の大舞台だ。特にダービーグランプリを制したフレッチャビアンカは、東北優駿と不来方賞も制したことで“岩手３歳３冠”の称号を与えられる活躍だった。古馬相手でも北上川大賞典２着があり、フレッチャビアンカを代表馬に選出するに至った。<br />
また楠賞を勝ったサノルンは出世が遅れていた馬だったが、無傷の７連勝で制したインパクトは大きかった。直後に兵庫ゴールドトロフィー５着で初黒星を喫したが、これは古馬相手の統一グレード。この２戦だけで南関東３冠路線を戦った馬より上とするのは過大評価かもしれないが、次点にサノルンを選んでいる。<br />
<br />
＜古馬最優秀牡馬＞<br />
ここでは次点について説明する。候補は統一グレードで安定した結果を残したブルドッグボス（浦和）に、日本レコード決着となったマイルチャンピオンシップ南部杯で３着のモジアナフレイバー（大井）、さらに東京大賞典で２着に入ったカジノフォンテンだ。この中でモジアナフレイバーは、今期南関東ローカルでも重賞タイトルがなく、その部分で大きなマイナス。遠征したゴドルフィンマイルが中止となる不運はあったが、この選考においてその同情は必要ないと考える。<br />
またブルドッグボスは重賞こそ引退レースとなったゴールドカップ１戦のみだが、さきたま杯と東京盃で２着があり、統一グレードでの安定感は前年以上。ただしＪＢＣスプリント３着が地方馬最先着でなかったため、どうしても評価は下がる。一方でカジノフォンテンは、年明け時は条件クラスだったが、出世を続けて南関東重賞２勝。特に勝島王冠で、統一ＧⅠ２勝のノンコノユメ（大井）とモジアナフレイバーを破った１戦が破格。統一グレード初出走の東京大賞典であわやの競馬をしたことも含め、強いインパクトを残したことを評価してカジノフォンテンを次点に置くことにした。<br />
この他に、統一ＧⅠで３度入着を果たしたミューチャリー（船橋）も、これらに迫る活躍を披露。また川崎記念で２着に入ったヒカリオーソ（川崎）は、春以降は度重なる鼻出血により活躍できなかったが、輝きを放ったことは忘れないでおきたい。<br />
<br />
＜最優秀ターフ馬＞<br />
候補は岩手で行われた古馬の芝重賞である、せきれい賞を制したアップクォーク（兵庫県）とＯＲＯカップを制したブラッグバゴに加え、中央芝の１０００万下を勝ったシンボの３頭。この比較は難しかったが、ＯＲＯカップ２着のフジノロケット（北海道）がその前に中央芝の１０００万下で３着に入った比較から、ＯＲＯカップの評価は中央１０００万下並みか。それなら直後に中央芝のＯＰ特別でも小差の４着に入った実績を踏まえ、シンボを選出した。また次点にブラックバゴを選んだのは、岩手競馬としての位置づけが高いＯＲＯカップを勝ったことと、その勝利の資格で中央の富士Ｓに出走したことが理由である。<br />
<br />
＜ばんえい最優秀馬＞<br />
暦年表彰ゆえに毎年選考に悩む部門。ばんえい記念を制したオレノココロは、年間を通じて重賞で３着を外さなかったものの、重賞タイトルは結局１つだけ。一方でコウシュハウンカイとミノルシャープが古馬重賞を年間３勝し、実績面では三つ巴になった。このうちミノルシャープは、ばんえいＧＰまでの３連勝は見事だったが、その後不振に。代表馬としての選考では、１枚見劣ってしまう。<br />
残る２頭の比較はオレノココロの安定感を取るか、コウシュハウンカイのタイトル数を取るか。そこでコウシュハウンカイのタイトルを精査すれば、ＢＧ（ばんえいグレード）Ⅰの帯広記念という、ばんえい記念に準ずるビッグタイトルがある。それならタイトル数を尊重すべきと判断し、コウシュハウンカイを代表馬に選んだ。<br />
]]></description>
      <dc:subject>未分類</dc:subject>
      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Mon, 11 Jan 2021 18:00:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-01-11T18:00:00+09:00</dc:date>
    </item>
    <item>
      <title>「東京大賞典」戦評−偉業と希望がクロスしたゴール前</title>
      <link>http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716141/</link>
      <guid isPermaLInk="1">http://hirotanobukihorse.exblog.jp/30716141/</guid>
      <description><![CDATA[戦前から話題はオメガパフュームの３連覇なるかに集中し、結果レース史上初の３連覇を達成。２０２０年のダート競馬を大団円で締めくくった格好になったが、裏を返せば他に話題になるようなメンバーが集まらなかったことを意味している。しかし２０２１年に向けた希望も、この日私たちは感じることができた。そんな未来の展望も含め、この１戦を振り返ってみたい。<br />
<br />
＜超スローの展開で、自滅した先行馬たち＞<br />
<br />
