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園田「兵庫チャンピオンシップ」など、ゴールデンウィークの注目レース見どころ 2023年5月3日版(園田・名古屋・船橋)

本日は見どころを紹介する3場の他に門別で開催が行われるが、その門別のメインレースはスーパーステション賞。競走生活のほぼすべてをホッカイドウ競馬所属として送った生え抜きの、種付け権利が提供される競走が実施されるのは感慨深いものがある。ホッカイドウ競馬を中心に行われるスタリオンシリーズは、ある意味国内で供用されている種牡馬の生存確認でもあるけれど、こういった経歴の種牡馬が増えることは、地方競馬の資質向上を意味するもの。その産駒が活躍してくれることも含め、見守りたいものである。

園田競馬11レース「第24回 兵庫チャンピオンシップ」(17:55発走)

(3歳・JpnⅡ・1870m)

このレースもダート競馬の体系変更に伴い、来年から1400mに変更され、3歳世代における短距離路線の頂点を争う競走として生まれ変わる。多様な体系が必要なのは理解できるが、ダービーを前にこういった位置づけの競走を行うことに対する疑問は残る。東京ダービーに向けたステップレースの1つに成り下がらないことを、切に願いたい。

中央勢は唯一の3勝馬であるミトノオーが筆頭格だ。特筆すべきは逃げて後続を突き放した前走OP特別でマークした、1800m1分51秒9のタイム。この翌日に同じ舞台で行われた統一グレードのマーチSが1分51秒4だったので、この時期の3歳馬としては優秀なタイムなのは間違いない。課題が唯一の敗戦の一因であるスタートだが、武豊騎手との新コンビはその意味ではプラス。スンナリ逃げれば、他を圧倒するシーンもあるだろう。

エーデルワイス賞で既に統一グレードのタイトルを持つマルカラビットは、その後は牡馬の壁もあってひと息の競馬が続く。ただ自身以外の中央勢は全て統一グレード初出走で、コースを経験しているのも他の中央勢にない武器。強敵相手に揉まれた経験が、この相手で活かすことが出来るだろうか。

これ以外の中央勢も勝ち星を全てダートで挙げており、(芝を挟んだ馬はいるが)500万下を勝った直後の参戦という意味でも共通する。中でも3月のデビューから2連勝でここに出てきたメイショウオーロラは、未知の魅力あふれる存在。レース史上3頭目となる無敗のチャンピオンとなる可能性も十分だ。

なかなかトップクラスが参戦しない地元勢だが、今年は世代を牽引してきたベラジオソノダラブが参戦する。前走菊水賞で決めたようなマイペースの逃げはできないだろうが、負けた2戦が折り合いに苦労していたことを考えると、中央勢が入ってペースが速くなることをプラスにできる可能性も。第2回のロードバクシン以来となる地元勢制覇のチャンスは、あると思っている。

名古屋競馬11レース「第62回 駿蹄賞」(16:55発走)

(3歳重賞・2000m)

本来なら主役となるのは、デビューから無傷の7連勝中のセブンカラーズである。しかし同馬は4月20日に行われた東海クイーンCから、今年から2100mに延長された東海ダービーに直行するローテーションを組んだ。そのため3歳3冠路線の1冠目は、本番で絶対王者のライバルとなる存在を探す、異例な1戦となった。

今回のメンバーで重賞タイトルを持つ馬は2頭。そのうちの1頭であるリストンは、道営から転入後、重賞2勝を含む4戦3勝。セブンカラーズ不在の組み合わせでは、一枚抜けた実績を誇る。唯一の敗戦がセブンカラーズに千切られたスプリングC3着だが、この時2着は兵庫ジュニアGP3着もある高知のデステージョ。これにクビ差の勝負ができたことは、この馬の地力を示すものといえ、タイトルの最短距離にいるのではないだろうか。

もう1頭の重賞ホルダーであるエムエスドンは、年が明けてから未勝利で、またリストン相手には2連敗中。ただそういうリズムを変えようと、前走は古馬相手、それも東海桜花賞の裏番組にあたるOP特別に参戦。結果は6着と伴わなかったが、これがパワーアップにつながっていれば、スプリングC当時の6馬身差も逆転不可能といえないかもしれない。

ただし打倒セブンカラーズのインパクトを与えるとしたら、それと対戦していない馬になるはずだ。その意味では前走中央未勝利交流を制したマイネルナラティヴをはじめとする、中央デビュー組。また安定感はないものの、素質は秘めているキャリア4戦のクフィールといった存在が、結果を残せるかも注目したい。

船橋競馬11レース「第37回 東京湾カップ」(20:05発走)

(3歳重賞・1700m)

地方競馬ファンとしては今週末に予定されているケンタッキーダービーマンダリンヒーローが出走できるか、そして好走してくれるかに注目している人も多いだろう。それだけ今年の南関東3歳路線はトップクラスのレベルが高いと目されているが、一方で層の厚さを感じない印象も。何が勝っても重賞初制覇というこのメンバーから、東京ダービーで活躍する馬が出る可能性は、小さくないと思っている。

