2015年4月29日の注目レースPART1 高知「福永洋一記念」ほか、高知競馬特集
2015年 04月 28日
福永洋一氏のルーツが高知競馬場にあることはご存知の方も多いだろうが、ここでいう高知競馬場とは、通称“桟橋競馬場”と呼ばれた旧高知競馬場のことを指す。旧高知競馬場は現在よりも都市部に近い場所にあったが、1周1000m・幅員16mと競馬法ギリギリの小さな競馬場だったことが、現在の競馬場に移転する理由の1つと聞いている。今年は移転から30年目となる節目の年。それを記念して今年は「ジョッキーズバトル 洋一カップ」が併催される。
注目レース<1> 高知競馬9レース「第6回 福永洋一記念」
◎(本命) (1)番 サクラシャイニー
○(対抗) (3)番 マウンテンダイヤ
▲(単穴) (6)番 グランシュヴァリエ
☆(特注) なし
△(連下) (2)番 バーチャルトラック
(騎手変更:(3)番 マウンテンダイヤ 岡村卓弥騎手→上田将司騎手)
<自信度> ◎単勝=B ◎○ワイド=B 3連複BOX=A
福永洋一氏の功績を称える意味と、高知競馬の振興などを目的に息子である福永祐一騎手が協賛する重賞競走。その設立経緯もあって毎年豪華なメンバーが集結しており、短期間のうちに春のグランプリと呼べるまでに成長した1戦である。
ここはサクラジャイニーの本命は揺るがないだろう。高知転入後、重賞3勝を含め地方馬限定戦では4戦無敗。統一グレードでも兵庫ゴールドTで3着に入ったように、元中央OPの底力を如何なく発揮している。ここも過去に負かしている馬がほとんどの組み合わせなので、その信頼に応えてくれると見ている。
対抗も順当にマウンテンダイヤを。前走二十四万石賞は距離不安も囁かれた中で、4馬身差の快勝。課題を克服したレースぶりを見る限りでは、まだまだ成長していると言って良さそうだ。急遽、初コンビとなる上田将司騎手に変更となったのは気になるものの、安定感抜群の存在だけに、大きく崩れるケースは考えにくいだろう。
このレースのポイントは、単穴評価としたグランシュヴァリエだ。昨年の帝王賞以来となった休み明けの前走は、本来なら負けられない力関係の相手に2着。反応の悪さが目立ち、いかにも休み明けといった内容だった。しかしこの馬は長年にわたって統一グレードを転戦し、高知競馬のレベルアップに貢献した存在。1度使われての上積みがあれば、今のこのメンバー相手でも十分に戦えるはず。サクラジャイニーにとって、最後に倒すべき壁となる走りを期待したい。
このレースに初めて騎乗することになった福永祐一騎手は、バーチャルトラックの手綱を取る。こちらも安定感抜群の存在で、2月には今回と同じ条件のだるま夕日賞で、マウンテンダイヤを破った星も光る。グランシュヴァリエを単穴評価とした分、序列を下げてしまったが、この馬も地元馬同士なら大きく崩れる印象はない。2番手以下の各馬は、序列ほどの差はないと考えていただきたい。
注目レース<2> 高知競馬8レース「ジョッキーズバトル 洋一カップ 第1戦」(B−1組)
◎ (11)番 クイックリープ
○ (4)番 アイファーウエスト
▲ (3)番 カツノセカンド
☆ (12)番 クーゲルブリッツ
△ (9)番 イチエイオウジ
<自信度> ◎単勝=C ◎○ワイド=C 3連複BOX=C
福永洋一記念を間に挟む形で行われるのが、併催されるジョッキーズバトルだ。中央4名、地方他地区4名、地元4名の各騎手がチームを組み、団体戦で総合優勝を争う。なお、団体優勝を果たしたチームには、賞金100万円が贈られる。