戦前はハイペースで逃げた時に結果を出していたワークアンドラブや、厳しい流れを作ったジャパンダートダービーでそのまま押し切った経験のあるダノンファラオに加え、前で戦いたい馬が多いことから、ある程度速い流れを予想する声が多かった。しかし蓋を開ければ好スタートを決めたワークアンドラブがアッサリ抜け出すと、他の先行勢も競りかけず、早々と位置取りが決着。すると最初のゴール板を過ぎてから一気にペースを落とし、後続との差を広げながら超スローの展開に持ち込んだ。<br />
<br />
結果、前半１０００ｍは６４．９秒。やはり超スローといわれた半年前の帝王賞が同６３．９秒だったから、いかに遅いかがわかるだろう。だがワークアンドラブはスローに落としても後続を封じる末脚は持っていないので、これでは差し馬の軍門に下るだけ。４角までほぼプレッシャーなく逃げられたが、最後の直線で抵抗できずに１０着に終わったのは、自滅の一言で片づけていいと思っている。<br />
<br />
そして自滅したのは、結果を出せなかった他の先行勢も同様だった。特にモジアナフレイバーは、３～４番手という一見絶好の位置で進めたものの、実際は終始行きたがっていて、直線で全く伸びず９着。戦前にスピードに任せた競馬をさせるべきではと指摘したが、これまでの競馬に固執して力を発揮できなかった。また１２着に終わったダノンファラオはゲート内で暴れていた影響か、位置を取るために出ムチを入れる始末。レースが始まる前に終わってしまった格好で、この後遺症がないか不安を覚える１戦になってしまった。<br />
<br />
＜戦い方が変わらなかったことが勝利を呼んだ、オメガパフューム＆ミルコ・デムーロ＞<br />
<br />
こういった力を発揮でない馬が多かった先行勢を、直後でみていたのが勝ったオメガパフュームだった。前走ＪＢＣクラシックで今までより前で戦う姿をみせたが、今回も似たような位置取り。ただし前にクリソベリルという絶対的な馬がいて、負かすために早めに動いた当時と違い、余裕をもって動くタイミングを待っていた。<br />
<br />
ただし直線に向いてゴーサインが出ても、２番手から先に抜け出したカジノフォンテンをなかなか交わせない。それでもジワジワと差を詰めて、残り５０ｍ付近で逆転。最後はクビ差だったが、そもそも差をつけて勝つ馬ではないので（デビュー２連勝を除き、勝った時の最大着差は１馬身４分の１）、着差以上に危なげなかったと思っている。<br />
<br />
これでレース史上初の３連覇を達成した訳だが、その勝因は他の実力馬が軒並み回避して勝たなければいけない立場に変わっても、戦い方が変わらなかったことにある。ライバルを負かしに行く立場が、いきなり１強ムードの主役に祭り上げられ、戦い方を見失うケースは何度も見てきた。しかし今回は、長年手綱を取って手の内に入れていたミルコ・デムーロ騎手が、大井コースに対する絶対的な信頼をオメガパフュームに対して持って臨んでいた。もっともこれは、今までも“大井では負けられない”という意識で戦っていたのを、私たちが理解していなかっただけかもしれないが。<br />
<br />
逆にいえばその信頼を持てない舞台で、まだ統一ＧⅠタイトルを手にしていないことを意味している。昨年も左回りでの統一ＧⅠタイトルを手にしないと評価は上がらないと指摘したが、その課題から逃げない２０２１年であってほしい。その意味で次走に川崎記念を検討していることは、正しいと考えている。<br />
<br />
＜２着カジノフォンテンがみせた、希望と課題＞<br />
<br />
このレースを盛り上げたのは、統一グレード初出走ながら２着に入ったカジノフォンテンで間違いないだろう。超スローの流れで先行馬が軒並み力を発揮できない中、離れた２番手でピッタリ折り合いをつけて流れに乗ると、直線で抜け出してからはそのまま押し切るかと思わせた。最後はオメガパフュームの貫録に屈することになったが、強敵に臆せず戦った姿は大きな希望を与えたはずだ。<br />
<br />
この馬はかつて右回りで結果が出なかったこと、また右回り初勝利を挙げた前走勝島王冠が逃げ切りだったことから、ここで通用するには注文が多いと思われていた。しかし離れた２番手になって単騎逃げに近い状況を作れたといっても、かつて右回りで結果が出なかった時代を払拭するに十分だったのは間違いない。これを受けて統一ＧⅠタイトルを争うグループに加わっただけでなく、一躍地方競馬のエースにのし上ったといえよう。<br />
<br />
ただ今回は中央勢７頭中、古馬統一ＧⅠ優勝馬はオメガパフュームのみ。統一グレード未勝利馬も３頭出走と、メンバーが小粒だったことを忘れてはならない。またタフさが要求されない流れもあり、真の底力があることを証明できる競馬ではなかった。だからこそ、それが問われるような舞台を積極的に選び、その力があることを見せてほしい。オメガパフュームと違い、左回りで動きが良くなる馬なのだから。<br />
<br />
＜差し馬も、スローペースを活かせなかった馬ばかり＞<br />
<br />
この他に上位に入った馬に触れると、３着ウェスタールンドは得意とするスローペースの爆発力勝負になったが、向正面で中途半端に位置を上げたことで、その爆発力を削いでしまった。前走浦和記念もそうだったが、こういう動きをするなら一気に先頭まで出てしまった方が遥かにいい。地方に遠征すると仕掛けどころに悩んでいる印象はあるが、それによって中途半端な戦い方になっているのは確かだ。<br />
