大井「帝王賞」 2017年6月28日のダート統一グレード
2017年 06月 27日
あの日から20年が経ち、確かにダート競馬は大きく発展した。しかしあの時のような感動と興奮をもたらす名勝負は、年を経るごとに減っていると感じる人が多いだろう。それは中央競馬と地方競馬ががっぷり四つに組んだレースが少なくなっているからに他ならない。その時代を取り戻すために、地方競馬関係者には更なる努力を求めたいものである。
大井競馬11レース「第40回 帝王賞」(古馬・JpnⅠ・2000m)
◎(本命) (2)番 アウォーディー
○(対抗) (15)番 サウンドトゥルー
▲(単穴) (3)番 ケイティブレイブ
☆(特注) (8)番 ウマノジョー
△(連下) (6)番 アポロケンタッキー、(10)番 クリソライト
<期待度> ◎単勝=C ◎○ワイド=B 3連複BOX=A
レース直前になって統一GⅠ9勝のコパノリッキーが回避したのは残念だが、それでも中央勢は統一GⅠ優勝馬6頭が揃い、これ以上ないメンバーが揃った。また今年は4歳馬が4頭出走しているが、これは21世紀に入ってからの最多出走頭数。世代交代の足音が高まって来たと感じさせる、メンバー構成にもなったのではないか。
予想に入るが、本命はアウォーディーである。ダート無敗でJBCクラシックを制してから、チャンピオンズCと東京大賞典で2着に敗れたが、自分でレースを動かせない部分が影響した敗戦と見ている。しかしドバイに遠征した前走ドバイワールドCで、日本調教馬最先着の5着に入ったように、絶対能力で最上位に位置するのは間違いない。1頭になるとソラを使う弱点を抱えているだけに、足元をすくわれるシーンを否定するわけではないが、帰国初戦でも貫録を示してくれると考えている。
対抗にはサウンドトゥルーを取り上げる。チャンピオンズCでアウォーディーに土を付ける豪脚を披露したように、中長距離戦における末脚の爆発力は、現役ナンバー1といっていい。追い込み馬でも昨年のかしわ記念を除き、地方の馬場で3着を外していない安定感は高く評価できるし、この馬だけが統一GⅠを複数回(2勝)制していることも忘れてはいけない。フェブラリーS以来でも、評価を下げるわけにいかないだろう。
中央勢では唯一統一GⅠタイトルがない、ケイティブレイブを単穴評価。川崎記念が控える競馬で見せ場なく終わった一方で、名古屋大賞典は強気の逃げを打って逃げ切り勝ち。これを見ても現状では、少々速い流れでも行き切った方がいいだろう。さすがに前走平安Sは強引過ぎたが、逆にいえばこれで絡んでいきにくい雰囲気を作ったか。それによって単騎逃げの形に持ち込めれば、そのまま押し切る場面もあるのではないだろうか。
地方勢の大将格はウマノジョーになる。条件級の身で参戦した長距離重賞で好走すると、大井記念で初タイトルを奪取。しかも今までより前目の位置でレースが出来たように、1戦ごとの成長ぶりが著しい。更に厳しい相手となる今回も、バテない強みを持っているこの馬には、今まで見せていない資質を覚醒させてもおかしくない。ダイオライト記念3着時より戦えるはずで、4番手評価に持ってきた。
東京大賞典でアウォーディーを破ったアポロケンタッキーは、当時は充実期に入っていたとはいえ、超スローペースで一瞬の切れ味を上手く使えたことが勝利につながったもの。今回は同じ展開になることは考えにくく、またドバイ遠征を挟んで当時の勢いを保っているかも微妙。今回は様子を見る意味で、連下の評価に止めたい。
前走平安Sは“まさか”といえる最後方からの直線一気を見せたクリソライトだが、あれは一種の注文相撲。もう1回やれといっても難しいが、一方で位置取りとレースの流れが噛み合えば、まだ勝負になる力があるということ。ここでも警戒は必要であり、押さえておきたいところだ。
フェブラリーSを制した(11)番ゴールドドリームは、地方の馬場に適性を見せていないし、距離もここは長い。また川崎記念を逃げ切った(7)番オールブラッシュは、当時は展開が嵌っただけで、力不足だろう。印を回した6頭の勝負と判断したい。
(出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
明日以降の予定
7月2日 栗駒賞(水沢)、佐賀ヴィーナスカップ(佐賀)
7月6日 スパーキングレディーカップ(川崎・統一グレード)、星雲賞(門別)
7月8日 ハヤテスプリント(盛岡)
7月9日 プロキオンステークス(JRA中京・統一グレード)、オパールカップ(盛岡)
7月12日 ジャパンダートダービー(大井・統一グレード)
1着 ▲ (3)番 ケイティブレイブ(6番人気)
2着 △ (10)番 クリソライト(5番人気)
3着 ◎ (2)番 アウォーディー(1番人気)
▲△◎の3連複は2200円。しかし、逃げると予想されたケイティブレイブが追い込んで来るなんて・・・自分の予想と関係ない部分で、こんなに衝撃を感じた結末は久しぶり。少し冷静になりたい部分もあるので、戦評記事は日曜日辺りまで待ってください。