まず第1戦だが、下級条件からの上昇馬と、4月にA級から降級した馬とが入り交じる混戦ムード。展開上も逃げ馬が多く、紛れのありそうな組み合わせという事から、川島正太郎騎手が乗るクイックリープの地力に期待した。前々走で復帰初戦だったグランシュヴァリエを破るなど、目下7戦連続して連対中。過去には統一グレードを転戦し、2年前の黒船賞では5着にも入っている。展開面でも持ち味のまくり脚が決まりそうな組み合わせだけに、上昇馬を封じ込めると見ている。
相手には蛯名正義騎手が乗る転入後17戦13勝のアイファーウエストと、安部幸夫騎手が乗る転入後14戦12勝のカツノセカンドの、上昇馬2頭を強調。今年1月の直接対決で破っている分、アイファーウエストを上位に取ったが、無理なく行ければカツノセカンドの逃げ脚も、一気に押し切れるだけのものがある。この2頭にとってはこの先、更なる出世が見込めるのかどうかを判断する、試金石の舞台になりそうだ。
前走でクイックリープを破ったクーゲルブリッツも注目だが、今回は倉兼育康騎手とのコンビになる。高知転入後は赤岡修次騎手とのコンビでしか結果が出ていないだけに、これがどう出るかが気になり、この評価になった。先行激化の乱戦になるようなら、横山典弘騎手と手が合いそうな、イチエイオウジの末脚が届く形も考えておきたい。
注目レース<3> 高知競馬10レース「ジョッキーズバトル 洋一カップ 第2戦」(A−2組)
◎ (10)番 ミータロー
○ (6)番 サトノロマネ
▲ (2)番 トウカイバロン
☆ なし
△ (3)番 ディープハント、(12)番 バーンバーンバーン
<自信度> ◎単勝=D ◎○ワイド=D 3連複BOX=D
第2戦はいわば、福永洋一記念に出られなかった組による争い。近走目立たない馬が多いばかりか、実績ある転入初戦組が加わったことで、こちらも力量比較が難しい組み合わせになった。
ここは西川敏弘騎手が乗る、転入初戦のミータローに期待をかけたい。道営時代はいわゆる世代の一番馬(開幕のスーパーフレッシュ勝ち)となり、3歳時には北海優駿も制した実力馬。その後移籍した南関東ではB1下で1勝したものの、昨秋からスランプに陥り、新天地で出直すことになった。直線勝負型だけに、さほど先行馬がいないこの組み合わせでも道中ついていけるか気になるが、好調馬も少ないのは良かったのではないか。この移籍が本来の動きを取り戻すきっかけになってくれればと思っている。
対抗にはサトノロマネ。2月にA1勝ちがあるように、近走の実績では一枚抜けた存在。鞍上の赤岡修次騎手も、過去にこの馬に乗って勝ったことがあり、その意味でも他馬より恵まれている。しかし年明けから既に12戦を消化している影響からか、今月に入って成績が下降気味。それが気になって評価を下げることにしたが、この組み合わせならあっさり決めておかしくない。
単穴は倉兼育康騎手が乗るトウカイバロンを。南関東B1から転入後3戦はまだ勝利がないが、1戦ごとにレース内容は良くなっている。ただでさえ南関東で頭打ちになって移籍してきたという感じはなかったので、本来の状態を取り戻せば、このメンバーでも十分戦えるはず。できることなら、更に馬体を絞ってきてほしいところだ。
福永祐一騎手が手綱を取るディープハントは、相手が楽だったとはいえ前走で久々の勝利。元々南関東の重賞路線でも活躍していた馬で、前走の勝利でリズムを取り戻せていれば、ここでも面白い存在になりそうだ。阿部英俊騎手が乗るバーンバーンバーンも、ムラだが底力はあるだけに、最後に押さえておきたい。転入初戦組のもう1頭、田中学騎手が手綱を取る(8)番ヴォルテックスは、いかんせん昨年暮れに復帰してからの内容が悪すぎ、ここは印を抜くことにした。
(出走取り消しや当日の馬場状況等による予想変更は行わないのでご了承ください)
(詳細な出走表は地方競馬全国協会のオフィシャルサイト等で確認してください)
この後、別記事で高知以外の競走を取り上げます。
