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JBC2022スペシャルPART5 盛岡「JBCクラシック」全頭解説(18:40発走)

<お知らせ>

JBC競走の戦評記事は、JBC2歳優駿を除く統一GⅠ3競走に対し、6日頃をメドに掲載します。またJBC全体に関する雑感などを、JBC2歳優駿の振り返りとともに、後日コラムとして掲載する予定です。

盛岡競馬12レース「第22回 JBCクラシック」(古馬・JpnⅠ・2000m)

現地でその激闘を観戦していた2002年。そのメインであるJBCクラシックで、逃げ込みを図るカネツフルーヴを4角でアッサリ交わしていったアドマイヤドンの姿に、ダート競馬のレベルが大きく飛躍する萌芽を感じた。その芽は確実に育ち、ついには世界を制するところまで日本のダート競馬はレベルを上げていった。あの日から20年。日本のダート競馬が向かうべき道が示される、頂上決戦になることを願っている。

<全頭解説>

(1)番 セイカメテオポリス(大井)

古馬相手になってから掲示板を外していないものの、勝利はなし。前走白山大賞典が象徴的だが、どうしても序盤で位置を取れないため、先に抜け出した馬を捕まえられないのが課題。現状では前が総崩れになるような乱戦を待つしか、チャンスはないだろう。

(2)番 サンライズハイアー(金沢)

距離を延ばすことになった金沢移籍後は、ここまで6戦4勝。現状ではある程度距離があった方が力を出せるけれど、前々走の笠松オータムCは後方から差を詰めただけの4着。地方馬同士でこの程度なら、ここで勝負になる要素は全く見当たらない。

(3)番 ヴァケーション(岩手県)

岩手に移籍した今期復調を果たし、マーキュリーCでは3着と、統一グレードでも結果を残した。ただベストの舞台に映った前走マイルチャンピオンシップ南部杯は、後方のまま終了。かつての統一GⅠホルダーだが、ここで戦えるまでには戻っていなさそうだ。

(4)番 クラウンプライド(中央)

海外遠征帰りに初の古馬相手と、初物尽くしだった前走日本TV盃で2着。しかも逃げたサルサディオーネを自分から捕まえに行く内容は、勝ち馬を凌駕するものだった。そこでみせた可能性を如何なくぶつけてほしいが、前走のような目標がいないだけに、戦い方は難しいかもしれない。

(5)番 ギガキング(船橋)

2歳時に南部駒賞、3歳時にダービーGPを制した盛岡巧者。ただマーキュリーCは流れに乗れなかったことを差し引いても、5着という結果は少々物足りない。流れに乗れればもう少し戦えるはずだが、今回は更に相手が強くなるだけに・・・。

(6)番 メイショウハリオ(中央)

ちょうど1年前のみやこSで統一グレード初制覇を果たすと、帝王賞で統一GⅠまで奪取した。この時は乱戦模様を突いて自慢の末脚が活きたが、それが本物か真価が問われる舞台。求められるのは、自分から捕まえに行く積極性だと思う。

(7)番 フィールドセンス(船橋)

スパーキングサマーCは前が止まる展開に恵まれたと思ったが、その末脚で前走日本TV盃まで制したのには驚いた。明らかに地方移籍で覚醒した感があり、短距離で勝ちあぐねていた中央時代のイメージは捨てるべき。4角で射程圏に捉えれば、今度はその末脚で日本の頂点を射止めるのか。

(8)番 ペイシャエス(中央)

こちらも日本TV盃が初の古馬相手になったが、好位で伸びあぐねて4着。2着だったジャパンダートダービーもそうだが、距離が延びると鋭い脚が使えない印象がある。そもそも東京マイルで行われたユニコーンS覇者で、2000mの古馬統一GⅠ優勝馬は、これまで2頭しかいない。

(9)番 クリノドラゴン(中央)

最後方で末脚を溜めてどこまでという、典型的な追い込み型。それで初の統一グレードとなったシリウスSで4着なら、展開次第でチャンスはあるのかもしれない。ただ底力を要求される盛岡2000mで、4角最後方から届いた馬を見た記憶はないが。

(10)番 ジェネラルエリア(金沢)

