人気ブログランキング | 話題のタグを見る

JBC2023スペシャルPART1 大井「JBCレディスクラシック」全頭解説(15:20発走)

今年のJBC(ジャパン・ブリーディングファームズ・カップ)におけるプロモーションコピーは「高鳴れ、JBC」。入場制限が解除されて初めて迎えるJBCとなったこともあるが、1年に1度の特別な日を待ち焦がれた関係者とファンの心境を現す、素晴らしい言葉だと思う。世界を相手に結果を出すようになった日本競馬は、JBCを上回る高みを目指して海を渡る馬も確かに出てきた。しかしそれがこの舞台の、この1日の価値を落とすことはない。私自身はJBC当日、自宅の書斎からその戦いを見守ることにしたが、現地で声援を送る方々は是非とも、王者に対してありったけの喝采を送っていただくことを願っている。

今年もダート競馬の、いや日本競馬の最高峰を目指して争われる各レースの全頭解説を、発走時刻順に掲載していきます。

大井競馬9レース「第13回 JBCレディスクラシック」(古馬牝馬・JpnⅠ・1800m)

JBCに牝馬カテゴリーが創設されて以降、質量ともにレベルアップが進んだ牝馬路線。“繁殖”というその後の役割もあり、近年は女王のまま競馬場を去ることが続いていた。裏を返せば競馬場での世代交代がなかったともいえるが、今年はヴァレーデラルナが前年覇者としては6年ぶりに参戦する。史上3頭目の連覇を成し遂げるのか、はたまた新たな女王が誕生する舞台になるのだろうか。

<全頭解説>

(1)番 ヴァレーデラルナ(中央)

3歳で昨年制してから未勝利に終わっているのは、当時の期待感を考えれば意外かもしれない。但しかしわ記念は牡馬相手で、前走レディスプレリュード(以降、前哨戦)は57キロを背負って先行争いに巻き込まれたもの。定量戦なら巻き返し可能だが、前哨戦5着以下から制した馬はいないのは気になる材料だ。

(2)番 グランブリッジ(中央)

結果論だが昨年クビ差及ばなかったのは、秋初戦のローテーションもあったのでは。その後対ヴァレーデラルナは3戦全勝で、特にエンプレス杯で得た110のレーディングは、牝馬限定戦では10年ぶりの高評価だった。前哨戦は2着に敗れたが内容は上々で、昨年手にできなかったタイトルを手にする準備は整った気がする。

(3)番 スピーディキック(浦和)

3歳時やフェブラリーSで見せた破壊力抜群の末脚が、春以降の戦いでは影を潜めている。しかも前哨戦は中途半端な位置取りから末脚不発となった内容から、距離に対する不安も出てきた。ただ裏を返せば今回、思い切った戦いを試すことも不可能ではなく、御神本訓史騎手がどんな策で臨むか興味を引くところだ。

(4)番 アイコンテーラー(中央) 騎手変更:武豊 → 松山弘平

初ダートとなったリステッドをいきなり制し、その勢いで臨んだシリウスSでも2着。勝ったのが帝王賞4着だったハギノアレグリアスなら、トップクラスと肩を並べる力は秘めているだろう。ただし2020年、やはりダート3戦目だったマルシュロレーヌは、この舞台で3着。容易に覆せない経験値という差を、ひっくり返せるだろうか。

(5)番 レディバグ(中央)

スパーキングレディーCで初タイトルを獲得すると、前走マイルチャンピオンシップ南部杯でも3着と、充実した今シーズンを送っている。しかしマイルを超えた距離では3戦全て着外と、結果が出ていない。相手関係云々の前に、自身の課題を乗り越える戦いが求められている。

(6)番 ティーズハクア(船橋)

統一グレード好走歴がないだけでなく、重賞タイトルもない地方生え抜き。それでも3歳時にはスピーディキックの2着が2回あるし、前走古馬A2下で勝ったことから、実績ほど力の差はないかも。それだけで勝負になる可能性はあると考えるのは、正直難しいが。

(7)番 サルサレイア(中央)

2020、22年に次ぐ3度目の参戦。休みなく走り続ける姿には頭が下がるが、結果となると3走前のビューチフルドリーマーC2着が、実に2年ぶりの馬券圏内。統一グレードでの入着も丸2年なく、今回も厳しい戦いが予想される。

(8)番 ライオットガール(中央)

レパードSを牝馬で制したのは、初代女王だったミラクルレジェンド以来。その勢いで臨んだ前哨戦は3着だったが、自分から前を捕まえに行く積極的な競馬で、中身の濃い走りを見せた。昨年はヴァレーデラルナを勝利に導いた岩田望来騎手が、今年はこの馬を勝利に導いてもおかしくないのではないか。

(9)番 ノーブルシルエット(大井)

テンのダッシュ力は前哨戦でもハナを奪ったように、この組み合わせでも上位の存在。もっとも勝ち負けとなれば、マイペースの単騎逃げが叶ってどこまでというのが現実だろう。それでもこの馬の出方が展開を左右すると思われるだけに、レースの質を決める力は持っていると思う。

(10)番 テリオスベル(中央)

これまでの統一グレード2勝は、今開催から大井で導入された豪州産の砂を使用する、船橋と門別でのもの。その意味で砂の変更を一番喜んでいるのは、間違いなくこの馬だろう。しかも途中からでも単騎逃げに持ち込める、展開面のカギを握る存在。他馬がこの砂に苦労するようなら、一人旅を決めるシーンまで考えられる。

(11)番 ラブラブパイロ(大井)

5ヶ月の休養から復帰した今年5月以降、6戦4勝と本格化。B級相手だったとはいえ、更なる飛躍を期待させる走りが続いている。それでも今回は相手が格段に強くなっている1戦。今後に向けた手応えを掴むための、力試しをする戦いだと思う。

(12)番 アーテルアストレア(中央)

前崩れの展開に恵まれたとはいえ、息の長い末脚で前哨戦を制した走りは、エンプレス杯4着当時より明らかに力をつけている。同じような展開になればその再現も期待できるし、ミルコ・デムーロ騎手との新コンビも魅力十分。一方で前哨戦と本番を連勝したのは、2013年のメーデイア以来ないのは気になる所だ。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

このあと、JBCスプリントの全頭解説記事を掲載します。


by hirota-nobuki | 2023-11-02 22:30 | 地方競馬 | Comments(0)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


by hirota-nobuki