JBC2023スペシャルPART4 大井「JBCクラシック」全頭解説(17:00発走)
2023年 11月 02日
今開催を前に豪州産に置き換えられた、大井競馬場の砂。既に導入された船橋などの関係者から、人馬の安全性が高まったなどと好評の意見が多いことから、今後各地で導入される可能性は高いだろう。それだけに移行期にあたる現在、この砂に対する適正を強く意識しなければいけないのは確かで、今年のJBCを占う上でも大きなポイントとなっている。ただしそれを理由に、かつてあった勝者や舞台を非難するような言論や思想を産んではならない。どんな結末になったとしても、勝者を称えるという最低限の正義は持ち合わせていたいと思う。
<お知らせ>
JBC競走の戦評記事は、JBC2歳優駿を除く統一GⅠ3競走に対し、翌週中を目処に掲載予定です。またJBC全体に関する雑感などを、JBC2歳優駿の振り返りとともに、後日コラムとして掲載する予定です。
大井競馬11レース「第23回 JBCクラシック」(古馬・JpnⅠ・2000m)
無敗の南関東3歳3冠を達成したミックファイアが、ダービーグランプリ以降の立て直しに時間がかかったということで、直前になって回避。最大の目玉といえただけに残念で、またこれ以外の地方所属の有力馬も軒並み回避。結果としてJBCクラシックとしては史上最も少ない頭数になったが、各馬が不利なく力を発揮できる環境になったともいえる。最後まで何が勝つかわからない、激しい戦いを見せてほしいものである。
<全頭解説>
(1)番 トランスナショナル(金沢)
負けるときは大きく崩れてしまうが、大まくりを決めて初タイトルを手にした前々走の笠松オータムCのように、流れが嵌れば凄い脚を使う馬。しかし中央時代はOPまで出世したとはいえ、そこで結果は残せていないので、さすがにこの相手では厳しい。1頭でも多く負かすことが目標になるだろう。
(2)番 ノットゥルノ(中央) 騎手変更:武豊 → 森泰斗
不振が続いていた今期、目先を変える意味で使った前走マイルチャンピオンシップ南部杯は、中団から差を詰めて6着。2着から0.3秒差なら、着順ほど悪くなかったと考えたい。ジャパンダートダービーを制し、東京大賞典2着もある舞台に変わる今回は、背水の陣と呼ぶべき1戦だ。
(3)番 テーオーケインズ(中央)
勝つときは盤石な競馬で2着に2馬身半差をつけた昨年のように、ハッキリした差をつけるタイプ。その一方で競る形だと勝負弱さが露見するのも特徴で、前走帝王賞で競り負けて3着に終わったのは、それも一因か。ただメンバーのネームヴァリューは、昨年とさほど変わりない。史上6頭目の連覇(3連覇の馬を含む)は、十分可能だと思う。
(4)番 ケイアイパープル(中央)
昨年は統一GⅢを2勝した上に、平安Sでテーオーケインズの2着など、充実した戦いをしていた。しかし今年はそこまでの勢いはなく、昨年制した前走白山大賞典は、休み明けを差し引いても4着止まり。それでも大きく崩れるタイプではないので、使われた上積みがあれば、混戦になって浮上する余地はあるだろう。
(5)番 ウィルソンテソーロ(中央)
かきつばた記念→マーキュリーC→白山大賞典と統一グレード3連勝を決めた、今年最大の上がり馬。レース内容にもまだ奥がありそうで、このメンバーに入ってもヒケは取らないポテンシャルは持っていると思う。一方で菅原明良騎手との新コンビが、どう転ぶかは微妙。負けるときには大きく崩れそうな気もしている。
(6)番 サベージ(大井)
気性的な問題があって離れた最後方が定位置になっているが、前走ダービーグランプリはそんな位置からでも一瞬届くかと思わせる4着。ひと夏越しての成長は明らかで、このメンバーでどこまで戦えるか楽しみだ。その上でもしかしたら、今回は違う競馬をさせる雰囲気も感じているのだが・・・。
(7)番 メイショウハリオ(中央)
かしわ記念で大接戦を制し、帝王賞は見事な末脚でレース史上初の連覇を達成。昨年の段階では勝つためには嵌らないと・・・という印象があったが、今年は濱中俊騎手がその末脚を信じて戦っていることが、結果に結びついていると感じる。豪州産の砂もかしわ記念で結果を出しているので、統一GⅠ3連勝のシーンを見ることになるかもしれない。
(8)番 ミヤギザオウ(大井)
今年は大井記念4着に東京記念3着と、南関東同士では上位を賑わせている。しかし3歳時の羽田盃を4角最後方から突き抜けた末脚が、古馬相手では突き抜けられていないのが現状。昨年の東京大賞典と今年の帝王賞に続き、臆せず参戦している点は評価できるが、それまでより少しでも差を詰めてほしいものだ。
昨年末に1000万下を圧勝してから軌道に乗ると、この夏にはOP特別を連勝し、この舞台の出走枠を射止めた。速い時計が出る馬場を好む印象があるので、地方の馬場への適性は疑問符がつくが、長い直線で末脚を如何なく発揮できれば見せ場を作る場面も。ただ重賞未勝利馬の好走例はなく、それ以上を期待して良いものだろうか。
(10)番 クリノドラゴン(中央)
昨年は直線だけで4着に追い込むと、次走浦和記念で統一グレード初制覇も果たした。これが飛躍につながると思ったが、東海Sで大敗すると、骨折で長期休養を余儀なくされたのは誤算だった。復帰戦のシリウスSも10着に終わり、使われた上積みがあっても、今年は難しい気がする。
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