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４着には中団から馬群を縫って伸びたヒストリーメイカーが喰い込んだ。統一グレードではこれまでも掲示板クラスだったが、統一ＧⅠでも層が薄かったことで台頭してきた。ただこの馬は金沢競馬で出世の足掛かりをつかんだように、地方の馬場に対する適応力は高い。メンバーが薄くなった地方主催の舞台なら、統一グレードタイトル獲得のチャンスがあるのではないか。<br />
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ＪＢＣクラシックで４着に追い込んだミューチャリーは、最後追い込んだものの５着止まり。大外枠から距離ロスを嫌って馬群に入れたところ、道中は力んだ走りに。これもスローペースの爆発力勝負が良い馬で、大外に持ち出してからの脚も良かったが、その展開を活かせなかった印象。今後は周りに馬がいない状況を作ることも、好走の要件になる気がしている。<br />
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あと６着のテーオーケインズは、最後の直線でオメガパフュームの背後から伸びてきそうで伸び切れなかった。充実ぶりの一端は示したものの、勝ち負けまで届かないところに力をつけ切っていない点が現れていたか。ただし明けて４歳となる２０２１年、飛躍を期待したくなる１頭が出てきた印象は抱いている。<br />
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＜２０２１年のダート競馬界・・・時計の針を戻さない、希望の星は＞<br />
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最後に２０２１年のダート競馬界を展望したいが、東京大賞典終了後の２０２０年末、立て続けに大きなニュースが入ってきた。１つはゴールドドリームの引退、そしてもう１つは脚部不安によりクリソベリルのスケジュールが白紙になったというニュースである。特にクリソベリルは、ルヴァンスレーヴも苦しめられた“けい靭帯炎”に近く、その上で患部は非常に珍しいものという。もし長期離脱となれば“黄金世代”の生き残りであるオメガパフュームとチュウワウィザードが、ダート競馬界を牽引することになるはずだ。<br />
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しかしそれでは、時計の針を戻すことになってしまう。そうさせない２０２１年とする筆頭格として名前が挙がるのは、マスターフェンサーであろう。３歳時に米３冠路線を戦った影響で出世が遅れていたが、２０２０年にマーキュリーＣと白山大賞典を制覇。檜舞台に立つのがいつかに注目が集まっており、早ければそれが川崎記念になるといわれている。黄金世代２頭がともに未対決でもあり、この初対決が実現すれば、大きな注目を集めるはずである。<br />
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そしてもう１頭は、東京大賞典で２着に入ったカジノフォンテンだ。元々デビュー当時から期待を集めた良血馬だったが、地方生え抜きがいきなり統一ＧⅠで結果を出すのは相当な素質だ。しかもここ２戦は結果が出なかった右回りで結果を出しているだけでなく、まだ成長途上感もある。期待する成長を見せた時、２０１１年の川崎記念を制したフリオーソ以来遠ざかる、地方所属馬による古馬チャンピオンディスタンスの統一ＧⅠ制覇という姿が見られるかもしれない。<br />
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ここに古馬路線に本格参戦する明け４歳世代が台頭すれば、２０２０年とは違った盛り上がりを期待できるはず。黄金世代にいつまでも大きな顔をさせないことが、２０２１年のダート競馬が盛り上がるカギとなると思っている。<br />
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（詳細なレース結果は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください）<br />
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このあと、２０２０ＮＡＲグランプリに関するコラムを掲載します。<br />
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      <dc:creator>hirota-nobuki</dc:creator>
      <pubDate>Mon, 11 Jan 2021 16:30:00 +0900</pubDate>
      <dc:date>2021-01-11T16:30:00+09:00</dc:date>
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