2016年11月13日の注目レース 水沢「南部駒賞」・金沢「北國王冠」・高知「黒潮マイルチャンピオンシップ」
2016年 11月 12日
注目レース<1> 水沢競馬10レース「第44回 南部駒賞」
◎(本命) (3)番 ベンテンコゾウ
○(対抗) (5)番 メモリーダンス
▲(単穴) (6)番 ヘイジュード
☆(特注) (8)番 サンエイリシャール
△(連下) (1)番 ミルグラシアス、(9)番 カゲカツ
<自信度> ◎単勝=D ◎○ワイド=D 3連複BOX=B
本日は全国で3つの重賞が行われるが、その3重賞を発走時刻順に紹介していく。まずは地方全国交流としての歴史も長くなってきた水沢で行われる2歳重賞を取り上げるが、過去10年にホッカイドウ競馬以外から参戦した馬は、一昨年4着のコスモグリズリー(大井)のみ。実態は前開催の知床賞と同じく、岩手とホッカイドウ競馬の対抗戦に近いが、出走メンバーは一変する。地元勢は岩手競馬の2歳王者を決める1戦として、遠征勢は高額賞金を求めて、より充実したメンバーが名前を連ねてくるからだ。
前開催に行われた知床賞を踏まえると、今回出走する地元勢と遠征勢の力関係は、ほぼ拮抗していると見た。これなら地の利がある分、地元勢有利と見て重い印を並べたが、本命はベンテンコゾウ。デビュー2連勝で迎えた若駒賞は2着に敗れたものの、目標にされた不利と、あの時点における完成度の差と見ている。当時から更なる成長が見込める今回、逆転可能とみて期待をかけたいと思う。
対抗にはメモリーダンスを取り上げる。前走知床賞はダンストンレガーメに最後競り負けたが、厳しい先行争いに巻き込まれたことが影響したもの。敗れて強しという内容で、むしろ厳しい競馬をした経験値をプラスに捉えたいところ。9月にベンテンコゾウと対戦した時は0.9秒の差を付けられていたが、これをどこまで詰められるのか、その走りに注目したい。
遠征勢で狙ってみたいのはヘイジュード。長い距離を使われるようになってから成績が上昇し、8月から3連勝。前走3着は流れに乗れなかった競馬だった上、当時2着のラミングアタックがホッカイドウ競馬最終日に行われたブロッサムCで2着に喰い込んだことも見逃せない。またホッカイドウ競馬からの遠征馬で、この馬だけが認定を持っていないので、その意味でも勝負気配は高いだろう。一発の期待を込めて単穴評価とした。
若駒賞を制したサンエイリシャールは、現時点における完成度や、展開を見て立ち回れる器用さで結果を残してきた印象が強い。このレースにおける若駒賞勝ち馬の信頼度は絶対的だが、それを認めても今回は評価を下げてみる機会ではないだろうか。もっともここも突破すれば、2歳戦シーズン一杯は押し切りそうな気はするが。
あとは遠征勢に印を回したが、ブリーダーズゴールドジュニアCでストーンリバー(北海道2歳優駿4着など)の3着があるミルグラシアスは、ここ2戦の大敗に目を瞑って見直したいところ。そしてヘイジュードと2戦続けて差のない競馬をしているカゲカツも、十分争覇圏に入ってくる力関係。ここまでは押さえておきたいと思う。
注目レース<2> 金沢競馬10レース「第64回 北國<ほっこく>王冠」
◎ (1)番 ヒロノプリンス
○ (2)番 グルームアイランド
▲ (9)番 ジャングルスマイル
☆ なし
△ (4)番 コスモマイギフト、(5)番 トニーポケット
<自信度> ◎単勝=C ◎○ワイド=B 3連複BOX=B
2つ目は金沢競馬最古の重賞競走を取り上げる。長距離偏重が続いていた金沢競馬でも、昨年から一部重賞の距離が短縮されているが、地元ナンバー1を決めるこの競走は、今までと同じ2600m戦。これは大井競馬場の金盃と並び、ダートコースでは国内最長距離の1戦でもある。
狙ってみたのはヒロノプリンスだ。中央時代は芝中心に使われていた馬だったので、ダートに慣れるまで時間がかかったが、転入4戦目で初勝利。この時に破った相手がグルームアイランドだったことで、一躍トップグループを脅かす存在として脚光を浴びることとなった。前走は久々の芝となる盛岡のOROカップに遠征し、あわやの3着。実績ある芝だったからというだけでなく、現状の充実度を示した1戦という判断をしたい。既成勢力に勢いがないだけに、こちらの充実度を取るのが筋ではないだろうか。
グルームアイランドは全国区での活躍が期待されたシーズンだった。しかし百万石賞の敗戦をきっかけにリズムを崩し、正月に川崎で報知オールスターCを制した時のような凄みを失っているのが現状だ。前走で久々の勝利を挙げたとはいえ、この1戦だけで戻ったと考えるのは早計で、地元限定戦でも対抗評価に止めたいと思う。
過去2回北國王冠を制しているジャングルスマイルは、今シーズンは百万石賞の1勝だけ。この時も終始先手を取って後続を封じ込めたという内容で、これまでの経験で何とかしたという印象が強かった。今回も長距離戦だけにその経験を頼りに戦うことになるが、往年の力は既にない。単穴評価が一杯ではないだろうか。
