園田「兵庫チャンピオンシップ」など、ゴールデンウィークの注目レース見どころ 2025年5月1日版
2025年 05月 01日
園田競馬11レース「第26回 兵庫チャンピオンシップ」(16:15発走)
(3歳・JpnⅡ・1400m)
昨年から3歳ダートスプリント戦線の頂点を争う競走として衣替えしたが、昨年逃げ切ったエートラックスは先日行われた東京スプリントで統一グレード2勝目。2着だったチカッパは昨秋に東京盃を制するとJBCスプリントでも2着と、古馬相手でも結果を残した。こうして若い世代が早い段階で古馬戦線に加わり、短距離路線の新陳代謝を促すという意味で、このレースの意義は示された印象がある昨年の結果だった。
さて、昨年兵庫ジュニアグランプリを制したハッピーマンが、再びこの舞台に戻って来た。この馬が武器としているのは、小回りコースを器用に立ち回れるところ。一方で年明け2戦のように、広い馬場で底力勝負になると分が悪い所があるのだろう。それだけに小回りコースに戻るのは歓迎材料だが、ほぼ同じ実績でこの舞台に立った昨年のイーグルノワールが4着。年明けから台頭してきた馬との力関係は、果たしてどうなのだろうか。
昨年の1-2着は、年明けに中央で行われた短距離のOP特別を勝って参戦していた。エートラックスと同じバイオレットSを勝って来たヤマニンチェルキは、スタートで出遅れ、後方からになりながら、直線だけで差し切る豪快な競馬。こういう脚を小回りで使えるかは微妙でも、オールダートなら先行力を見せている。それなら決してマイナスにならないと思えるが。
チカッパと同じ昇竜ステークスを勝って来たマテンロウコマンドは、中団から力強く抜け出した。年明けから馬体重が500キロ台に乗ったこともあり、戦うごとに力強さが出てきたところに、成長力を感じている。ただこの馬はオールダートの競馬を経験するのが、今回が初めて。4連勝でタイトルを手にするためには、その克服が課題になる。
地方勢では前走、笠松でネクストスター競走を制した名古屋のケイズレーヴと、兵庫ユースカップを制した地元のエイシンハリアーに期待がかかる。どちらも自在に動ける強みがある上、大崩れしないので、中央勢相手でもチャンスはあるのでは。またレースのカギを握るのは、芝で快速を発揮しているリリーフィールド。デビュー戦以来のダートも、そこで1000m戦を好時計で逃げ切ったスピードは、怖い存在になると思う。
門別競馬12レース「第49回 北斗盃」(20:35発走)
(3歳・地方全国交流重賞・1600m)
ホッカイドウ競馬デビュー馬はかつて、2歳戦の活躍馬の多くが南関東などに活躍の場を移してしまい、3歳になって勢力図が一変することも珍しくなかった。しかし屋内坂路などの環境が整備されたことで、今では2歳時の実績馬が残ることが増えてきた。しかしそういった馬が開幕後に遠征に出ることは実は少ない。それは所属馬が秘める可能性を、狭めることになっていないだろうか。
昨年JBC2歳優駿を制したソルジャーフィルドは、今期初戦で京浜盃に遠征して4着。後方から追い込んで上位に入った馬は他におらず、内容は悪くなかったといえる。使われた上積みは当然あるが、内回りのマイル戦は特殊な流れになるだけに、そこに対応できるかはポイント。ただここを勝てば、地元では敵なしの立場になるかもしれない。
同じく京浜盃に遠征して6着だったウィルオレオールは、ある程度の位置を取れたものの、そこから流れ込んだだけ。ソルジャーフィルドに2連敗となったことも含め、見た目位以上に力の差を感じる結果だった気がする。それでも船橋で平和賞を勝った実績は侮れず、脅かす存在であるのは、間違いないだろう。
ソルジャーフィルドと初対戦になる馬では、ミラクルヴォイスの動向に注目。2歳時にネクストスター競走を勝ち、今期初戦は水沢のネクストスター競走に遠征してハナ差2着と、短い距離では力のあるところを見せている。ここは初のマイル戦がカギになるが、距離延長を克服すれば、一泡吹かせることもできそうだ。
あともう1頭取り上げたいのが、冬場移籍した南関東から戻って来たジェーケーボンバー。南関東では未勝利に終わったが、ナイトオブファイア(羽田盃2着)相手の3連敗なら仕方がない。むしろセラフィナイト賞で0.5秒差に迫ったことを評価すべきで、その成長ぶりを見せてほしいものである。
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
次回は5月4日に各地で行われる重賞競走の見どころを掲載します。なお3日に行われるユニコーンステークス(JRA京都・統一グレード)の見どころは、現時点ではツイッターで行う予定です。
1着 (9)番 マテンロウコマンド(1番人気)
2着 (6)番 ハッピーマン(4番人気)
3着 (4)番 リリーフィールド(3番人気)
マテンロウコマンド・・・短距離戦でありながら前を主張する馬がいない中、二の脚がついて自然と3番手。その位置を守って4角でゴーサインが出ると、力強い末脚で抜け出し、4連勝で統一グレード初制覇を果たした。オールダートは初めてだったが、好位でスンナリ流れに乗れたところからも、レースセンスは高いことが窺えた。その上で近況の充実ぶりを如何なく発揮した1戦で、今後更なる活躍を期待したいと思う。
ハッピーマン・・・この馬も無理に位置を取りに行ったわけではないが、スンナリと2番手につけたところに、武器とする器用さが現れていた。最後は相手の切れ味に完敗といった雰囲気だが、近2走の敗因がごまかしのきかない広いコースだったことが改めてわかった。今後の方向性が見えた1戦だったかもしれない。
リリーフィールド・・・若干出負けしたように映ったが、スピードの絶対値の違いでハナに立ち、マイペースに。最後踏ん張れなかったのはデビュー戦以来のダート戦だったことと、距離が若干長かったことか。それでもダートのトップクラスで戦えるメドを立てたことは、間違いなく収穫だ。
ヤマニンチェルキ(4着)・・・二の脚がつかずに中団からになり、しかも終始馬群の外々を回らされる格好になる、ロスの多い競馬。また気合をつけられても前に進んでいかない走りから、豪州産の砂が合わなかった可能性も。舞台が変われば巻き返す可能性は、十分あるだろう。
ケイズレーブ(5着)・・・前が全く止まらない展開の中、後方からこの馬だけが追い上げてきた。展開一つでもっと際どい競馬ができたと思われ、今後も積極的に強い相手を求めてほしいと思う。
1着 (5)番 ソルジャーフィルド(1番人気)
2着 (6)番 ウィルオレオール(2番人気)
3着 (1)番 ミラクルヴォイス(3番人気)
スタートからソルジャーフィルドとウィルオレオールが、息が入らない内回り特有のハイラップを刻みながら、後続を引き離してのマッチレース。この競り合いは最後まで続き、外にいたソルジャーフィルドが最後競り勝った。末一手の印象があったソルジャーフィルドがハナ争いをした所に、統一グレードとの流れの違いが現れていたが、2着だったウィルオレオールも統一グレードの経験が豊富。3着に追い込んだミラクルヴォイスも力のある所を示したが、その経験値と実績が1-2着馬と3着以下の差になっていたと思う。
