園田「兵庫チャンピオンシップ」など、ゴールデンウィークの注目レース見どころ 2021年5月4日版(園田・船橋・名古屋・金沢・門別)
2021年 05月 03日
兵庫チャンピオンシップはユニコーンSとともに、ジャパンダートダービーに向けた1戦だ。しかしその先まで見据えた場合、勝ち馬から2000m以上の古馬統一GⅠ優勝馬が出ていないユニコーンS(6月開催になって以降)に対し、兵庫チャンピオンシップ優勝馬からは過去10年で3頭も輩出している。未来の王者を探すという意味では、この1戦を見逃すことはできないだろう。
園田競馬11レース「第22回 兵庫チャンピオンシップ」(16:15発走)
(3歳・JpnⅡ・1870m)
例年中央勢が強い1戦だが、その中で1枚抜けた実績を持つのがゴッドセレクションだ。前走OP特別を、早目先頭から後続を寄せ付けずに快勝。勝ちタイムの1分52秒1も、翌日の1000万下より1秒速いとなれば、高い評価が必要だろう。中央勢はまだ現時点で核となる存在がいないだけに、その座に座る最短距離にいると感じている。
この他の中央勢は、前走ゴッドセレクションに完敗だったランスオブアースは、小倉で2連勝したことから、小回りの園田コースなら前進があるか。ロードエクレールは前走500万下を逃げ切ったタイムは平凡も、行き切ればしぶとい馬。あと芝で500万下を突破したリプレーザは、距離経験が1400mまで。ダート実績はあるものの、課題を抱えている印象だ。
一方の地元勢は、菊水賞の1−2着が不在。高望みは厳しい印象もあるが、菊水賞3着のエイシンヒビキは相手なりに走れる上に、距離経験も豊富。一昨年3着に入ったバンローズキングスのような好走も、可能かもしれない。
船橋競馬11レース「第35回 東京湾カップ」(16:05発走)
(3歳重賞・1700m)
東京ダービーに向けた裏街道という位置づけから、どうしても小粒感を感じてしまうレースだが、昨年はここでの1−2着が入れ替わる形で東京ダービーでも1−2を決めた。そういえばあのアジュディミツオーも、このレースを勝って東京ダービーも制した、遅れてきた新星だった。
前開催に同じ条件でトライアルが行われたが、それを制したのはオークハンプトン。3角から反応良くスパートして前を捉えると、そのまま最後まで粘り通した。ただしマークするように2着に来たギャルダルに、逃げて3着に粘ったアムールショコラも差はなく、この辺りは展開や状態面ひとつで着順が変わってもおかしくないだろう。
重賞好走組からは、メンバー唯一の重賞勝ち馬で、前走クラウンCでも2着のギガキングに、重賞2着2回のジョーロノがエントリー。東京ダービーを目指すためにも、ここでタイトルを取って弾みをつけたいところだ。またクラウンCを取り消した3戦無敗のレスポンデールは仕切り直しの1戦で、東京ダービーの権利を取れれば本番の興味が広がる。いずれにせよ白熱した戦いが見られるはずである。
名古屋競馬11レース「第60回 駿蹄賞」(16:25発走)
(3歳重賞・1800m)
東海地区の3歳3冠初戦だが、今年は笠松競馬が長期の開催自粛を行っている関係で、名古屋所属馬のみで争われている。また笠松で予定されていた重賞もそのまま中止となっているため、ここまでの路線も例年と違う状況で迎えている。
今年、3歳世代を牽引しているのはブンブンマル。年明けから重賞3連勝中で、交流戦のスプリングCこそ遠征馬に迫られたものの、地元馬は全く寄せ付けない競馬が続いている。2ヶ月間隔が空いて調整が難しかったかもしれないが、力を出し切れば1冠目は手にできそうである。
これを破る可能性があれば、唯一初対戦となるトミケンシャイリか。中央未勝利から転入後、ここまで他を圧倒する内容で無傷の4連勝。相手強化と距離延長に対応できれば、勢力図を塗り替えることも可能だ。これ以外の馬では、何らかのミスがブンブンマルにない限り、逆転までは難しそうだ。
金沢競馬11レース「第3回 徽軫<ことじ>賞」(17:55発走)
(古馬牝馬重賞・1500m)
全国的に古馬牝馬の重賞がほとんどなかった時代から、金沢には読売レディス杯という伝統の牝馬限定重賞があった。現在も地方全国交流として行われているが、ならば地元限定の牝馬重賞をということが、このレースが創設された理由ではと思っている。
注目はもちろんハクサンアマゾネスで、今季初戦となったJBCイヤー記念を、好スタートから他を寄せ付けずに圧勝。地元ナンバー1として、幸先のいいスタートを切った。牡馬相手だった前走から牝馬限定戦になり、相手関係は楽。秋に待つJBCレディスクラシックと同じ舞台で、どんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。
ここにライバルとして名乗りを上げたのがネオアマゾネス。高知C2級から転入初戦の前走で、軽く気合をつけられただけで後続を大差に千切る圧勝劇。ハクサンアマゾネスのJBCイヤー記念と1秒ほどの時計差はあったが、詰められる可能性は大で、今後牡馬を含めた古馬戦線を占う意味でも注目の対戦となった。
門別競馬12レース「第11回 コスモバルク記念」(20:40発走)
(古馬・地方全国交流重賞・1800m)
コスモバルクを発掘した岡田繁幸氏が今年亡くなられたことは、競馬界に大きな衝撃を与えた。その独特な相場眼などが注目されていたが、彼がコスモバルクを通じて世に問いかけた“外厩”の考えは、間違いなく20世紀に息づいていた競馬界の価値観を打ち破ったと思う。彼がその先に見据えていたものが何だったか、残された私たちが考えていきたいところである。
昨年の道営記念を制したクインズサターンは、中央OPから南関東を経てシーズン途中に転入すると、無傷の4連勝で頂点まで駆け上がった。その後遠征した浦和記念は見せ場を作れなかったが、中央時代は統一グレードでも度々好走していた力量馬。ひと冬越して能力的な衰えがなければ、地元での連勝を更に伸ばす可能性が高そうだ。
2週前にここにつながるOP特別があったが、そこで逃げ切ったのはリンゾウチャネル。一昨年の道営記念覇者が昨シーズン後半から徹底先行に活路を求めているが、その形に持ち込めば逆転もあるか。さらに実績馬ヤマノファイトに、中央OPから転入初戦となるテーオーフォース、また今期は距離を伸ばそうとしているソイカウボーイなど、伏兵陣にも動向が見逃せない馬が顔を揃えている。
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