実績面で上位といえるのはピノホホッアだ。ハイセイコー記念でマンダリンヒーローの3着があり、前走ニューイヤーCも一旦は完全に抜け出しながら、息を吹き返したポリゴンウェイヴに差されての2着。トップクラス相手に好走を繰り返したこの馬にとって、それらが不在の今回はタイトル奪取の好機といえる。4ヶ月ぶりに初の船橋コースと課題はあるが、乗り越えた先には大きな頂が見えてくるのではないだろうか。

臨戦過程を見ると、クラウンCの上位組が数多く参戦している。当時2着のナイトオブバンドは、先行有利の馬場で後方から長く脚を使って追い上げた内容は目立った。この馬にとってもデビュー3連勝を飾った地元に戻る今回は、大きなチャンスとなる。また3着だったハセノゴールドも、船橋コースは2戦2勝。流れに乗りながら伸びあぐねた前走をどう評価するかだが、十分戦える存在だろう。

もう1つ注目すべき前哨戦は、4月11日に同じ舞台で行われたTR。ゴール前の混戦を制したルクパーは京浜盃9着からの巻き返しだったが、地元船橋コースなら戦える手応えを掴んでいる印象だ。また当時1番人気だったラブリービューは、向正面まくりで先頭に立ったが、最後の競り合いで踏ん張る脚がなく7着。しかしスンナリ逃げるような形になれば、巻き返すだけのスピードはあると思う。

総じていえるのは、底を見せている馬が全くいないということ。展開ひとつで着順が大きく変わりそうだし、砂を入れ替えてから時計がかかるようになっている、船橋コースへの適性も問われる。その2つを味方につけそうな馬を探すことが、予想する上でのアプローチとして必要ではないかと考えている。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

次回は5月4日に船橋競馬場で行われるかしわ記念を中心に、各地の重賞の見どころを紹介いたします。


Commented by hirota-nobuki at 2023-05-04 17:18
兵庫チャンピオンシップ結果

1着 (6)番 ミトノオー(1番人気)
2着 (2)番 キリンジ(4番人気)
3着 (11)番 メイショウオーロラ(2番人気)

ミトノオー・・・逃げにこだわっていないという話だったが、好スタートから難なくハナに立つと、最後まで鞍上の手綱が激しく動かずに後続を突き放した。これで3戦連続逃げ切りとなり、逃げられれば手が付けられない存在であることを示した1戦。2分0秒7の勝ちタイムも今の馬場傾向を考えれば相当で、海外遠征組は別として、現時点におけるジャパンダートダービーの最有力候補になったのではないか。
キリンジ・・・中央勢の中では1番後ろからのレースだったが、勝負所から前との差を詰め、最終4コーナーで2番手まで押し上げた。この日は比較的差しが届く馬場だったので、それを理解していた下原理騎手の好判断。勝ち馬には完敗だけど、重賞の2着という果実は手にした。
メイショウオーロラ・・・ミトノオーをマークして進めたが、あまりにも相手が強すぎた。結局2周目3コーナーで息切れし、2着も失ったが、キリンジとの10馬身差は力量差ではない。もしミトノオー不在だったなら、これが逃げ切ったと思えるほど、今後の成長に期待したい1頭だ。
ベラジオソノダラブ(5着)・・・中央勢の輪の中でレースを進め、勝負所から追い上げようとするシーンはあったが、そこで一杯になった。ただ奇をてらうことなく、正攻法の競馬をしたことで、いい意味で現在地を知ることができた1戦だったと思う。
Commented by hirota-nobuki at 2023-05-04 17:19
駿蹄賞結果

1着 (2)番 リストン(1番人気)
2着 (4)番 マロンアイス(2番人気)
3着 (12)番 クフィール(4番人気)

スター力軽快に逃げたリストンが、勝負所で後続に迫られる場面はあったものの、最後突き放して逃げ切った。セブンカラーズ不在の組み合わせなら、ここでは抜けた存在だったことを示したし、勝ちタイムも昨年のタニノタビト並みなら合格点。ただ高みの見物だったセブンカラーズにしてみれば、警戒心を高める結果ではなかった。東海ダービーはセブンカラーズが距離延長に対応できるかの1点に、焦点が絞られたといえそうだ。
Commented by hirota-nobuki at 2023-05-04 17:19
東京湾カップ結果

1着 (14)番 ライスゾーン(9番人気)
2着 (2)番 ルクバー(8番人気)
3着 (13)番 コロンバージュ(11番人気)
4着 (3)番 ピノホホッア(1番人気)
中止 (12)番 ハセノゴールド(2番人気)

強引にハナを主張したヘルシェイクに、3角手前でナイトオブバンドが潰しにいく激しい競馬。そんな乱戦模様の流れを味方につけたのが、1コーナーでは最後方にいたライスゾーンだった。展開が嵌ったにしても、広いコースに変わって動きが良くなったのも確かで、同様の流れになれば東京ダービーでもチャンスがあるかもしれない。2着ルクバーは船橋コースへの適性を活かし、上手く立ち回った結果。あと光ったのは先行勢総崩れの中で5着に踏ん張ったセンゲントップ。長い目で追いかけたい馬だと思う。
by hirota-nobuki | 2023-05-02 22:40 | 地方競馬 | Comments(3)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


by hirota-nobuki