ばんえい帯広「帯広記念」全頭解説(2023年1月2日 16:50発走)
2023年 01月 01日
帯広記念は1997年度から年明け1月2日に固定(1997年度は1998年1月2日に実施)されているが、以降、昨年まで必ず明け10歳以上の馬が出走していた。現役生活が長く、また年を経るごとに重量をこなせるようになるばんえい競馬特有の現象だが、今年ついに途絶えることになった。高齢の実績馬がいない現実を浮き彫りにさせているが、もしかしたら年齢の概念が変わるきっかけなのかもしれない。
おことわり・前期は2022年3月までのシーズン、今期は2022年4月以降を意味します。また世代別競走に触れる際は、年齢を重ねた年明け後に行われるレースも含みます。
ばんえい帯広競馬8レース「第45回 帯広記念」(古馬重賞・200m)
<全頭解説>
(1)番 キョウエイリュウ
3歳時にばんえいダービー、4歳時に天馬賞を制した世代のリーダー的存在だが、それから丸1年勝利がない。今期重賞でも掲示板はなく、世代の壁に当たっているのが現状だ。前走2着に来た時のような高速戦に一縷の望みを懸けたいがが、過去このレースで2分を切る決着はなく・・・。
(2)番 インビクタ
同世代のメムロボブサップとアオノブラックの陰に隠れる存在だったが、9月の岩見沢記念で悲願の重賞初制覇。この時は終始先頭から第2障害をひと腰で上げて押し切ったが、ヒザを突いたら立て直せないという弱点も。今期2度の競走中止がまさにその形で、第2障害をひと腰で上げれば、アッといわせることもあるだろう。
(3)番 メムロボブサップ
今期は前期2着だった旭川記念を制し、ばんえいGP連覇も達成。シーズンを通じて崩れたレースがなく、また先々を見据えて10月に休養を取ったことも、復帰後の走りを見れば良かったのではないか。前期このレースは9着と大きく崩れたのは気になるが、その後のばんえい記念2着なら、高重量戦は大丈夫と考えている。
(4)番 ミノルシャープ
前期10月に戦線離脱後、今期7月に戦列復帰。直後はばんえいGP3着に岩見沢記念2着と存在感を示したが、若いころからシーズン前半戦に良績が集中していた馬で、今期も寒くなってから成績が下降線を辿っている。帯広記念も過去2回出走して、いずれも6着止まりと結果を残していない。
(5)番 ゴールデンフウジン
10月の北見記念2着は、古馬重賞で初めてとなる連対。それまではOPとA1級を往復する印象があったが、一線級で戦えるメドを立てたのではないだろうか。昨年の帯広記念で小差の4着に健闘しており、900キロ前後の重量なら、ここでもチャンスがあるのではないか。
(6)番 コマサンブラック
同世代の壁が厚くてなかなか上位で結果を出せなかったが、今期はばんえいGP4着に、北見記念5着。古馬重賞で入着クラスに届くところまで結果を出してきた。帯広記念は昨年7着で経験しており、2度目の900キロ戦で更に上を期待できそうだが、まだトップクラスとは差がある気がするのも確かだ。
(7)番 メジロゴーリキ
昨年のばんえい記念を制するなど、高重量戦の実績では一日の長がある。ただ今期はドリームエイジCを制したものの、直近の高重量戦だった北見記念で6着と、高重量戦に対する安定感を欠くのが気になる。過去2年連続2着の無念を返上したい舞台だが、過信は禁物かもしれない。
(8)番 キタノユウジロウ
昨期のばんえい記念除外の影響が尾を引いたか、今期は北見記念3着が目立つ程度。しかし昨年の覇者であり、また一昨年のばんえい記念2着もある高重量戦巧者が、最も軽い890キロで戦えるのは不気味。ここで復活の足掛かりを掴めないと、この先のばんえい記念も厳しくなる、正念場の1戦だろう。
(9)番 マツカゼウンカイ
今期はコンスタントに重賞へ顔を出しているが、最高は4着。元々OP特別でも入着ラインの馬で、良くも悪くも重量が変わっても成績は大きく変わらないのがこの馬の特徴。それ故に初めて900キロを曳く今回、他馬が苦しむようなら浮上の余地があるともいえるが。
(10)番 アオノブラック
今期重賞3勝の実績は、メンバー中最多。北見記念では最も重い870キロを曳いて連覇を果たすなど、昨年とほぼ同じ臨戦過程でこの舞台に立つ。ただ初めての900キロ戦となった昨年のこのレースは5着。ばんえい記念も3着で、800キロ台までと比べ、結果が出ていないのは気になる。
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
明日1月3日は、全国4場で重賞レースが行われます。その4レースについて、見どころを紹介します。
1着 (10)番 アオノブラック(2番人気)
2着 (3)番 メムロボブサップ(1番人気)
3着 (6)番 コマサンブラック(6番人気)
中止 (2)番 インビクタ(5番人気)
除外 (1)番 キョウエイリュウ
勝ったアオノブラック第2障害に着いたのは最後だったが、ひと腰でアッサリ抜けると、トップ抜けしたコマサンブラックを残り10mで捉えた。昨年こなせなかった900キロ台で結果を出したのは、今期重賞3勝の充実ぶりに加え、2度の休養を入れたことで馬自体がフレッシュな状態を保っていたことか。ばんえい記念もそこまでのローテーションが、注目されるだろう。ちなみに3着まで全て明け7歳世代。前年覇者のキタノユウジロウ(6着)など年長の実績馬が結果を出せなかったのは、帯広記念史上最速決着に対応できなかったのが理由か。
