人気ブログランキング | 話題のタグを見る

園田「兵庫チャンピオンシップ」など、ゴールデンウィークの注目レース見どころ 2022年5月4日版(園田・名古屋・金沢・船橋・門別)

重賞ラッシュとなるゴールデンウィークでも、開催する全ての競馬場で重賞が行われるケースは珍しい。昨年の5月4日も佐賀が開催中止となった関係で、結果的に開催全場で重賞実施という格好になったが、今年は当初から開催される5場すべてで重賞が組まれる日程になった。1場2場ならともかく、これだけ開催が重なる中でとなれば、他に大晦日しかない。競馬ファンにとっては忙しくもあるが、楽しみな1日でもある。

園田競馬8レース「第23回 兵庫チャンピオンシップ」(16:20発走)

(3歳・JpnⅡ・1870m)

日本時間7日早朝に行われるケンタッキーダービーに、UAEダービーを制したクラウンプライドが日本から参戦する。彼にはそこでの活躍を期待したいが、それ以外の中央所属の実績馬が早くもここに集結。メンバーの質という意味では、歴代最高といえるかもしれない。

注目は昨年、全日本2歳優駿を制したドライスタウトだろう。前走全日本2歳優駿は高速馬場ではあったものの、2番手から圧巻の切れ味を披露してのレースレコード。休み明けに距離延長、さらに時計がかかる馬場になって適応できるかという課題はあるが、無傷の連勝をさらに伸ばすとなれば、大きな期待を抱く存在になるはずだ。なお全日本2歳優駿優勝馬は、過去に3頭出走して1~3着が各1頭ずつ。崩れた訳ではないが、絶対的な結果を出していないことも確かだ。

アイスジャイアントもスケール感では負けていない。大外を豪快に伸びたJBC2歳優駿は、流れが向いたにしても秀逸で、将来性ならこちらの方が上かもしれない。前走全日本2歳優駿は高速戦に対応できなかった上に、レース後に骨折が判明したこともあって参考外。小回りコースに対応できれば、復帰戦でも逆転可能な力は秘める。

サウジダービー3着からの帰国初戦となるコンシリエーレは、国内で2戦2勝。新馬戦で大差勝ちしたように、これもスケールの大きな競馬を見せているが、3歳春に海外遠征した馬は、帰国すぐに結果を出したケースがない。能力云々の前に、それを克服できるかがカギになるだろう。

唯一年明けデビューのブリッツファングは500万下を勝ったばかりだが、1800m戦で2戦2勝。タフさが求められる競馬なら、侮れない存在になる。ダート転向後オール連対のノットゥルノは自在性が武器。その立ち回りの巧さで、上位陣を追い詰めたい所だ。

対する地元勢は、菊水賞を勝ったベルレフォーンは、前走同様に切れ味勝負でどこまで追い上げられるか。その菊水賞で人気を裏切ったバウチェイサーは、ここはハナにこだわるはず。マイペースの単騎逃げが叶えば、中央勢を慌てさせることができるかもしれない。

名古屋競馬11レース「第61回 駿蹄賞」(16:35発走)

(3歳重賞・2000m)

東海地区の3歳3冠初戦だが、競馬場移転に伴い1800mから2000mに延長された。この後に行われる東海ダービーも2000mで行われるため、何か競走条件を変えた方がいいと思うところ。単純に考えれば駿蹄賞の距離短縮だが、東海ダービーの定量を駿蹄賞(56キロ、牝馬2キロ減)より引き上げるという方法もあるだろう。

ここまで中核的な存在となっていたのは、新春ペガサスCを制したレイジーウォリアーと、梅桜賞とスプリングCの旧名古屋1800mで行われた重賞を連勝したアップテンペストの2頭だ。しかしともに逃げ脚質の馬で、久々に両馬が揃った東海クイーンCで南関東からの遠征勢にハナを叩かれると、抵抗できずに沈んでいる。ここは地元馬同士に戻るが、2頭でやり合って共倒れも考えられ、抜けた存在とは言い切れない所だ。

これらに次ぐ存在となれば、今年重賞で3→2→2着と安定した戦いを見せているイイネイイネイイネに、3月に生え抜き限定重賞の中京ベガスターCを勝ったプライムデューク。それに2歳時にゴールドウィング賞を制したドミニク辺りか。いずれも末脚勝負型なので、差しが届く展開や馬場になれば、これらの逆転も期待できそう。名前を上げなかった馬にも好調馬実績馬はいるので、何が起こってもおかしくない大混戦といえそうだ。

