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2025年12月28日の注目レース見どころ(高知・佐賀・金沢)

年末年始は各地で数多くの重賞が組まれます。そこで本日から年明け1月3日まで、これらの競走を中心に見どころを紹介していきます。なお紹介順は、発走時刻を基準としております。

また本日は、この他にばんえい帯広で開催が行われます。

高知競馬6レース「第47回 金の鞍賞」(17:40発走)

(2歳重賞・1400m)

高知競馬で2歳新馬戦が再開したのが2015年。10年以上が経過して、この中から全国に名を轟かせた馬が数多く登場したのは、その後の高知競馬の隆盛を象徴しているといえよう。一方でこれらが古馬になって息長く活躍した馬となると、実は多くないことは、課題の1つといえるかもしれない。

今年は全馬生え抜きとなった舞台に、世代トップとされるネクストスター競走を圧勝したエンドレステイルが不在。その2番手グループの争いという組み合わせなら、当時2着だったクスダマに注目が集まるのは間違いない。ただこの馬、8戦してオール連対を維持しているものの、勝利は1度だけ。何かに負けてしまう流れを、食い止めたい1戦といえるだろう。

このクスダマを2回破っているのがサンフラワームーン。ともに逃げて迫る相手を振り切ったという内容だったが、ネクストスター競走は逃げられずにしんがりに崩れると、その後も敗戦が続く。ただ前走で統一グレード遠征を経験させたように、期待値が高いことは窺える存在。スンナリ逃げることが出来れば、巻き返しは期待できるだろう。

その他のネクストスター競走出走組では、4着だったトサノシュジンコウ、5着だったジョウショウボビーとも、クスタマに勝った経験がある。両馬ともこの競走以外では馬券圏内を外しておらず、当時の1・3着馬(9レースに出走するバジリグリー)が不在なら、当然争覇圏に入ってくるはず。一方でネクストスター不出走組では、新馬戦でエンドレステイルの2着だったザカラが、吉村智洋騎手の起用でどこまで迫れるか楽しみである。

佐賀競馬5レース「第41回 中島記念」(18:05発走)

(古馬重賞・1800m)

騎手変更:(9)番 ゴールドハイアー 中山蓮王 → 宮内勇樹

     (10)番 レディオガガ 山田義貴 → 山下裕貴

佐賀競馬場が現在の鳥栖市に移転した際に尽力した中島憲義氏の功績を称え、地方競馬で初めて人名を冠した重賞競走として創設された競走。やはり人名を冠した競走である中央の有馬記念と同日に開催されるだけでなく、ファン投票によって出走馬が選定されることから、その影響を強く受けた佐賀競馬のグランプリレースである。

今年の佐賀競馬を席巻したのがビキニボーイである。5月の佐賀スプリングCから7月の吉野ヶ里記念まで、全て距離が違う中で重賞3連勝を達成。その後戦線を離脱したものの、事実上の前哨戦となった前走準重賞を制して、勢いを保ってこの舞台に立つ。転入後無傷の3連勝で臨んだ昨年は6着に終わっただけに、その雪辱とともに今シーズンを締めくくりたいはずだ。

その準重賞でハナ差2着だったコスモファルネーゼは、11月に行われた九州大賞典で重賞初制覇。地元馬同士の戦いでは大きく崩れていない上に、今回は九州大賞典でも手綱を取った石川慎将騎手に鞍上が戻る。逆転に向けた気運は十分にあるといえよう。

そして3着だったムーンオブザエースは、今年の栄城賞を制した3歳馬。古馬相手では勝ちきれない印象が残るものの、若さゆえの成長力で逆転を期す舞台。2011年のウルトラカイザー以来となる、3歳馬の制覇は見られるだろうか。

この準重賞で1番人気に推されていたのがアウトドライブだった。中央準OPから転入初戦を制したことで期待されたものだが、この時は4着。それでもあの1戦で勝負付けが済んだとするのは早計で、巻き返すシーンが見られてもおかしくないと思う。

そして忘れてはいけないのは、昨年の佐賀3歳3冠路線で主役を演じたウルトラノホシだ。今年夏に復帰した道営では勝利を挙げられなかったが、佐賀復帰後は1→2着。前走アウトドライブに敗れた点をどう評価するか微妙だが、統一グレード戦線でも好走した実力馬。復活を見たいファンが多いだけに、その期待に応えられるかはこのレース最大の見どころかもしれない。

