人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2024年12月31日の注目レース見どころPART2 大井・水沢・高知編

本記事の掲載時刻現在、大晦日に開催が行われている5場とも、予定通り開催が行われています。また各場の重賞競走に変更情報は出ておりません。

大井競馬10レース「第48回 東京2歳優駿牝馬」(16:30発走)

(2歳牝馬・地方全国交流重賞・1600m)

このレースの前哨戦として重要な戦いとされるのが、2歳牝馬唯一のダート統一グレードであるエーデルワイス賞と、南関東で行われるローレル賞の2つ。過去10年の勝ち馬を振り返ると、実に8頭がどちらか(両方使っていたケースを含む)を使っていた馬が制している。ただ今年は、その過去に例のないローテーションでこの舞台に立つ馬に、大きな注目が集まっている。

それがホッカイドウ競馬で牝馬重賞3連勝中のゼロアワーだ。8月にフルールCで重賞初制覇を果たすと、距離が延びた9月のフローラルCと10月のブロッサムCでは後続を寄せ付けない圧勝劇。道営牝馬ナンバー1という位置づけで川崎に転厩し、この舞台を迎えた。過去ホッカイドウ競馬デビュー組で、エーデルワイス賞を使わなかった馬が制した例はないが、この馬ならばそのジンクスを乗り越えてもおかしくないだろう。

ホッカイドウ競馬デビュー組では、エーデルワイス賞で地方最先着の2着に入ったエイシンマジョリカにも注目が集まる。相手が強くなってから末脚勝負の競馬を続けているが、エーデルワイス賞ではハイペースを中団で追走しており、成長を感じる内容だった。その時勝ったミリアッドラヴが全日本2歳優駿を制したことからも、地力も確かなはずで、距離が延びてもその切れ味を発揮出来るか楽しみだ。

南関東生え抜き組で注目は、ローレル賞を無敗で制したウィルシャインだろう。当時は先行馬総崩れの乱戦だったが、息の長い末脚で競り合いを制した勝負強さは目を見張るものがあった。今回が初の右回りになるが、コース経験が武器になる舞台ではないので気にすることはない。手綱を取る本田正重騎手は、2019年のレイチェルウーズも無敗の女王に導いたが、その再現も十分あるはずだ。

さらに牡馬相手に重賞勝ちの実績があるイイデマイヒメランベリーに、盛岡で行われたプリンセスCを制したエイシンナデシコといったタイトルホルダーが参戦。この他にもローレル賞上位組がこぞって参戦するなど、世代牝馬ナンバー1を争うにふさわしい、好メンバーが揃ったのは間違いないだろう。

また併せて注目される“グランダム・ジャパン”の総合優勝争いは、エイシンマジョリカ2着以内に入れば、自力で総合優勝が確定。これが3着以下ならエイシンナデシコが勝った時に、4着以下ならヴィルミーキスミーウィルシャインが勝った時に、逆転できる計算だ。この他にも勝てば総合優勝の可能性を残している馬がおり、この結末も楽しみにしたい。

水沢競馬12レース「第48回 桐花賞」(16:50発走)

(古馬重賞・2000m)

数年前に照明設備が設けられ、日没後でもレースが可能になった水沢競馬場。それを活かして今年は、今までより1時間以上もグランプリの発走時刻が遅くなった。ただ厳寒期でもあるこの時期は、降雪や馬場凍結の危険性と背中合わせ。29日の開催で10レース以降の開催が取りやめとなったが、照明設備導入前なら最終レースまで開催できた可能性はあった。まずは無事に最終レースまで行われることを、願いたいものである。

今年の古馬戦線を牽引したのは、ヒロシクンで間違いない。5月に中央500万下から転入すると、すぐに古馬戦線を制圧。ダート統一グレードこそ壁に跳ね返されたが、地元馬同士の戦いは7戦無敗でこの舞台を迎えることになった。2000mも一條記念みちのく大賞典を逃げ切ったことから、全く不安はない。今年の岩手競馬の顔にふさわしい結末を、見せてくれるだろうか。

ヒロシクンが古馬戦線の顔なら、3歳戦線の顔は全国区で活躍したフジユージーンだった。ファン投票1位のこの馬が不在なのはやや寂しいが、そのナンバー2と位置付けられるサクラトップキッドが、前走北上川大賞典で歴戦の古馬を撃破。3歳世代のレベルの高さを印象付けた。ヒロシクンとは11月に盛岡で戦って4着に敗れているが、当時はマイル戦の同斤量。距離が延びた上に2キロ軽い今回は、逆転可能な舞台かもしれない。

忘れてはならないのは、3連覇を目指すノーブルサターンだ。今期はここまで未勝利だが、シアンモア記念3着に北上川大賞典2着なら、大きく衰えたと評するのは早計かも。やはり3連覇がかかっていたトウケイニセイ記念で7着に敗れたのは気になるが、元々気ムラな所もある馬なので、巻き返しは十分可能だろう。

