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JBC2022スペシャルPART3 盛岡「JBCスプリント」全頭解説(17:20発走)

盛岡競馬11レース「第22回 JBCスプリント」(古馬・JpnⅠ・1200m)

過去2回盛岡で行われたJBCスプリントを振り返ってみて、意外なことに気が付いた。それは2回とも、1200mのダート統一グレードを勝った経験がなかった馬で1-2着を占めたことである。偶然という要素はあるにしても、2度の坂を超える盛岡1200mは、この距離の舞台としては最もタフなのは事実。それが長い距離でも結果を残すスタミナを求めているとすれば、理にかなっている気がする。

<全頭解説>

(1)番 レッドルゼル(中央)

昨年は余裕残しの仕上げだった東京盃3着から本番の戴冠につなげたが、同じローテーションの今年は勝って勢いをつけてきた。ただ今回は多頭数の1番枠を引き、馬群を捌けるかという課題がある。思えば8年前、1番人気で5着に敗れたノーザンリバーも、1番枠を捌けずに敗れた1戦だった。

(2)番 コパノフィーリング(船橋)

南関東の重賞2勝を含め、8勝中4勝が1000m以下という快速馬。ただそれ以上となれば、昨年のアフター5スター賞で6着に沈んだように、コーナー2つの馬場では距離が長い印象も。逃げ馬の割にスタートが不安定なのも、懸念材料だ。

(3)番 キラットダイヤ(岩手県)

中央時代は1000万下だった馬が、転入後1200m以下7戦全勝でこの舞台に駆け上がってきた。前々走の岩鷲賞で記録した前半3ハロン33.9秒・勝ちタイム1分10秒1は、ここでも通用するスピード。それを出せる馬に囲まれても力を出せるなら、侮れないと思う。

(4)番 ラプタス(中央)

秋初戦に選択した韓国のコリアスプリントでは、逃げて自分の形に持ち込んだものの、最後掴まって2着。徹底先行型の割に全9勝が1400mで、1200mは忙しすぎる印象がある。統一グレード4勝の実績は見逃せないが、過信は禁物だと感じる。

(5)番 イグナイター(兵庫県)

前走マイルチャンピオンシップ南部杯は、終始内ラチ沿いを立ち回って差のない4着。統一GⅠ級で通用することは示したが、統一グレードを連勝した時のような強気な走りが見られなかった理由がどこにあるのか。強気な競馬が戻れば、初の1200mでも戦えると思うけれど。

(6)番 ダンシングプリンス(中央)

サウジアラビアのリヤドダートスプリントを今年制するなど、1200m戦の実績に限ればメンバー随一。前走クラスターCはスタートの失敗が響いたもので、五分のスタートが切れれば、テンのダッシュ力も上位だ。1年ぶりのコンビ再結成となる三浦皇成騎手が、その力を引き出せるか。

(7)番 プライルード(大井)

羽田盃の大敗で短距離路線に転ずると、優駿スプリントとアフター5スター賞を連勝し、一気に南関東のエース格に登り詰めた。2歳時に全日本2歳優駿3着など統一グレードの実績もあり、経験値は負けていない。課題があれば、経験の少ない高速馬場への対応だろう。

(8)番 ヘリオス(中央)

久々に逃げた前走マイルチャンピオンシップ南部杯で、最後まで粘って2着。控える競馬で勝てない時期を過ごしただけに、改めて逃げてこその印象を与えた。ただ控えても大きく崩れる馬ではないので、久々の1200m戦で逃げにこだわるのか、武豊騎手の判断はレース全体を左右する可能性もある。

(9)番 ワールドリング(船橋)

しばらく不振をかこっていたが、プラチナC2着で息を吹き返してきた。ただ前走アフター5スター賞で後方のまま終わったところをみると、夏馬の印象も感じている。条件的には悪くないと思うけれど、時期的な理由で割引が必要ではないだろうか。

(10)番 キモンルビー(船橋)