所属がコロコロ変わっている馬で、重賞は2年前のお松の方賞2着と、3走前の百万石賞3着が目立つ程度。どちらも気楽な立場で好走したもので、地力で手にした結果ではない。ましてや牡馬相手の統一GⅠとなる今回、通用する要素は全くないといえる。

(11)番 カフジオクタゴン(中央)

前走白山大賞典は、スタートで大きく出遅れた所を強引に巻き返しての3着。着順ほど内容は悪くなく、古馬相手でも目処を立てたと考えていいだろう。ただ相手強化となる今回は、レパードSを制した時のように互角のスタートを切ることが、絶対条件だ。

(12)番 オーヴェルニュ(中央)

統一グレード2勝がいずれも中京コースという、左回り巧者。それがこの舞台でも通用するかがポイントだが、昨年のチャンピオンズCで2着と0.4秒差なら、戦えると判断していい。前々走帝王賞のシンガリ負けは、度外視していいのではないか。

(13)番 テーオーケインズ(中央)

昨年の帝王賞が3馬身差、チャンピオンズCが6馬身差と、勝つ時はとにかく他を圧倒する。ただ昨年のこのレースはスタートの失敗で流れに乗れず、今年の帝王賞は乱戦に巻き込まれてともに4着と、リズムが崩れると脆い面もある。スムーズな競馬ができるか、自身との戦いが優先されそうだ。

(14)番 オンザロックス(大井)

前走マイルチャンピオンシップ南部杯の8着は十分健闘したといえる走りで、盛岡コースは相性がいいのだろう。しかしダートでは長い距離で結果を残しておらず、条件が良くなったとはとてもいえない。1桁着順が得られるなら、大健闘だろう。

(15)番 ブルーエクセレンス(岩手県)

ダートでの2勝は一時移籍していた園田での下級条件戦。岩手移籍後の2戦の内容をみる限り、地元でもトップクラスで戦える印象はない。ホスト役として出走枠を埋めるだけの役割だといえる。

<最終決断>

◎(本命) (4)番 クラウンプライド

〇(対抗) (13)番 テーオーケインズ

▲(単穴) (12)番 オーヴェルニュ

☆(特注) (6)番 メイショウハリオ

△(連下) (7)番 フィールドセンス、(11)番 カフジオクタゴン

統一GⅠ優勝馬が3頭と、若干寂しい顔触れになったが、逆にいえば新時代の旗手が台頭する予感がする組み合わせでもある。その意味でもクラウンプライドの日本TV盃の走りは、次代の王者となるにふさわしい可能性を見せたと思っている。3歳春に海外遠征した馬は、その後出世できない時代が続いたが、その流れを払拭する意味でも、世代交代のシーンを期待したいと思う。

3歳勢が古馬の壁に跳ね返されれば、当然テーオーケインズということになる。いい時と悪い時の差が激しく、今回どちらの目が出るか微妙だが、他を圧倒するならこの馬以外考えにくい。対抗以下には評価は下げられない。

単穴にオーヴェルニュを持って来たのは、左回りの適性はもとより、単騎逃げのシーンも考えられるため。徹底先行不在の組み合わせ故に、帝王賞で逃げた経験がここで活きるかもしれない。

メイショウハリオは帝王賞が本物か問われる舞台。評価は4番手に止めたが、再度突き抜けるシーンは十分。同じことはフィールドセンスにもいえ、展開の助けがなさそうな今回は、真価が問われるだろう。最後に3歳馬同士の決着を意識した印を打ったが、ペイシャエスよりカフジオクタゴンに可能性があるとみた。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


Commented by hirota-nobuki at 2022-11-04 23:21
JBCクラシック結果

1着 〇 (13)番 テーオーケインズ(1番人気)
2着 ◎ (4)番 クラウンプライド(2番人気)
3着 - (8)番 ペイシャエス(4番人気)

昨年はスタートの失敗もあって敗れたテーオーケインズだが、今年はスタートをしっかり決めて、余裕をもって逃げたクラウンプライドを捉えた。戦評記事ではこのレースの振り返りもそうだが、その先も見据えた話をすることになると思います。
by hirota-nobuki | 2022-11-02 23:20 | 地方競馬 | Comments(1)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


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