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川崎「全日本2歳優駿」見どころ(2025年12月17日 20:10発走)

川崎競馬11レース「第76回 全日本2歳優駿」(2歳・JpnⅠ・1600m)

今年の出走頭数は9頭と、1997年に統一グレード化されて以降で初めて1ケタにとどまった。昨年も南関東生え抜きが1頭もいなかったように、南関東ローカルの重賞戦線が拡大するにつれ、南関東勢は2歳最高峰の舞台を敬遠するようになってしまっている。本来なら厳しい舞台が増えたことで、ここで戦える馬が増えることが期待されていたはずだが・・・。

とはいえメンバーが充実していない訳ではない。特にJBC2歳優駿の1-3着が揃って参戦しており、舞台が変わってどうなるのかは大きな注目である。そのJBC2歳優駿を制したタマモフリージアは、落ち着いた流れを利してスタートの不利を巻き返し、混戦を抜け出した。デビュー戦もそうだがロスのある競馬で2連勝を果たしているだけに、スムーズな競馬ができた時にどんな走りを見せてくれるのか、興味深いところ。あとはマイル戦の流れに対応出来るかがポイントになるだろう。

この時2着だったフルールドールは、スムーズに先行できたものの、競り合いで末脚が伸びなかった。その理由に距離があるとするなら、距離短縮はプラスになりそうだが、力のいるダートは本質的にどうかという部分はある。また3着だったアヤサンジョウタロは、相手なりには走れているが、突き抜ける力がないのが課題。距離が延びてから台頭してきたように、マイルへの距離短縮も微妙に映る。

別路線組からは、中央勢では2戦2勝のパイロマンサーに注目が集まる。デビュー戦は前日のフルールドールより速いタイムで制し、前走500万下でその時計をさらに詰めている。時計が速く、かつ脚抜きが良かった京都での連勝だけに過大評価は禁物だが、ここを突破できれば来年以降の展望が開ける。試金石の1戦といえるはずだ。

そして地方勢はデビュー4連勝中のベストグリーンだ。デビュー戦で大差のレコード勝ちを収めると、その後は重賞3連勝。特に前走南関東に遠征しての鎌倉記念では、後を含め南関東重賞勝ち馬3頭がいた豪華メンバーを子供扱いした走りは圧巻だった。道営ナンバー1といえる存在が、ここでどんな走りを見せるか楽しみである。

ただここまで取り明けた馬は、総じてマイルを超えた距離で結果を出してきた存在。今年は兵庫ジュニアグランプリ出走組が不在になったこともあり、短い距離で勝ってきた馬に対する注目度は低くなっているが、距離適性の差で台頭する可能性は残されている気がする。いずれにしろ最後まで目が離せない戦いが見られることは、間違いないだろう。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


Commented by hirota-nobuki at 2025-12-20 10:12
全日本2歳優駿結果

1着 (4)番 パイロマンサー(2番人気)
2着 (1)番 タマモフリージア(3番人気)
3着 (5)番 ベストグリーン(1番人気)

2コーナー(4ハロン目)で14秒台のハロンタイムを記録するほどのスローペース。勝ちタイムの1分44秒2も2015年以降(2014年が砂の入れ替えで極端に時計がかかった年)で最も遅く、レースの質やレースレベルに疑問が残った。もっともこの1戦で、今回出走した各馬の未来を否定的に捉える必要は全くないけれど。

パイロマンサー・・・逃げたくないと1コーナー付近までは我慢させていたが、イダテンシャチョウ(8着)の2番手に収まってから、落ち着きいて戦えた。道中は終始ベストグリーンとの併せ馬となり、2頭で直線に抜け出してからはマッチレース。これを残り100m付近で競り落とすと、最後に迫ったタマモフリージアも振り切り、無敗で2歳馬の頂点に立った。初物尽くしの中で結果を出したことは、この勝利を起点に海外遠征を視野に入れる来春に向けて、大きな経験値を手に入れた気がする。
Commented by hirota-nobuki at 2025-12-20 10:14
タマモフリージア・・・前走同様にスタートで出遅れたものの、道中は折り合いを欠くことなく運べていた。それが最後追い詰める末脚につながったけれど、差し切れなかったのはスタートの差。これに加え直線半ばまで伸びあぐねていたのは、前走でも見られたこと。そういった課題がありながらこの結果を出している点は評価できるが、改善できないとここで頭打ちになってしまう可能性もありそうだ。
ベストグリーン・・・超スローの流れで、最も折り合いを欠いていたのがこの馬。あれだけ序盤力んで走っていたことが、最後の競り合いで競り負けたことにつながっており、これなら自分からハナを奪いに行った方が遥かに良かった。前走より勝ちタイムが遅い決着だったこともあり、力を出し切れずに終わった1戦だった。
アヤサンジョウタロ(4着)・・・向正面で内々を上昇した時の雰囲気は良かったけれど、馬群を捌くことが出来ず、結果無駄足に。内枠から外に持ち出すチャンスがなかったので仕方ない面はあるが、このメンバーでこれだけ戦えたことは今後につながると思う。
by hirota-nobuki | 2025-12-17 08:30 | 地方競馬 | Comments(2)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


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