2016年8月16日のダート統一グレード 盛岡「クラスターカップ」
2016年 08月 15日
マイルチャンピオンシップ南部杯の決戦の火ぶたが切って落とされたのは16時5分。メイセイオペラは帝王賞と同様に、先頭に立って後続を引っ張っていく。午前中まで降っていた雨の影響で時計が速くなっていたダートコースを軽快に飛ばしていくと、後続は徐々に引き離されていった。直線に向いてもその逃げ脚は衰えず、アブクマポーロもタイキシャーロックもその差を詰めることは出来なかった。そのまま激しい2着争いを尻目に、メイセイオペラが3馬身差を付けて先頭でゴール板を駆け抜け、ついに統一GⅠの扉を開いたのである。
当日に感じた想いは改めて記すが、実はメイセイオペラがオーロパークのマイル戦を走ったのは、これが唯一だった。南部杯を北日本交流として創設したり、6ハロンのクラスターCを創設するなど、競走馬には多様な距離適性があることを時代に先駆けて岩手競馬は提示してきた。しかしこの当時はオーロパーク1マイルで行われる重賞のみならず、OP特別(現在でいう“M3”格の重賞)すらなかった。つまりメイセイオペラも一歩間違えれば、旧態依然とした番組体系にもまれ、歴史的な評価を得る機会を失っていたかもしれない。改めて番組体系は頂点だけで論じられるほど、簡単なものではない事を肝に銘じるエピソードではないだろうか。
盛岡競馬10レース「第21回 クラスターカップ」(JpnⅢ)
◎(本命) (1)番 ブルドッグボス
○(対抗) (5)番 ダノンレジェンド
▲(単穴) (14)番 ラブバレット
☆(特注) (10)番 ワイドエクセレント
△(連下) (11)番 マキャヴィティ、(2)番 ロイヤルクレスト
<自信度> ◎単勝=D ◎○ワイド=C 3連複BOX=C
昨年来、ダートのスプリント路線は統一グレード7勝を挙げているダノンレジェンドと、それを抑えてJBCスプリントを制したコーリンベリーの2頭を中心に巡っている。そのため、なかなか新興勢力の台頭に接することが出来ないが、今回はそれを期待できる舞台になる気がしている。
というのも、連覇を目指して参戦するダノンレジェンドが60キロを背負うからだ。統一グレードが整備されてからでは、2005年の白山大賞典でスターキングマン(3着)が背負って以来と思われる酷量での戦い。しかも過去に58キロまでしか経験しておらず、一気に2キロ増量を強いられるのは明らかに不安。しかも今回は他馬が全て54キロ以下で、斤量差が大きいのもスプリント戦だけに気になる材料だ。それを差し引いても、前走の北海道スプリントカップで新興勢力の足音が迫っているという印象を受けただけに、ここは最初から対抗に止めようと考えていた。
そこで本命にはブルドッグボスを指名したい。統一グレードはこれまで東京スプリント4着、かきつばた記念2着と、もうひと押しの競馬が続いているが、東京スプリントを制したのはコーリンベリーで、かきつばた記念を制したのも直後にプロキオンSを制したノボバカラなら、相手として止むなしの部分はあった。しかし成長著しい4歳馬にとって、6キロ差の54キロで臨める今回は、初タイトルの大きなチャンス。ダノンレジェンドの進撃を止める可能性が一番高いと見て、期待することにした。
単穴にはラブバレットを取り上げる。今年に入り、統一グレードでは結果が出ていないが、地元に戻ってから圧巻の2連勝。前走岩鷲賞でマークした1分10秒0は、時計が出る馬場でも一定の評価は出来るタイムで、少なくとも昨年3着並みの状態で迎えられたのではないだろうか。昨年より中央勢は強くなった感はあるが、地の利もあるので期待値込みで抜擢してみたい。
ワイドエクセレントは中央再転入後の1200m戦に限れば、6戦3勝3着2回の好アベレージ。着外の1戦も、出遅れて流れに乗れなかった中でブルドッグボスと0.9秒差なら、ここで通用しないと言える数字とは思えない。スプリント戦の割には先行馬が少ない組み合わせになったので、スンナリ先行できるようならあっと言わせる場面もあると見て、4番手評価に持ってきた。
末脚勝負型のマキャヴィティは、1月のOP特別でブルドッグボスを破った星が光るが、ここはあまり前が激しくなりそうにない組み合わせ。自慢の末脚が活きれば面白いが、それが叶うのは難しいと見て、評価を下げたい。最後に取り上げたロイヤルクエストは、中距離でスピードに任せた競馬をしていた馬。しかし中央時代に唯一1400mを使った時が、マイルチャンピオンシップ南部杯を連覇中のベストウォーリアに1.2秒差なら、全くダメと言えない。初の1200m戦に対応できれば大逆転もあると見て、印を入れることにした。
(出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
おことわり・戦評記事は、18日に行われるサマーチャンピオン以降に掲載予定です。
明日以降の予定
8月17日 黒潮盃(大井)
8月18日 サマーチャンピオン(佐賀・統一グレード)、霧島賞(佐賀)
1着 ○ (5)番 ダノンレジェンド(2番人気)
2着 ◎ (1)番 ブルドッグボス(1番人気)
3着 ▲ (14)番 ラブバレット(5番人気)
ほぼ完ぺきな予想で、馬複200円・3連複790円的中。戦評記事は18日以降に掲載します。