そしてもう1頭注目すべきは、牝馬ミニアチュールの参戦だろう。ビューチフルドリーマーCで14年ぶりに地元勢制覇を果たすなど、夏場に重賞3連勝の活躍が光った今シーズン。8戦無敗の盛岡ほどの期待値はないものの、牝馬史上初となる桐花賞制覇の可能性は、十分あると思っている。

高知競馬7レース「第55回 高知県知事賞」(17:30発走)

(古馬重賞・2400m)

今年の高知競馬は生え抜き3歳馬の活躍が全国から注目を集めたが、その3歳馬シンメデージープリフロオールインは、この舞台を回避。結果的に1年前とほぼ同じ構図で争われるこの戦いは、今年も中四国地域のJFN系列のFM7局に於いて、生中継が行われることになっている。

昨年死闘を制したユメノホノオは、遠征競馬への意欲もあったと聞くが、結局地元専念の1年に。強烈な武器だった向正面捲りも迫力を欠き、福永洋一記念と珊瑚冠賞では届かず2着に敗れたレースもあった。それでも今月に入り、1800mの準重賞を制して悪い流れを断ち切っており、連覇の期待は十分可能なはずだ。

そのユメノホノオとの死闘に敗れたガルボマンボは、夏以降は遠征競馬中心のローテーションとなり、JBCクラシックでも8着ながら存在感を発揮した。また珊瑚冠賞では4度目の対戦にして初めてユメノホノオを破っており、力の衰えは感じない。1年前の雪辱を果たし、県知事賞のタイトルを取り戻したいところだ。

ユメノホノオと同期の生え抜きであるグラディアスグーは、黒潮マイルチャンピオンシップで重賞初制覇。これまでの生え抜きとは違った成長曲線でここまで来たことに、高知競馬全体の地力がついてきたことを象徴しているといっていい。まだ2強を脅かす所にいるかは微妙だが、この舞台での戦いぶりは見逃せないだろう。

昨年のこのレースで2強を抑えて1番人気(5着)になったロードブレスは、今年マイルの重賞2着が2回あるものの、いまだタイトルに届いていない。また前走準重賞で見せ場なく7着に終わったことからも、現状ではマイル前後が良いのかも。距離克服が課題になる1戦だと思う。

この他でとなれば、今年中央準OPから転入後に好調が続いているロッキーサンダーコパノリッチマン辺りか。ともに中央時代は中長距離を主戦場にしていたので、その経験値がここで通用すれば面白いか。とにかく2024年の掉尾を飾るにふさわしい戦いを見て、笑顔の年越しにしたいものである。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


Commented by hirota-nobuki at 2025-01-04 23:35
東京2歳優駿牝馬結果

1着 (14)番 プラウドフレーム(7番人気)
2着 (1)番 ゼロアワー(1番人気)
3着 (13)番 エイシンマジョリカ(4番人気)

3角から抜け出しを図ったエスカティア(6着)が、4角で大きく膨れたことがレースを左右した。これに並びかけようとしていたエイシンマジョリカは外に弾かれ、直後にいたゼロアワーはその動きを避けるように大外へ。それでガラ空きになったインを抜け出してきたのが、勝ったプラウドフレームだった。最後の脚は前走ローレル賞3着がフロックでなかったことを示したが、実力馬に不利があった1戦だったので、その点は割り引く必要はあるだろう。
Commented by hirota-nobuki at 2025-01-04 23:36
桐花賞結果

1着 (1)番 ライアン(6番人気)
2着 (8)番 ミニアチュール(3番人気)
3着 (12)番 ノーブルサターン(4番人気)
4着 (6)番 ヒロシクン(1番人気)

見どころでは紹介できなかったが、このレースは落馬負傷や騎乗停止などで、大半の馬が乗り替りになっていた。1番人気のヒロシクンも同様で、2番手からの競馬で力んだ走りになり、2周目3角で一旦抜け出すも直線で差し馬の餌食に。その差し馬勢の競り合いを制したのは、最後馬群を割って来たライアン。底力はあるが気ムラな所が課題だった馬を、代打騎乗だった小林凌騎手が見事に導いた大ホームランだった。
Commented by hirota-nobuki at 2025-01-04 23:36
高知県知事賞結果

1着 (12)番 ユメノホノオ(1番人気)
2着 (10)番 ロッキーサンダー(4番人気)
3着 (9)番 ロードプレス(6番人気)

ゲートに課題を抱えていたユメノホノオが、互角のスタートから好位でレースを進めたのは少々驚きだった。十八番とする向正面まくりも決まり、抜け出してからは危なげなく連覇達成。ゲートの不安がなくなったとは言わないが、これまで出来なかった遠征競馬も視野に入ってくるだろう。一方でライバルとなるガルボマンボは、ユメノホノオの捲りに抵抗できず5着。来る前に抜け出す形にできなかったのが、崩れた理由だろう。
by hirota-nobuki | 2024-12-31 11:30 | 地方競馬 | Comments(3)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


by hirota-nobuki