JRA中京「チャンピオンズカップ」見どころ(15:30発走)
2024年 12月 01日
3歳3冠路線がスタートするなど、大きな変化があった2024年のダート競馬界だが、中央競馬の番組で起こった変化はユニコーンステークスの位置づけを変えただけ。厳しい表現をするなら、その改革に抗っているようにも私には映っている。私は現在行われている中央主催の統一GⅠについて、その価値があるのか疑問を呈し続けているが、それを聖域のように扱う現状は間違っている。特に本日行われるチャンピオンズカップは、ダート競馬発展と真逆の思想から創設された競走と、私は認識している。だからこの競走の話題に触れる時、いつも忸怩たる想いを抱えながら言葉を紡いでいるのだ。
中京競馬11レース「第25回 チャンピオンズカップ」(古馬・GⅠ・1800m)
今年はこのレース、地方からミックファイアが参戦する。現行のレース名に変わってから地方勢の参戦はほとんどなく、2021年のカジノフォンテン以来2頭目のこと。当時は好位追走も直線失速して10着に終わったが、それ以上の結果は十分期待していいのでは考えている。
その理由として、古馬相手になってから統一GⅠのみを使っている中で、徐々に内容が良くなっていること。2年続けて盛岡に遠征したことで、遠征競馬と坂のあるコースに対する慣れが見込めることが挙げられる。一方で課題はスタートが決まらなくなっていることで、これが決まってロスなく立ち回れれば、勝負圏まで来てもおかしくないだろう。
全体的な見どころをまとめると、まず注目は前年覇者であるレモンポップが、このレースでラストランを迎えることだ。国内統一GⅠ5連勝中という驚異的な成績を残しているが、秋初戦だったマイルチャンピオンシップ南部杯は辛勝で、1年前の勢いは感じない。そもそもこの距離は1ハロン長いし、舞台が変わってから連覇がないこともあり、有終の美を飾るのは簡単ではなさそうだ。
それを追う存在として、JBCクラシックを制して統一GⅠホルダーとなったウィルソンテソーロと、マイルチャンピオンシップ南部杯でレモンポップに迫ったペプチドナイルの統一GⅠホルダーの名前が挙がる。充実度なら負けていないと思われる2頭が、レモンポップを負かすための作戦を秘めているだろうか。
また9月のコリアCでウィルソンテソーロを破ったクラウンプライドは、統一GⅠ2着3回のシルバーコレクター。海外含めGⅠ出走10回目となる今回、悲願に届くチャンスは十分。そして唯一の3歳馬として参戦するサンライズジパングは、初の古馬相手だった前走みやこSを快勝。レベルが高いとされる3歳世代による、世代交代を告げる1戦となるのかも注目される。
ただメンバー全体を見渡すと、統一グレードホルダーが12頭。伏兵陣も多彩なメンバーが揃っており、当日の状態面や展開ひとつで台頭できる力を持つ馬は少なくない。ゴール前のどんでん返しも珍しくない舞台で、最後まで手に汗握る戦いが見られることだろう。
(詳細な出走表は日本中央競馬会のオフィシャルサイト等で確認してください)
1着 (2)番 レモンポップ(1番人気)
2着 (8)番 ウィルソンテソーロ(2番人気)
3着 (6)番 ドゥラエレーデ(9番人気)
レモンポップ・・・好枠から抜群のスタートを切ったことで、外からハナを奪いきたミトノオー(10着)に譲らなかったのが1番の勝因。しかも1コーナーを回ったとことで相手があきらめたことで、前半1000m60.8秒と、昨年並みのペースに。4コーナーで後続を突き放すと、最後に急襲したウィルソンテソーロも凌いで、国内統一GⅠ6連勝の偉業とともにラストランを飾った。昨年のビデオテープを見るかのような逃げ切りだったが、今回のこの馬に内容云々は関係ない。ただただ、これまでの戦いに拍手を送るだけである。
ドゥラエレーデ・・・昨年は2番手追走で流れ込んだが、今年は後方のインで我慢させる戦い。最後は最内から良く伸びてきたが、結果は昨年と同じ。この馬の底力では、どう戦ってもこれ以上は厳しいことを示した気もする。
サンライズジパング(6着)・・・先着した5頭は全て8番枠より内枠だった馬。12番枠を引いたために、団子状態の馬群の終始外々を回らされるロスの多い競馬で、力を出せなかった1戦である。
ミックファイア(13着)・・・ゲートの中から落ち着かず、今回も出遅れ。これが完全に癖になっており、その解消がないと今後も厳しい。そのためにまずは、鞍上の固定化か・・・。
