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「Road to JBC」in大井 「レディスプレリュード」見どころ(2025年10月7日 20:10発走)

<お知らせ>

大井競馬場で7日より3日連続で行われる「Road to JBC」各競走につきましては、1競走1記事で掲載します。

大井競馬11レース「第22回 レディスプレリュード」(古馬牝馬・JpnⅡ・1800m)

前哨戦と本番の条件が乖離する年があるとはいえ、このレースの勝ち馬は2014年以降、JBCレディスクラシックを勝てていない。しかも直近3年は、このレースに出走していない馬が女王の座に就いている。確かにその勝ち馬をみれば、3歳馬2頭にダート転向間もない馬だったことは留意したいところ。それでも既成勢力による最後のせめぎ合いになり下がってしまわないか、注視する必要はあるかもしれない。

昨年JBCレディスクラシックを逃げ切ったアンモシエラは、ここから本番に向かうローテーションを選択した。女王の座に就いてから勝てていないが、他馬より斤量を背負っていたり忙しいマイル戦だったりで、それほど気にする必要はないだろう。むしろ徹底先行タイプを含め、先行力のある馬が揃ったことの方が気がかり。同型を競り潰せる強気な逃げは持ち味だが、それで自身が押し切れるかどうかは別問題で・・・。

同世代で覇を競ってきたテンカジョウは、5月のエンプレス杯で無敗だったオーサムリザルトに競り勝って土をつけた。それを含む統一グレード3勝はメンバー中最多であるし、対アンモシエラの対戦成績も3勝2敗と優位。相手より1キロ軽い56キロで戦えることも魅力的で、ここで更にタイトルを積み重ね、本番に弾みをつける可能性も十分あるはずだ。

この2頭をスパーキングレディーカップでまとめて破ったのが、地元のフェブランシェ。南関東移籍後は自慢の先行力に磨きがかかり、この1戦を含む重賞3勝を挙げ、一気に南関東のエースに駆け上がった。ただ移籍後唯一の敗戦が、今回と同じ1800mで行われたクイーン賞の5着。ここは距離延長に対応できるか、試金石の1戦でもある。

マリーンCが3歳限定となったことで3歳馬の参戦が望み薄になった中、地元のベルクラシアスがここに名を連ねてきた。今回と同じ舞台で行われた東京プリンセス賞で、豪快な末脚で突き抜けた走りはインパクト大。ひと夏越してのどれだけ成長したかも楽しみだが、世代レベルを図る上でも見逃せない存在といえそうだ。

タクシンイメルバスタードサフランは、夏以降に中央準OPを勝ち、ここが統一グレード初参戦になる。どちらも先行力を武器としていることから、先行力を武器とする既成勢力との争いは、レースの大きなカギを握りそう。地方勢にもローリエフレイバーという、揉まれずに先行したい実績馬がいることから、これらの兼ね合い次第では、思いもよらない結末が待っているかもしれない。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

明日8日は、ジャパンダートクラシック見どころまたは全頭解説を掲載します。


Commented by hirota-nobuki at 2025-10-11 20:58
レディスプレリュード結果

1着 (12)番 ビヨンドザヴァレー(5番人気)
2着 (7)番 テンカジョウ(1番人気)
3着 (10)番 バスタードサフラン(4番人気)

ビヨンドザヴァレー・・・道中は出入りの多い他馬を尻目に、先行グループを見る位置でじっくり進めていた。しかし大外に持ち出した最後の直線では伸びあぐね、やはり初ダートでは厳しかったと思われたところで、前を行く各馬が軒並み失速。その機を逃さずゴール直前で逆転に成功し、JBCレディスクラシックの優先出走権を手にした。
初ダートということもあって、道中は砂をかぶらない大外を回していたが、その距離ロスがありながら勝った点は評価できるところ。ただ後述するが、有力馬が軒並み自滅したかのような走りになり、漁夫の利をさらった感もまた事実。次走予定しているJBCレディスクラシックで、同じような競馬が簡単にできるとは思わない方がいいだろう。
Commented by hirota-nobuki at 2025-10-11 20:59
テンカジョウ・・・スタートで大きく出遅れた上、向正面までに先行グループに追いつくチグハグな競馬。それでも最後の直線で一旦は抜け出す場面を作ったが、そこで息切れして再逆転を許してしまった。2コーナー付近までペースが遅かったので、序盤で追い上げたのが悪かったとはいえないが、あのスタートなら後方で腹をくくっても良かったのでは。ゲートという課題が表面化したことも含め、不安が募る結果になった。
バスタードサフラン・・逃げたタクシンイメル(8着)をマークする形で進め、3角過ぎで早くも先頭に。その後も後続の追撃を受けながら、最後まで叩き合いの輪に加わった。先行勢には厳しい展開だったが、その中でこの馬だけが最後まで粘った内容は、最も中身が濃かったといっていい。それだけにせめて2着に入り、賞金を上積みしたかった。
フェブランシェ(4着)・・・序盤で行きたがり、向正面から抑えず前に絡んでいく競馬。それで落ち着きを取り戻すと、最後の直線で一旦先頭に立つ場面を作ったが、残り200mで一杯になってしまった。この距離は長いことを改めて露呈した1戦で、レース後に米ブリーダーズカップフィリー&メアスプリント(ダート7ハロン)への参戦を表明した。
Commented by hirota-nobuki at 2025-10-11 21:01
ベルグラシアス(5着)・・・後方からジリジリと脚を伸ばしてきたが、勝ち負けの争いまで届かず。この馬だけが休み明けで、成長分があったとしてもプラス13キロの馬体増は太目残りだった気もしたが、それでこの結果なら希望が持てる内容だったと思う。
アンモシエラ(9着)・・・好スタートを切りながらダッシュがつかず、ハナ争いに敗れてからは徐々に後退する一方。行けなかったのは斤量差もあったと思うが、現状は単騎で逃げてこその馬ということだ。
by hirota-nobuki | 2025-10-06 22:30 | 地方競馬 | Comments(3)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


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