地元馬限定戦では安定した戦いが続いているコスモマイギフトは、昨年2着の実績もあり、ここでも警戒が必要な存在。最後の印は中央時代に長距離戦の経験が豊富なトニーポケットを取り上げたが、(3)番カフジスターもプロフィールだけなら同じようなキャラクター。2頭とも印を回しては馬券的な妙味が無くなると見たため、1頭だけ選ぶことにしたが、この2頭には絶対的な差がないことは申し添えたい。
注目レース<3> 高知競馬7レース「第12回 黒潮マイルチャンピオンシップ」
◎ (6)番 カイロス
○ (5)番 サクラシャイニー
▲ (4)番 マウンテンダイヤ
☆ (2)番 メイショウツチヤマ
△ (7)番 カッサイ
<自信度> ◎単勝=D ◎○ワイド=D 3連複BOX=B
最後に取り上げる高知の重賞は、古馬のマイル戦。実はこのレースが創設されたのは1997年で、2001年から8年間の休止時期があったために、回次と年代が合わなくなったもの。高知競馬には他にも長期間の休止を経て再開した重賞が存在するが、そこに高知競馬の再興が象徴されているのではないだろうか。
今回注目の存在は、最後の福山ダービー馬カイロスだ。福山競馬廃止と共に南関東に移籍すると、自慢の快速で南関東でもOPまで出世した実力馬。実質13ヶ月ぶりとなった前々走から高知での戦いが始まったが、福山時代にコンビを組んでいた佐原秀泰騎手とのコンビで2連勝。再起に向けて、足掛かりをつかんだと言えるだろう。元々南関東で頭打ちになっていたわけではなく、移籍前は番手の競馬も出来るようになっていたので、今ならマイル戦も大丈夫そう。3連勝で重賞タイトルを手にできると見て、本命を打つことにした。
対抗評価のサクラシャイニーは、3月の御厨人窟<みくろど>賞以来となる地元戦。当時は5着と、初めて地元馬限定戦で敗れたが、黒船賞から中1週のローテーションも影響したか。その後は間隔を空けながら遠征競馬を2戦消化したが、力の衰えはまだまだ感じさせない。高知移籍後のマイル戦は、船橋遠征を含めて3戦無敗という実績も見逃せず、カイロスが距離に対応できなければアッサリの立場にいると見る。
マウンテンダイヤは3月の御厨人窟賞を制してから、安定感に欠ける競馬が続いているが、秋になって復調気配が高まっている。また先行馬が揃ったことで、自在に立ち回れるこの馬の強みが活きる組み合わせになった。力はここに入っても遜色ないので、まとめてまであると見て単穴評価とした。
前年覇者のメイショウツチヤマは、今年も重賞3勝を挙げているが、前を捕まえきれない競馬も増えている。今回は流れが向きそうなだけに、もっと評価を上げたかったが、自分でレースを作れないのはやはり気になる。先月の珊瑚冠賞を取り消した後遺症も気になり、4番手評価に止めた。
既成勢力ではダッシュ力1番と見ているカッサイは、今回カイロスと初対戦。ハナを叩けばオーバーペースになりそうだし、さりとて折り合って戦うとしても、マイル戦で我慢できるか微妙。高知で12戦11連対の実績からノーマークにはできないが、今回は評価を下げたいと思う。
(出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
明日以降の予定
11月14日 北海道2歳優駿戦評記事掲載
11月15日 インタラクションカップ(大井)
11月16日 ハイセイコー記念(大井)
11月17日 東海菊花賞(名古屋)
1着 ◎ (3)番 ベンテンコゾウ(1番人気)
2着 ▲ (6)番 ヘイジュード(4番人気)
3着 ○ (5)番 メモリーダンス(5番人気)
単勝290円・馬複900円・3連複1960円的中。期待したベンテンコゾウは素質開花と捉えたいが、超高速馬場で差し馬がついていけなかった1戦。負けた組の巻き返しは、まだあると考えた方が良いのかも。
1着 △ (5)番 トニーポケット(5番人気)
2着 ○ (2)番 グルームアイランド(1番人気)
3着 ▲ (9)番 ジャングルスマイル(2番人気)
8着 ◎ (1)番 ヒロノプリンス(3番人気)
ヒロノプリンスが超スローの逃げにしたことで、力んだ走りになった先行勢は、なし崩しにスタミナを失った形。長距離戦を意識するにしても、極端に映った。なお△○▲の3連複は、870円。
1着 ○ (5)番 サクラシャイニー(3番人気)
2着 △ (7)番 カッサイ(2番人気)
3着 ▲ (2)番 メイショウツチヤマ(4番人気)
6着 ◎ (6)番 カイロス(1番人気)
今日の競馬を見ると、サクラシャイニーはマイルを超える距離でも対応できる雰囲気を感じた。いい意味で認識を変える1戦と捉えたい。カイロスは今日に限って言えば、どこをとっても少し足りないという負け方。なお○△▲の3連複は、1730円。