金沢競馬11レース「金沢ファンセレクトカップ2025」(18:15発走)

(古馬重賞・1500m)

重賞競走としては珍しく、回次ではなく年度で表示しているのは、当初は2023年限定の企画レースという背景があったからだろう。しかし冬期休催期間があるだけに、シーズンを締めくくる位置づけの重賞として上手く嵌ったことで、歴史を積み重ねてきた1戦。ならば来年には、回次表示に変えてもいい気はするのだが。

本題に戻るが、創設された2023年から3年連続で出走するのがオヌシナニモノ。一昨年はハクサンアマゾネスに敗れたものの、昨年は快勝し、短距離路線における第一人者としての貫録を示した。例年同様に休養した夏場から復帰後の成績が芳しくなかったが、前走を制して復調してきたとなれば、連覇の期待をかけて良さそうである。

ただ今年の実績に限れば、年間7勝・重賞2勝のハクサンパイオニアが上回る。特筆すべきは今シーズン、全ての競走でハナを奪ってきたスピード。今年は1400m戦にこだわってきただけに100mの距離延長がどうかだし、唯一59キロを背負うことも気になるものの、押し切る力は十分あるはずだ。

シーズン最終戦もあって中長距離路線を歩んだ馬の参戦もあるが、その中では今年の百万石賞を制したナミダノキスの走りが注目される。今年は古馬戦線を牽引することが期待されたが、順調に使えなかったこともあってタイトルはその1勝だけ。久々のスプリント戦でスペシャリスト相手に通用するか、見ものだ。

この他にも昨年の中日杯でハクサンアマゾネスの重賞勝利最多記録を阻止したマリンデュンデュンや、金沢転入後オール連対を継続中のハクサンツキミテイ。さらに重賞戦線では確実に上位を賑わせるダイヤモンドラインなど、魅力的な馬が揃った。最後まで目が離せない戦いが、繰り広げられるはずだ。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

明日29日東京大賞典の全頭解説に加え、ばんえい帯広で行われるヤングチャンピオンシップの見どころも掲載します。


Commented by hirota-nobuki at 2026-01-05 22:25
金の鞍賞結果

1着 (8)番 トサノシュジンコウ(2番人気)
2着 (11)番 ザカラ(4番人気)
3着 (10)番 ジョウショーボビー(3番人気)
12着 (6)番 クスダマ(1番人気)

勝ったトサノシュジンコウは道中の手応えは良くなかったが、勝負所から上手く馬群を捌くと、直線で切れ味良い末脚で突き抜けた。先行勢が苦しい展開になり、末を伸ばす競馬を続けてきたこの馬の経験が活きた形で、距離が延びてからより良さそうな気がしている。一方でクスダマは、これまでと違う競馬をしたわけではないのに、勝負所で失速。アクシデントがあったようには映らなかったが・・・。
Commented by hirota-nobuki at 2026-01-05 22:26
中島記念結果

1着 (5)番 アウトドライブ(3番人気)
2着 (1)番 ウルトラノホシ(2番人気)
3着 (3)番 ビキニボーイ(1番人気)

好位から2周目向正面で抜け出したアウトドライブに、それを目がけて捲って来たウルトラノホシによる叩き合い。これを制したのは先に抜け出していたアウトドライブだった。中央時代も早目に動く競馬での好結果が目立ち、向正面で先に抜け出す今回の競馬がアウトドライブに合っていたか。にしてもレコードに0.6秒差となる1分54秒3が示すように、2頭の力が抜けていたのも確かだと思う。
Commented by hirota-nobuki at 2026-01-05 22:27
金沢ファンセレクトカップ結果

1着 (1)番 リュウノブレイク(3番人気)
2着 (2)番 ナミダノキス(2番人気)
同着 (6)番 ウェザーコック(8番人気)
6着 (10)番 オヌシナニモノ(1番人気)

強引にハナを奪ったハクサンパイオニア(11着)を後続が早目に潰しに行き、先行勢は壊滅する流れ。この流れを後方で待機していたリュウノブレイクが、直線豪快に追い込んで突き抜けた。展開を追い風にしたのは確かだが、今期転入してから敗れたのは長距離で行われた重賞のみ。2021年のJBCレディスクラシックで記録されたレコードに0.4秒差となる1分32秒5で走ったことも含め、力があるからこそ手にした勝利だ。
by hirota-nobuki | 2025-12-27 22:00 | 地方競馬 | Comments(3)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


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