船橋移籍後無傷の11連勝で今年の船橋記念を制したまでは良かったが、その後は未勝利。距離を延ばした前走アフター5スター賞でも早々に失速してシンガリ負けでは、この距離でも長い印象が。先行争いをかき回すスピードはあるので、無視できる存在ではないが。

(11)番 ティーズダンク(浦和)

古馬になってマイル以下に主戦場を変えると、それ以降南関東の重賞3勝。統一グレードタイトルこそ手にしていないが、いつタイトルを手にしてもおかしくない存在になっている。課題は2歳時以来の1200m戦だが、盛岡コースで末脚の威力が増せば、突き抜けても驚けないのでは。

(12)番 リュウノユキナ(中央)

昨年のJBCスプリントを除き、丸2年1200m戦にこだわって使われ、13戦12連対。ただ勝利となれば昨年のクラスターC以来なく、勝負弱さが出てきたのが気になるところ。ただ北海道スプリントC以外で今年先着を許した馬が今回不在で、コース実績を含めて巻き返しの材料は揃っていると思う。

(13)番 テイエムサウスダン(中央)

2歳時以来の1200m戦となった前走東京盃で、後方から一旦は抜け出す場面を作って2着。普段は前目で戦う機会が多いが、この距離ならあの位置取りが合っている印象を感じた。今回はペースに慣れるだろうし、揉まれない外枠も好材料。逆転に向けた条件は揃った気がする。

(14)番 スマートダンディー(中央)

リステッド格含むOP特別5勝を挙げながら、統一グレード参戦が少なかった馬。しかし北海道スプリントCでダンシングプリンスに喰い下がって2着に入り、主力勢に匹敵する力量を持つことを示した。自在に立ち回れる器用さを武器に、8歳で大輪の花を咲かせる可能性もあるだろう。

<最終決断>

◎(本命) (13)番 テイエムサウスダン

〇(対抗) (6)番 ダンシングプリンス

▲(単穴) (1)番 レッドルゼル

☆(特注) (7)番 プライルード

△(連下) (12)番 リュウノユキナ、(5)番 イグナイター

事前の情報で今年はステップが3つに分かれたと記したが、その比較でいえばマイルチャンピオンシップ南部杯組が、ここで通用するかという意味では若干落ちる印象を持っている。残るクラスターC組と東京盃組は互角と見ているものの、最後に序列を決めたのは枠順。外枠を引いてスムーズな競馬が出来そうなテイエムサウスダンが戦いやすい立場になったと判断し、これに本命を打つことにした。

対抗評価のダンシングプリンスは、スタートが決まれば同型を制してハナを奪えるスピードがあると思うけれど、前走がトラウマになっていないか。初対戦となる東京盃組を凌げるか、真価が問われる1戦だ。

レッドルゼルは正直言って当初は本命で考えていた。ただ1番枠を引いたことで、馬群を捌けるかの不安が出てきたのが正直なところ。アッサリ克服する力を持つのは認めた上で、単穴まで評価を落とした。

未知の魅力なら3歳馬のプライルード。真に強くなるのはもっと先だろうが、ここで成長が間に合うなら、逆転があって不思議ではない。この距離のスペシャリストであるリュウノユキナに、強気な競馬ができた時のイグナイターまで押さえたが、まだまだ手を広げたい組み合わせなのは確かだ。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)

このあと、JBC2歳優駿の全頭解説記事を掲載します。


Commented by hirota-nobuki at 2022-11-04 22:58
JBCスプリント結果

1着 〇 (6)番 ダンシングプリンス(3番人気)
2着 △ (12)番 リュウノユキナ(5番人気)
3着 - (8)番 ヘリオス(4番人気)

クラスターCではスタートの失敗で敗れたダンシングプリンスが、今回はスタートを決めて逃げ切り勝ち。終わってみればクラスターCから直行した2頭で1-2決着となったが、戦評記事では東京盃組の敗因を探ることをメインに据えるつもりです。
by hirota-nobuki | 2022-11-02 23:10 | 地方競馬 | Comments(1)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


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