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2025年12月31日の注目レース見どころPART2 大井・水沢編

ここでは大井と水沢で行われる重賞競走の見どころを掲載します。なお高知県知事賞に関しては、午前中には間に合わない見込みのため、このあと別記事で掲載します。ご了承ください。

大井競馬10レース「第49回 東京2歳優駿牝馬」(16:30発走)

(2歳牝馬・地方全国交流重賞・1600m)

地方全区交流とはいえ、遠征馬の出走枠はフルゲート16頭に対して3頭。地元勢の中には道営など他地区でデビューした馬も少なくないため、この枠でも十分といえるが、今年はその3頭は全て所属が違う上に複数の重賞タイトルを手にしている。こういった遠征馬の組み合わせは記憶になく、その意味でも興味深い1戦になった。

まず注目されるのは、エーデルワイス賞を制したリュウノフライトだ。当時は早目先頭からトウカイマシェリとのマッチレースになったが、これを競り落として快勝。その相手は直後に兵庫ジュニアGPを制しており、このレースのレベルが如何に高かったかも証明されることになった。そして管理するホッカイドウ競馬の山口竜一調教師は、このレースを最後に引退することになっている。同じ北関東競馬をルーツに持つ矢野貴之騎手を鞍上に迎え、有終の美を飾れるかも注目される。

遠征勢の話を続けると、園田から参戦するココキュンキュンは、園田プリンセスCを皮切りに“グランダム・ジャパン”に指定された重賞を3連勝。遠征競馬に動じずに結果を出している点は高く評価できるところで、それはここでも武器になるはず。ただ前走地元戦で大きく崩れたように、負けるときは大きく崩れる点は、気になる所である。

そして岩手から参戦するセイクリスティーナは、芝を含め重賞4勝と、地元では世代ナンバー1の呼び声高い存在だ。遠征勢を迎えたプリンセスCでは3着に敗れているが、当時の1400mは忙しかった印象も。マイル戦ならこのメンバーに入っても、ヒケを取ることはないだろう。

一方で南関東勢のエース格は、ローレル賞を制したアンジェルム。勝つときは圧倒的な走りを見せているが、この時も4角先頭から2着に4馬身差をつける圧勝劇。しかも勝ちタイムの1分44秒1は、1か月後に行われた全日本2歳優駿より0.1秒速かった。馬場や流れの違いがあるので鵜呑みにはできないが、素質は牡馬一線級にも引けを取らないことを、この時の走りで証明している気がしている。

また地元大井デビューで2戦2勝のライドハイは、今年国内外で管理馬が大活躍した荒山勝徳調教師の管理馬。もしこの1戦を制することがあれば、浦和の小久保智調教師が2019年に記録している地方競馬年間最高賞金獲得額(記録がネットで公開されている1998年以降)の記録を更新する。これもまたレースの見どころの1つとして取り上げたい。

なお“グランダム・ジャパン”の総合優勝争いは、現在リュウノフライトココキュンキュンがトップタイで、先着した方が総合優勝に大きく近づく。この2頭以外で可能性を残す最上位であるアンジェルムは、勝った場合は両馬が5着以下、2着でも両馬が6着以下なら逆転できる計算になる。スプリングガフォートも可能性を残しているものの、事実上この3頭に絞られたと考えている。

水沢競馬12レース「第48回 桐花賞」(16:50発走)

(古馬重賞・2000m)

騎手としても調教師としても、岩手競馬に燦然と輝く金字塔を打ち立てた小西重征調教師が、今シーズンを最後に引退することになった。管理馬の最終出走である4レース終了後に引退セレモニーが行われるが、現地でもネットでも、目に焼き付けてほしいと思っている。

古馬戦線は今年もヒロシクンが牽引した。シアンモア記念をはじめ重賞3勝を挙げ、2着も2回。スピードで押し切るその走りは、すっかり岩手のファンにも定着した。ただ今年の重賞3勝は全てマイル戦で、それを超える距離では勝てていない。昨年4着の雪辱を果たすには、その壁を乗り越えなければいけない。

一方で3歳路線の主役はリケアカプチーノだった。開幕後に高知から転入すると、転入2戦目で東北優駿を制覇。そして直後の一條記念みちのく大賞典ではヒロシクンとのマッチレースを制し、レース史上初となる3歳馬による制覇を成し遂げた。秋に入っても結果を残しており、一條記念みちのく大賞典の再現は十分可能だと思う。

この2頭に割って入る筆頭格はサクラトップキッド。末脚勝負の馬が、前走北上川大賞典では意表をつく逃げを打って、そのまま押し切り連覇達成。統一グレードのマーキュリーCで4着に喰い込むなど、スタミナには自信を持っているだけに、そういう競馬になればこの距離でも逆転可能だろう。

忘れてはならないのは、昨年このレースを制したライアン。気性的に難しい面があるため好凡走が激しい馬だが、気が向いた時の走りは破壊力十分。岩手競馬の年間最多勝利記録を今年更新した山本聡哉騎手が、どんな策を練っているのか楽しみである。

あと“リアルダービースタリオン”のプロジェクトホースとして知られるレライタムに触れると、重賞路線になってから壁に当たっている上に、水沢コースにも苦労している印象。しかし北上川大賞典で強気に前を追う競馬をした姿から、乗り方ひとつでチャンスはあるような気はしている。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


Commented by hirota-nobuki at 2026-01-08 22:47
東京2歳優駿牝馬結果

1着 (7)番 アンジュルナ(2番人気)
2着 (4)番 ナーサリーテイル(3番人気)
3着 (11)番 リュウノフライト(1番人気)

ハナを主張したアジジュルナに、向正面で動いたリュウノフライトが並びかけて、3角から後続を離してのマッチレース。追う者が強いかと思った最後の直線で、競り勝ったのは逃げたアンジュルナで、結局逃げ切りで2歳牝馬の頂点に立った。先行有利の傾向にあった年末の大井の馬場を見込んで、強気の競馬をさせたことが奏功したもの。逆に潰しに行って返り討ちに合った格好のリュウノフライトは、距離が延びて抑えが効かなかったことが、最後2着も失った理由。ただ2頭含め上位陣は、距離が延びてという印象がない。どこかで勢力図が大きく変わることも、頭の片隅に置いておくべきだろう。
Commented by hirota-nobuki at 2026-01-08 22:48
桐花賞結果

1着 (2)番 サクラトップキッド(3番人気)
2着 (4)番 リケアカプチーノ(1番人気)
3着 (8)番 カナオールウェイズ(5番人気)

逃げるヒロシクン(5着)を終始マークしたカナオールウェイズが直線で抜け出した所に、外からサクラトップキッドとリケアカプチーノが。この3頭による接戦を制してグランプリホースの称号を得たのは、狭い中を抜け出したサクラトップキッドだった。北上川大賞典を連覇しているようにタフさが売りも、そのタフさを活かして位置取りを前にしてきたことが、この距離で勝てた要因だったか。ただ上位陣は紙一重で、どの馬も力を出し切る、素晴らしい1戦だった。
by hirota-nobuki | 2025-12-31 10:50 | 地方競馬 | Comments(2)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


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