金沢競馬10レース「第4回 徽軫<ことじ>賞」(17:05発走)

(古馬牝馬重賞・1500m)

金沢の古馬牝馬の重賞としては、夏に地方全国交流として行われている読売レディス杯に、秋には東海地区との交流戦お松の方賞が行われている。これに対し地元限定で行われているのがこの1戦で、全て同じ距離で行われていることもあり、この先に行われる交流戦に向けた前哨戦という位置づけにもなっている。

昨年このレースを制したネオアマゾネスは、地元の女王ハクサンアマゾネスを破る金星だった。ただ当時は高知時代を含め4連勝中の勢いで、相手が出遅れるミスを突くことができた1戦。当時ほどの勢いはないけれど、スピードが活かせるこの距離の方が戦いやすいのは確か。連覇の期待は十分できるだろう。

これに前走金沢スプリングCで先着したベニスビーチは、金沢では5戦して重賞2勝を含め3着を外していない。昨年末に加賀友禅賞を勝った時の1400m1分27秒3は、翌日ネオアマゾネスが勝ったレースより速く、距離短縮も問題ない。重賞3勝目をここで手にする可能性も十分あるはずだ。

これ以外でとなれば、中央500万下から転入した今期、軽快なスピードを披露しているナーラック辺りが目をひく。とはいえA級戦で勝ち負けに加われている馬は多いので、見た目の印象ほど力の差はないかもしれない。

船橋競馬11レース「第36回 東京湾カップ」(20:05発走)

(3歳重賞・1700m)

ゴールデンウィーク開催の1700m戦に、条件が固定されたのが2007年。以降毎年2桁頭数が揃い、東京ダービーに向けた出走権を争っていたが、今年は9頭立て。これは例年と違い来週に羽田盃が組まれている日程的な関係もありそうだが、何より東京ダービーで主役を張りそうな大物が出てきたことも、無関係ではないだろう。

その存在こそ、年明けから無傷の3連勝中のロマンスグレーである。いずれも逃げて最後後続を突き放す圧勝。特に近2走は素質・実績とも互角といえる馬にマークされる展開で、その相手が勝負所で音を上げてしまう強い内容だった。今回は逃げる形が濃厚で、それにケンカを売りにいきそうな馬も見当たらない。その勝ち方次第では、東京ダービーで1番人気に支持されるかもしれない。

これに迫る存在としては、大井1800m戦で勝ち星があり、平和賞2着など重賞実績も豊富なマイブレイブ。ロマンスグレーが逃げ切った前走準重賞で、2着争いに加わったフレッシュグリーンキャッスルブレイヴ辺りになるか。ただロマンスグレーが強すぎる競馬をすると、無欲の競馬をした馬が浮上する余地もある。馬券的には一筋縄でいかないレースかもしれない。

門別競馬10レース「第22回 エトワール賞」(20:30発走)

(古馬・地方全国交流重賞・1200m)

2015年から夏場に開催時期が移っていたが、今年から北海道スプリントCの地元前哨戦という位置づけに戻って来た。統一グレードの前に前哨戦となる地元重賞がない状況が異常だった部分もあり、やはりこの日程がスッキリする。ただ大目標は先にあるので、ここでの結果だけでなく、そこに向けて上積みを期待できる馬を探すことにも注目したい。

昨年の道営スプリントを制したアザワクは、その後笠松と南関東で3戦して戻って来た。勝利を掴むことはできなかったが、自慢の快速で逃げる競馬をし続け、他地区でもそれが通用することは証明した。ここでも逃げて粘るだけだが、開幕直後から続く力のいる馬場より、ある程度速い時計が出る馬場を臨むところである。

その道営スプリントで2着だったスティールペガサスも冬場南関東に移籍したが、1戦のみで切り上げると、今期初戦のOP特別を快勝した。時計や馬場傾向に左右されない強さはこちらの方があり、地元で1回使ったこともプラスで、重賞初制覇のチャンスが巡ってきた1戦といえる。

この明け5歳2頭に対し、長年ホッカイドウ競馬の短距離路線を支えてきたソルサリエンテフジノパンサーの古豪2騎も、まだ衰えを感じない。生え抜きで門別1200m戦にこだわってきたウワサノコウタロウも力をつけており、上位拮抗の1戦ではないだろうか。

(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)


