大井「羽田盃」見どころ(2025年4月29日 20:05発走)
2025年 04月 28日
今開催の最終日となる5月2日に、大井競馬場が開場して75年目の節目を迎える。それを記念して今開催では様々な記念イベントが行われるが、その中にかつて使用されていたファンファーレの復刻というものもある。羽田盃と30日に行われる東京プリンセス賞も例外ではなく、かつて使用されていたファンファーレが彩を添えてくれることになっている。このファンファーレを聴いたことがない若いファンがどのような感想を持つのか、是非とも知りたいものである。
大井競馬11レース「第70回 羽田盃」(3歳牡馬牝馬・JpnⅠ・1800m)
全国的な3歳3冠路線の創設初年度だった昨年は、わずか8頭立てになってしまった1冠目。今年は15頭が揃い、頭数的には格好がついたのは良かったと思う。ただ他地区からの参戦は、昨年につづいてナシ。ゴールデンウィーク前後に各地の3歳3冠初戦が組まれ、また東京ダービーの指定競走も組まれているために仕方がない部分はあるが、南関東以外の実力馬がこの舞台から名を連ねてこそ、門戸を開放した意義がある。それまでに私たちはどれだけ待たされるのだろうか。
中央勢から話を進めるが、雲取賞を無傷の3連勝で制したのはジャナトリア。スタートで安目を売ったものの、早目に好位へ取りつくと、直線力強く抜け出してこの舞台への権利を手にした。3連勝全て直線で差し切ってのもので、その末脚は直線の長い大井コースで活きることも証明した1戦。ただライバルが増える今回、できればゲートを決めたいところ。それが決まれば無敗での戴冠も現実味を帯びてくるはずだ。
そして京浜盃を制したナチュラルライズは、直線に向いて逃げたリコースパローを捉えると、後は離す一方の圧勝劇。勝ちタイムの1分45秒5は、速い時計が連発した3月開催だった分を割り引く必要があるが、幼さを出して4着に終わった全日本2歳優駿を払拭するに十分な走りだった。スケールの大きさは海外遠征組にヒケを取らないだけに、再度の圧勝劇を見せる可能性も十分あるだろう。
他の中央勢は、グランジョルノはJBC2歳優駿と雲取賞で2着。広いコースなら堅実に末脚を繰り出しているが、前走完敗に映ったジャナトリアを逆転する術はあるのか。また京浜盃5着だったアメージングは、逃げる競馬ができなかったことが敗因だとするなら、今度はハナにこだわることで活路を見出したい1戦である。
対する地方勢は、京浜盃2着のリコースパローが故障で戦線を離脱したこともあり、同3着のナイトオブファイアが大将格か。京浜盃でナチュラルライズにつけられた1.9秒差は、まともに考えれば逆転困難な数字。それでも一気の相手強化となった舞台で、可能性を感じさせる走りを見せたのも確か。あの1戦を糧にどれだけ成長した姿を見せるか、楽しみである。
2歳時にハイセイコー記念を勝っているスマイルマンボは、雲取賞で逃げて3着。マイペースで逃げられたとはいえ、中央勢に伍して戦えたという意味で手応えを掴んだといえよう。そして今回は地方競馬の現役騎手では屈指の経験値を持つ、吉原寛人騎手との初コンビ。これがどんな化学反応を見せるのか、注目したいものである。
前走クラウンCを制したミーヴァトンは、乱戦に乗じて台頭した印象があるものの、こういう馬は相手が強くなってもそれなりに戦えるケースがある。連勝中の勢いでどこまで戦えるか気になる。また雲取賞4着だったペピタドーロは、当時は休み明け。まだ底を見せていないし、2勝目を挙げた際に手綱を取ったライアン・クアトロ騎手とのコンビが復活したとなれば、侮れない存在ではないだろうか。
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
このあと、羽田盃の前に笠松競馬場で行われる新緑賞と、翌30日に大井競馬場で行われる東京プリンセス賞の見どころを、1枚の記事で掲載します。
1着 (12)番 ナチュラルライズ(1番人気)
2着 (6)番 ナイトオブファイア(4番人気)
3着 (9)番 ジャナトリア(2番人気)
ナチュラルライズ・・・レース後のインタビューで横山武史騎手が「疲れました」と語ったように、道中は行きたがるのを必死に3番手でなだめ、最後の直線では内ラチにモタれっ放し。それでも2着に5馬身差をつけるのだから、こういった部分が解消されればどんな走りを見せてくれるのか。裏を返せばそれを制御するという自身との戦いに勝つことが、東京ダービー制覇のため必要ともいえる。
ナイトオブファイア・・・先行勢を見る絶好の位置で、かつ4角まで内ラチ沿いを外さないロスのない走り。最後もいい末脚を披露していたが、いかんせん勝ち馬が強すぎた。それでも京浜盃の時に遠く感じたナチュラルライズとの差を、大きく詰めた成長力は想像以上。この成長曲線が東京ダービーまで続けばという、楽しみを抱かせてくれたのは確かだ。
ジャナトリア・・・スタートが良かった流れで2番手につけたものの、差す競馬で勝って来た馬にとって勝手が違ったか。これまで見せた末脚が見られず、ゴール直前で逃げたスマイルマンボを交わしたのが精一杯だった。これを力の差、前哨戦のレースレベルの差と評するのは簡単だが、果たして控える競馬ならどうだったのか。
スマイルマンボ(4着)・・・好スタートから労せずハナを奪い、道中はマイペースの逃げ。それでもこの結果というのは、力の差を認めなければいけないのか、それとも距離が長いのか。
アメージング(5着)・・・スタートで内へヨレてダッシュがつかず、逃げられなかった。それでも東京ダービーの出走権は手にできたので、逃げる競馬で巻き返す可能性は残した。