Commented by hirota-nobuki at 2022-05-05 11:56
兵庫チャンピオンシップ結果

1着 (7)番 ブリッツファング(3番人気)
2着 (3)番 ノットゥルノ(2番人気)
3着 (9)番 コンシリエーレ(4番人気)

ブリッツファング・・・序盤は3番手。2周目向正面でドライスタウトに迫られると、被されるのを避けるようにスパート。すると2番手にいたコンシリエーレとともに後続を大きく引き離すと、4角でその相手も突き放し、最後は8馬身差圧勝。2勝した内容から十分戦えると感じていたが、ロングスパートで圧倒できるほどの力があるとは思わなかった。一躍トップグループに躍り出たが、これが嵌ったものか底力なのか、この先見極めたい。
ノットゥルノ・・・中央勢の中では1番後ろで進めたため、前にいたブリッツファングらの動きに対し、一歩遅れる格好に。もう少し前で戦えれば、もっと際どい競馬ができた可能性もあった。
コンシリエーレ・・・ブリッツファングと一緒に抜け出したものの、最後は息切れして2着も失った。ただ海外遠征帰りでここまで戦えるなら、次はもっと差を詰められそうな気がする。
ドライスタウト(4着)・・・スタートで躓いたのはともかく、巻き返す時に相当かかっており、これでは2周目3角で一杯になるのも納得。この1戦を見た限り、距離は持たないと感じる。
Commented by hirota-nobuki at 2022-05-05 11:57
駿蹄賞結果

1着 (12)番 タニノタビト(3番人気)
2着 (4)番 イイネイイネイイネ(1番人気)
3着 (5)番 ドミニク(4番人気)

先行勢の勢いが衰えた2周目向正面で、馬群の内を伸びて抜け出したタニノタビトが、その勢いのまま後続を大差に千切った。この馬自身連勝中と勢いはあったけれど、この勝利は手綱を取った岡部誠騎手の仕掛けのタイミングと、絶妙なコース取りが嵌ったもの。先行勢がやりあった展開もあり、無条件に東海ダービーにつながると思わない方がいいだろう。
Commented by hirota-nobuki at 2022-05-05 11:57
徽軫賞結果

1着 (1)番 ネオアマゾネス(2番人気)
2着 (4)番 ベニスビーチ(1番人気)
3着 (10)番 ナーラック(3番人気)

道中2番手追走も、決して手応えは良くなかったネオアマゾネス。しかし最後の直線でエンジンがかかり、内から先に抜け出したベニスビーチを大外から差し切った。昨年と違う競馬で勝てたことは評価できるも、スケールダウンを感じたのも確か。勝利を手放しで喜べるほど、内容は良くなかったと思う。
Commented by hirota-nobuki at 2022-05-05 11:58
東京湾カップ結果

1着 (9)番 タツノエクスプレス(3番人気)
2着 (6)番 ロマンスグレー(1番人気)
3着 (3)番 フレッシュグリーン(6番人気)

いつも通りロマンスグレーが逃げたが、3番手を進んだタツノエクスプレスが3角過ぎに並びかけ、直線の叩き合いも制した。ロマンスグレーに連戦の疲れがあったという声はあったが、前走時より幾分時計が出る馬場にも関わらず、序盤のペースが前走並みだった点に現れていたか。それでも自分から前を捕まえにいって勝った、タツノエクスプレスをフロック視する必要はない。東京ダービーでも警戒が必要な存在だろう。
Commented by hirota-nobuki at 2022-05-05 11:58
エトワール賞結果

1着 (11)番 フジノパンサー(3番人気)
2着 (8)番 スティールペガサス(1番人気)
3着 (5)番 アザワク(2番人気)

スティールペガサスが3番手から先に抜け出したが、大外から追い込んだフジノパンサーがゴール直前で差し切った。前走より前で戦えた所に、1度使われて反応が良くなったことが勝因。道営デビューの9歳馬がデビュー70戦目で初重賞となったが、重賞未出走だった昨年もOP特別4勝。トップクラスの力を保っていることを、改めて証明した勝利だった。
by hirota-nobuki | 2022-05-03 21:30 | 地方競馬 | Comments(5)

地方競馬・ダート競馬の発展を願ってやまない博田伸樹(ヒロタ・ノブキ)です。この場を通じて地方競馬・ダート競馬により興味を持つ人が1人でも増えてほしいと願っています。 twitter:@HirotaNobuki


by hirota-nobuki